新しい曲の最初の練習はとても大事です。
まずは、譜読みと言って曲を通して弾けるようにします。
この時に全体像をつかむために両手でまずは弾いてみること。
これは可能でしたら、した方が良いと思います。
本当は音を出す前に、曲の構成は調べた方が良いですが、
今回は大人になってからピアノを始めた方の話です。
楽譜を見ただけで音を頭の中で歌うことは、
子供の頃からピアノを始めた人でなければ
正直な所難しいと思います。
なので、ピアノを弾きながらどのような曲かを
知って行くことになります。
さて、この時に注意したいことがあります。
できれば両手でと書きましたが、
両手で頑張っても、一音一音止まりながらでは
そのような音楽だと頭の中にインプットされてしまいます。
音に慣れたら流れるようにしようと考えがちですが、
音と音の間に何も繋がりを感じずに弾くことを
何度も繰り返すと、あとからではどうにも直せなくなります。
もし、両手で弾くことで
一音一音になってしまうようでしたら、
片手ずつの練習にした方が良いです。
メロディーが次へ次へと流れる感覚を
身に付けた方が良いです。
片手ずつたくさん練習をしても両手では弾けない、
という経験をお持ちの方がいらっしゃると思います。
両手は両手で弾く練習が必要です。
片手ずつ弾けたからと言って、両手ですぐには弾けません。
しかし、片手で弾いた流れが体の中に入っていると、
両手でもそのように弾こうと思い描くことが出来ます。
特に両手の練習では、
ゆっくりなテンポで曲を再生する力が必要になります。
両手の練習では必須です。
片手練習の時からゆっくりなテンポで弾く練習をしましょう。
無理に両手で弾いて、流れが出なかったり、
音が浅く鳴らせないまま弾き続けていたりするよりは、
レッスンに片手ずつで持って来てくださった方が
私はレッスンがしやすいです。
無理な両手は直す方に時間がかかってしまいますので、
先生に遠慮せずにどうしたら良いか聞いてみられると
良いと思います。
でも、もう両手で弾けますよね、
という段階に達しているのに片手のままは、
それも問題ですので、
ゆっくりなテンポでも流れがあって、
綺麗な音でレッスンで弾けるようにとの目標は
ご自身できちんと持たれると良いと思います。