Haru S.の部屋

都内のピアノ教室です。ピアノレッスンのことを綴った真面目なことしか書いていない、でも少し役立つかもしれないブログ。

重力奏法

2024年03月18日 | 不思議な音の国

 

 

 

 

ピアノは大きな楽器です。
鍵盤は88鍵もあり、横に長く並んでいます。
 
 
この大きな楽器を鳴らすには、
体の先端についた指だけでは鳴らすことはできません。
 
 
腕や体の重さを使う必要があります。
 
これを重力奏法と言います。
現代ではこの奏法が一般的です。
 
 
スポーツもそうですが、
力みがあると体は上手く使えません。
それを効率よく、分かりやすく習得できるよう
考えられたメソッドがあります。
 
 
腕の重み、体の重みを使えるように
どのように習い始めるかを考えたメソッドです。
 
 
何から始めるか。
 
 
それは腕を上から下ろすことから始めます。
まずは一音ずつ鍵盤を腕の重さで下せるようにします。
 
 
ピアノの広い音域を3の指(一番長い指)で、
ノンレガート(一音一音を離す)で弾くことから
レッスンは始まります。
 
 
一音一音弾くと言ってもぶつぶつと切るのではありません。
柔軟な手首リラックスさせた腕で、
深みのある音で繋がっているかのように弾いていきます。
 
 
この時、決して鍵盤を
叩いたり、突いたり、押したりせず、
鍵盤を下げることができるようにします。
 
指は腕の重さを支えます。
そのためには伸びた指よりも3つの骨が見えるよう
指先で支えた方が支えが効く上に、
肩からの重さが真っ直ぐ鍵盤に伝わります。
 
 
 

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