昔、ヨーゼフ・ホフマンというピアニストがいました。
ラフマニノフと親交があり、
ピアノ協奏曲第3番を献呈されています。
ラフマニノフは自分よりホフマンの方が
上手いと言っています。
ラフマニノフは現代のピアニストも憧れる
大ピアニストであり大作曲家です。
ホフマンは次のように言っています。
「熟れた苺を潰さないようピアノを弾くと
美しく深い音が出せる」
この意味は、
やわらかい苺をつぶさないようゆっくりと鍵盤を下ろす、
ということです。
ゆっくり下ろすためには腕の力みがあっては出来ません。
腕の重みで指を沈めていく感覚です。
ピアノの鍵盤は簡単に動きます。
そのためか、表面だけ触って出た音が
ピアノの音と思われがちですが、
腕をリラックスさせて指をゆっくりと沈みこませると
深い音が出ます。
この感覚をつかむのに大変便利なものがあります。
スライムです。
100均で売っているおもちゃです。
上の動画にもその場面があります。
私自身もスライムを使って深く弾く感覚をつかみました。
深く弾く感覚がつかめると、音楽表現の幅が広がります。
音のニュアンスを作り出せるようになります。
力むことが減りますので
跳躍した音、速いパッセージも弾きやすくなります。
ぜひ、お試しください。