Haru S.の部屋

都内のピアノ教室です。ピアノレッスンのことを綴った真面目なことしか書いていない、でも少し役立つかもしれないブログ。

深く弾くとは

2024年03月24日 | レッスン

 

 

 
昔、ヨーゼフ・ホフマンというピアニストがいました。
ラフマニノフと親交があり、
ピアノ協奏曲第3番を献呈されています。
 
 
ラフマニノフは自分よりホフマンの方が
上手いと言っています。
ラフマニノフは現代のピアニストも憧れる
大ピアニストであり大作曲家です。
 
 
 
ホフマンは次のように言っています。
「熟れた苺を潰さないようピアノを弾くと
美しく深い音が出せる」
 
 
この意味は、
やわらかい苺をつぶさないようゆっくりと鍵盤を下ろす、
ということです。
 
 
ゆっくり下ろすためには腕の力みがあっては出来ません。
腕の重みで指を沈めていく感覚です。
 

 

ピアノの鍵盤は簡単に動きます。

 

そのためか、表面だけ触って出た音が
ピアノの音と思われがちですが、
腕をリラックスさせて指をゆっくりと沈みこませると
深い音が出ます。
 
 
この感覚をつかむのに大変便利なものがあります。
 
スライムです。
100均で売っているおもちゃです。
 
 
上の動画にもその場面があります。
私自身もスライムを使って深く弾く感覚をつかみました。
 
 
深く弾く感覚がつかめると、音楽表現の幅が広がります。
音のニュアンスを作り出せるようになります。
 
 
力むことが減りますので
跳躍した音、速いパッセージも弾きやすくなります。
 
 
ぜひ、お試しください。
 
 
 

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