les 60 ans

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  (60歳を前にして 日々思うこと つれづれに:改題)
 小型AT二輪免許とその周辺の話

小型AT限定二輪免許の話 (036) 「第二段階 シミュレータ3+学科(02)」

2022-08-27 20:24:51 | バイク

  

 この炎の八日間に入った月曜日から,ほぼ毎日飲むアルコールをやめている話は前述しています.普段はニッカウヰスキーか二階堂を水割りです.水で割って容量が増えていく感じが好きです.かなりの貧乏性です.昔のおもいでですが試薬用の特級95%アルコールはウオッカの香りがしました.そういえば危険物取扱者の免状もそろそろ写真の貼り替えの時期です.卒業したら,車校入校時の写真をもらって消防署に行きましょう.

 体調がすこぶるいいのかもしれません.少なくとも前頭筆頭たるリード125に上手投げで倒されて教習所のコースで転んだあとも痛みはありません.人間25歳を過ぎると「痛み/疲れは2日後に出る」ものですが,いまは大丈夫です.目のカスミもありません.

 シミュレータ室にはアルコールや紙ナプキンなど置いてあることも前に書いています.このアルコールの抜けた59歳ならば,事故を起こすことが目的の授業でも大丈夫でしょう.

 パソコン画面のわきにいる指導員のかたにうながされて,AT用の踏み台をおろしてまたがります.ジャケットとヘルメットは脱いでいます.指示に従って発進です.右後方を確認してスタートスイッチ.再び右後方を確認して「郊外の市街地」という風景を走ります.バスを避け,タクシーに道をゆずり,一時停止や信号に従って走ります.

 信号の前方で右折をしようとする四輪車がいます.歩行者の信号が赤になりましたが,自分の信号は青のままです.進むつもりでいますが,意外と早く黄色に変わります.停まるか.しかし,サイドミラー(正面画面にあります)では後ろからトラックが迫っています.前方には右折車です.

 停止線では止まりません.ブレーキを緩めて横断歩道の上で止まります.中型四輪免許四〇年の知恵です.

   ふううううう.  大きく息を吐きます.

 これが事故の訓練なのでしょう.この度はなんとかなりました.シミュレータなのですが,本当に市街地を走っている雰囲気です.

  信号が青になって,右左を見てから発進です.次の信号を左にまわる指示です.こちらの信号は青です.信号の止まっている道は長く乗用車やトラックが連なって止まっています.左に寄せて左後方を確認して横に曲がると,先にトラックが荷下ろしをしています.普通四輪車でならなんとかと折れる道幅,二輪車ならそこそこ余裕をもって通れる間隔があいています.

 最近の私の四輪運転でのこういう状況下では,まず停まります.あるいは車両感覚の無さもあってですが,徐行で進みます.しかしこれは二輪の訓練です.ややスピードを落として進みます.

 

 右側の道に停まっているトラックの後ろから背広の男性が出てきます.

     ああああああああああああ.

 両手のブレーキとハンドルを強く握って,思わず立ち上がります.

 画面で人が大きく跳ね上がって倒れていきます.

 

 

 四〇年の運転歴の自慢は,人身事故を起こしたことがない,ということです.

 しかしこのようなことは,当たり前に起こることです.いまは気を付けていませんでした.数回前に経験した「四輪車にまきこまれかける」教習をいま思い出します.そのときも油断していたときに起こるようになっていました.いまも忘れていました.「人は飛び出してくる」ことを.

 立ち上がったあとで,先ほど以上に大きな息を吐き.ゆっくりとサドルに座ります.

 私のこの教習はこれで終了です.マシンをおりて,踏み台を戻して自分の席にもどります.

 脈拍数が大変なことになっています.指導員に許可をとってペットののみものを飲みます.

 COVID-19対策が目的ではない,アルコール/紙ナプキン/掃除道具は必要なくてすんでいます.

 

 まだこのシミュレータ教習は続きます.