二輪車走行中に四輪車に巻き込まれる,という事故の訓練です.二輪タンデムの後ろ座席でその事故間際を経験したあとで,両手を両ひざにあてて立っています.
頻脈がとまりません.トシヨリにはきつい教習です.
この教習は四輪を40年運転している身にとっても悪夢を見ないようにする訓練でもあります.普通自動車を運転しているときに左側の二輪車を巻き込む可能性を身をもって知ることができました.
暫時休息の後,もう一人の教習生と交代です.自分が教習用四輪車の助手席に座ります.停車したままですが,左側にタンデム二輪車が寄ってきたことを感じます.教習員「いま,私には左側の二輪車が見えません」 初めて教習車の「助手席用サイドミラー」を見ました.二輪車ははっきり見えます.しかし運転席からは.ミラー,直視(私が隣にいること,加えて自動車のピラーすなわち窓枠が邪魔をしている)で見えないのです.これも新しい発見です.というか40年前にならったはずです.再度安全運転のための勉強です.
こんどは二輪車もまきこまれのフリだけです.しかし直近の距離に二輪車がいる状態の普通自動車がこんなに危険であるとは思いませんでした.免許更新時の30-60分のビデオだけでは知りえないことです.
教習用四輪車をおりて,外周一周.まだドキドキしています.今日はこの後,教習員と一緒に試験コースを走っておしまいです.クランク?こんなことのあとでうまくいくはずがありません.しかし試験コースの概要(コース順序,法規走行)が見えてきています.いつこの順序で走っている,ということがわかってきます.
二輪コースのポールの場所:すなわち検定試験のスタート/終了位置まで走って終了です.前の方が前方のポールに停まります.私は二番目のポールで止まります.キーをまわしてエンジンを切って下車します.スタンドを立ててハンドルを左にむけます・
教習員「ウインカーを出して止まってください.もうひとつ.降りるときに後方を確認してくださいね」 ...そうでした.前の方の手順を見ている余裕はありません.「ではスクータを奥にもっていってください」 ふたたびスタンドを外してハンドルを両手で持って押していきます.前頭筆頭リード125が今までよりも重く感じます.本当に「油断をすると大けがをする」道具なのです.もちろん肉体/精神の疲れによるもののほうが大きいのですが.
教習員「おつかれさまでした.次からは法規走行になります」 ああ,一コマ進められたのね.
疲れて教習所を出ます.日曜日の昼です.良い天気です.今日も駅まで歩きます.
炎の八日間の初日がおわりました.次は火曜日の夜です.火曜日の語源である火星は英語フランス語ともにMarsです.この夜から,私が赤い炎に焼かれていく苦難が始まります.教習員に対して礼.