臨床心理士の第一歩

2015年に臨床心理士(CP)試験に,2018年に公認心理師試験に合格しました。もうすぐ68歳。CP5年目の更新年です。

つらい時は学校に行かない選択を!!

2015-08-27 09:42:20 | いじめ
長期休み明けは子どもたちの自殺が多いと報道された直後,
続けて自殺と思われる事態が起こっている。

私の勤務校に現在不登校の子どもはいないと思われるが,
私自身最も気をつけていることのひとつは,
いじめられている子どもがいないかということだ。
校内を歩き回りながら,
少しでもその徴候がないかと気を配っている。

5年生の全員面談でのいじめの相談は1件あり,
担任の先生たちが協力して解決し,
その後も常に注意しているが,
今のところ大丈夫だろうと思われる。
むしろいじめた側の子どものことが気になっている。

子どもは,いじめられたことを言葉にする事自体,惨めな気持ちがしてつらいと思う。
いつもいつも,嫌なことがあったら相談するんだよと,子どもたちに伝え,
相談することの敷居を低くしておくことが大事だろう。
信頼できる大人だったらだれでもいいから話をするんだよ,
大人は必ず解決するからって。

どうしても相談できない時,
無理して学校に行くことはない。
子どもが学校に行かない理由を,
親と学校側は一緒にしっかり考えよう。
そして学校を安全な状態にしよう。

安全だと思われる状態になっても,やっぱり怖くて学校に行けないかもしれない。
そんな時は親は腹をくくって,
子どもの気持ちが動くまで,じっくり待ってあげたい。
子どもが引け目を感じないでいいように,
できるだけ充実した時間を過ごせるように,
環境を整えてあげたい。

せっかくこの世に生まれてきた大切な大切な,命,
かけがえのない宝物である子どもたち。
大事に大事にしよう。

現在は医師をしている私の長女が,中学2年の時いじめにあい,
打ち明けてくれた時の朝の情景を決して忘れることはない。
一応安全な状態になったが,
中学3年は学校に行かない事を自ら決め,その気持ちを聞いて親も即断し,彼女を支持した。
あの時の娘の決断は,ほんとうに良かったと思う。

娘が一番好きだと言っていた本
梨木香歩の
「西の魔女が死んだ」

あいつら,一生,死んでも呪ってやると,
親としては,今でも心底思っている!!




不登校新聞「9月1日の子どもの自殺に思う 不登校経験者・須永祐慈さん」

以下,東京新聞より。

つらいなら学校は休もう

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