臨床心理士の第一歩

2015年に臨床心理士(CP)試験に,2018年に公認心理師試験に合格しました。もうすぐ68歳。CP5年目の更新年です。

SCの仕事の特徴

2015-06-08 10:53:15 | スクールカウンセラー
SCの仕事の特徴として,以下の様なことがあるだろう。(もっとあるだろうけど)
1.面接時間
2.守秘義務に関すること
3.学校内の連携


1.面接時間 2.守秘義務

大学院の相談センターで行っているセラピーは1回50分となっており,
それが一般的な時間だと思う(クリニックなどでは30分ほどだったりするが)。
が,小学校ではそんな時間は取れない。
中休みか昼休みか放課後の,10分か15分程度であろう。
(長い時間をとっているところもあるのかな?)
そんな短時間でできるのだろうかと思っていたが,
他の選択肢がないところではなんとかなるものなんだと感じた。

5年生の全員面接後の個人面接では,
相談内容を聴き,整理し,どうしようと思っているか聴くと,
多くの子どもが,自分なりの解決方法を考えていた。
それを補強し,うまくいくようなポイントを伝え,
その場では心残りがないようなところまで話を詰めて,
相談室を出ることができるようにした(したつもり)。
それでうまくいかない時や,また相談したい時は来てくださいと,
最後には伝えている。

話の内容は,担任の先生も心配しているから伝えてもいいかと聞くと,
多くの子どもたちがしばらく考えて了解してくれる。
しばらく考えるのは,
先生から親に言われないか,他の子に言われないか,
教室で何か聞かれないかという不安だと思えるので,
それはないという話をして,
担任にもそのことを確認して話す。
でもこれは極秘という内容(自他の危険がない限り)は,話さない。
そんなふうにした。

セラピストとしての守秘義務とぶつかるところではあるが,
集団守秘義務という考え方だと思う。
子どもの学校生活を支えてくれるのは,担任を中心としたさまざまな先生方であり,
週1,2回しか来ないSCが一人で抱えてはいけないものだと思う。

3.学校内の連携 ともかかわるが,
特別支援コーディネーターを中心とした校内委員会の先生たちとの情報共有があり,
子どもによっては多くの先生に関わり方のお願いが必要なこともある。
教職員みんなで子どもを支えているという意識が必要かなあと感じている。

スクールカウンセラーの日々

2015-06-08 10:25:06 | スクールカウンセラー
新1年生が入学してから2カ月,私のスクールカウンセラー(SC)の仕事も2カ月になる。
1年生は日々成長しているので,私も精進しようと思う毎日だ。

授業観察,先生方との雑談や情報交換,
先生から依頼された児童の行動観察,先生へのコンサルテーション,
5年生の全員面接と,希望者の個人面接・・・etc

学校の日常が,やっと自分の生活の一部になってきたような感じがする。
そんな中であらためて子どもの背景である家庭が垣間見え,
嵐にさらされたような日々を過ごしているのかなあ,と推察されることもある。

子どもの個人面接では,その場で解決できる内容が多かったが,
継続面接が必要である子どももいる。
1週間に1度,15分ずつではあるが続けよう。
まずは,自ら相談しようと思ってくれてよかったと思う。