臨床心理士の第一歩

2015年に臨床心理士(CP)試験に,2018年に公認心理師試験に合格しました。もうすぐ68歳。CP5年目の更新年です。

山本太郎という国会議員の力

2015-08-31 00:14:10 | 戦争
俳優としての山本太郎は,これまで特に印象になかったが,
政治家になり,
国会での,背景を徹底的に調べての確かな質問内容と,
論の張り方を見ていると,
この人には税金を使ってもいいという気持ちにさせられた。


以下,山本太郎氏のオフシャルHPより引用させていただいた。

2015.8.25安保特「原爆投下や空襲は戦争犯罪・国際法違反か?」の質問に、答弁回避の安倍総理

山本氏は質問時間が17分しかない中での質問だった。
山本氏は,答えるのは安倍首相のみと求めたが,
あいだ2回,岸田外務大臣が答弁した。

山本氏が,
「我が国は、ジュネーブ諸条約、国際人道法など国際法に違反する他国への支援、協力は行わないということを総理の言葉で確認していただけるか。」
と質問すると,

安部総理は,
自衛隊が活動をするに当たって、国際法を遵守し、国際法上違法な行為に対する支援を行わないことは当然なことである。
ある国がジュネーブ諸条約を始めとする国際人道法に違反する行為を行っている場合、そのような行為に対して我が国が支援や協力を行うことはない。

と答えた。


山本氏が,
米軍がジュネーブ諸条約を始めとする国際人道法違反を行った場合は、米軍であっても、支援、協力はしないということでよろしいか。
と聞くと,

安部総理は,
先ほど申し上げましたように、自衛隊が活動するに当たっては国際法を遵守し国際人道法に違反する行為に対する支援を行わないことは当然のことであり、これは支援対象国のいかんにより変わることはない。
と答えた。

このあと山本氏は,ジャーナリストの志葉玲氏の記事を元に,
2006年の「アルカイダネットワークの支援者を捕まえるために民家を攻撃」の例と,
DAYS JAPANの記事を元に,2004年のファルージャ攻撃の例を,詳しくあげた。
DAYS JAPANのサイト

当然皆さんご存知だろうが,すでに10年以上経過しているので,
少し書いておく。

2001年9月11日アメリカ合衆国内で同時多発的に発生したテロ事件
以後の国内マスメディアの報道は表面的にしかすぎず
(今も変わらないかも。某公共放送はもっと悪くなっているかも),
マスメディアは信じられなかった。特にNHKニュースはひどかった。

アラビアの衛生テレビ局,アルジャジーラの情報や,
アフガニスタンにおいて永年医療活動と水源確保事業をしている,
NGOのペシャワール会の代表である,中村哲医師が各地で開いてくださった報告会やHP,
フリージャーナリストなどのイラク報告,
NGOの報告,
心理学では生成文法理論で著名な
言語学者のノーム・チョムスキー氏も活発な発言を続けていた。
TUP速報-グループ(平和をめざす翻訳者達)からの情報,
(“「タップ ―― 平和をめざす翻訳者たち」(TUP: Translators United for Peace)が、
米英らのイラク侵攻直後の 2003年3月に誕生しました。”)
等々,Internet経由と現地取材に行っている人々のお話から,
さまざまなことを知ることができた。


(wikipediaの情報も含めて)ファルージャ攻撃とは,
2004年,イラクのファルージャでアメリカの民間軍事会社の武装社員4名が殺害されたことから,
アメリカは報道陣を全てシャットアウトし,
中から外には出られないようにして,無差別攻撃をした。
多数の子どもを含む6000人ともいわれる一般市民が,無残に殺戮されたという。

2001年9月11日のテロ事件後,
イラクに対して大量破壊兵器を隠し持っているという疑惑を理由に、
アメリカ(ブッシュ大統領時代)はイラク戦争をおこしていた。
その後大量破壊兵器は全くなかったことが判明したのだが,
それまでに名もなき多数の一般市民が殺されることとなった。

また,2003年から2009年まで,自衛隊はイラクに派遣され,輸送活動などを行っていた。

「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」もある。
「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」

上記ネットワークの資料によると,

「2009年9月、民主党への政権交代直後に出された資料は、墨塗りが外され全面開示されました。政府は"非戦闘地域”での”人道復興支援”と強調していましたが、武装した米兵や武器を"戦闘地域”であるバグダッドに輸送していたことが発覚しました。

(資料2: イラク派兵差し止め訴訟原告団提供)」

という。

山本氏の質問を聞きながら,
当時,ファルージャの報道を読みながら感じた怒りと悲しみが,
またフツフツも沸き上がってきた!!
アメリカは完全に,国際法違反の戦争犯罪を犯していた。

山本氏は,
総理の師匠筋に当たる小泉元総理は、ファルージャ総攻撃に対して、成功させなきゃいけないとコメントした。安倍総理は当時幹事長代理。当時、反対したか。住民殺されまくっていますよ。米軍の戦争犯罪に対して異議を唱えたか
と聞いた。

安部総理は,
どの程度事実に基づいているかどうかということについて私も今承知をしていない。当時はもちろんそういう事実を承知をしていなかった。
と答えた。

山本氏は,
では、何が戦争犯罪かということをもっと分かりやすい例えを。
米軍による爆撃、我が国も受けている。広島、長崎、それだけじゃない、東京大空襲、そして日本中が空爆、爆撃をされた。それによって50万人以上の方々が亡くなっている。そのほとんどを占めるのが一般市民じゃないか。民間人の大虐殺、これは戦争犯罪ですよね、国際法違反。いかがか。

と聞いた。

ここで総理は答えず,
岸田外務大臣が,
こうした行為は絶大な破壊力あるいは殺傷力ゆえに国際法の思想的基盤にあります。人道主義の精神に合致しない、このように我が国は理解をしている。国際司法裁判所等においてもそうした議論が行われていると承知をしている。
と答えた。

山本氏は,
当時はジュネーブ諸条約はなかったけれども、ハーグ陸戦条約があった。民間人への攻撃、無差別攻撃は禁止されていた。これは完全なる国際法違反であり、戦争犯罪。これに対してどうしてはっきり言えないのか、総理。
過去の米軍の過ちを認められない者が
どうやって戦争犯罪常習国である米国の行動をこの先ジャッジできるのか。
この先、米軍が戦争犯罪を行った場合、総理が我が国の最高責任者として米軍の行動を止めるんですよね。
自衛隊、撤退させられるんですよね。大丈夫ですか、総理。

と聞いた。

※ハーグ陸戦条約(wikipediaより):1899年にオランダ・ハーグで開かれた第1回万国平和会議において採択された。交戦者の定義や、宣戦布告、戦闘員・非戦闘員の定義、捕虜・傷病者の扱い、使用してはならない戦術、降服・休戦などを規定。敵の国民や,兵器を捨て、または自衛手段が尽きて降伏を乞う敵兵殺傷の禁止などが規定されている。アメリカも日本も1899年に調印している。

安倍総理は,
自衛隊が活動をするに当たって、国際法を遵守し、国際人道法に違反する行為に対する支援は行わないことは当然のことであり、これは支援対象国いかんにより変わることはない、これはもう明確にしておきたいと思います。
と,答えにならない答えをした。


山本氏は,
700回、700回500か所、大量破壊兵器をイラクで捜索したのに出てこなかった。これは国連憲章違反、完全な。なのに、大量破壊兵器そして化学兵器を使ったのはアメリカ、イギリスじゃないか。白燐弾、劣化ウラン弾、クラスター爆弾、自分たちがそれでイラクに住む人々を傷つけた。検証が必要だと思う。

第三者の検証委員会をつくっていただきたい。(当時の)アナン国連事務総長もイラク戦争は違法であると、国連のトップが言っている。検証する必要があるでしょう、イギリスやオランダのように。公開性の高いものをつくっていただきたい、戦地へ行ったジャーナリスト、現地で支援をしているNGOを入れて。
自衛隊を外に出すのに、過去に出した、それに関しては検証なしか。あり得ない。第三者検証委員会の設立を求める。総理。

と主張した。

安部総理は答えず,岸田外務大臣が,
我が国が支援する行為の中にこうした国際法違反があったとしたならば、我々は支援することはない。
仮に国際法違反がもし確認されたならば、国家として組織的に行われているものなのか、一部の兵士の命令違反によって行われているものなのか、これを具体的に判断することによって我が国の対応を考えていく、これが基本的な方針。

と答えにならない答えをした。

山本氏は,
過去に出した自衛隊のその検証ができていないなら、自衛隊の活動を拡大させるわけにいかない。

と,質問を終わった。

自民党の答弁は,単なる時間つぶしでしかない。













“歴史の転換点に立ち会っている私達”私達の行動が未来を決める!

2015-07-30 02:22:41 | 戦争
以下で憲法学者,憲法研究者,法律家等のリレートークを見ることができます!!

安保法案に反対する憲法学者リレートーク

どの方の話もとても参考になる
こうやって,みなさんが理論的にわかりやすく,大勢の前で話してくれることに感謝

特に法政大学の建石真公子さんの話はよかったです!
法政大学の建石真公子さんの話


以下,皆さんのお話のいくつかをかいつまんでご紹介。

“憲法の枠内にあると言い続けている
(憲法が)守りたくない人たちに,守らせる力があったからだろう”

“まともに政治に関する権利が守られ,そして権力が乱用されない社会で在り続けられるかどうか,生活が脅かされない状態が維持されるかどうか,いまかかっている。憲法を守らせられるかどうか,歴史の転換点であり,瀬戸際であるだろう。そのことを私たちは自覚したいと思う。”

“自衛隊の合憲性(考え方はそれぞれであるにしろ。自民党は主張している)は,自衛である場合のみであって,集団的自衛は自衛ではない。これまでの自民党の説明の合憲性が崩れる”


“安倍首相も戦争をしたいわけではないのかもしれないが,武器による平和がほんとうに可能なのか”
“武器を作るお金があったら,学校や病院を建てる,医師や看護師を派遣する,災害救助に尽くす,薬がなかったら送る,難民支援に尽くす・・・・そういうことで敬意と尊敬を集めることができるし,そう行くべき。それができるのは経済大国になった日本しかない”


日弁連の署名募集&安保関連法案に反対するママの会デモ

2015-07-28 17:05:20 | 戦争
日弁連のHPに以下の募集がありました

集団的自衛権の行使等を容認する閣議決定を撤回し関連法律の改正等を行わないことを強く求める請願署名のお願い

郵送しなければいけないそうですが,
抗議活動に参加できない場合,
署名も大きな意思表示になります。

署名用紙は上記からダウンロードするようになっています。
送り先も同ページに書かれています。


26日には,暑い中,

安保関連法案 怒れるママ 渋谷ジャック
     子ども連れ1500人デモ 「戦争の理由つくるな」訴え

をしたそうです!
バイタリティあるなあ

安保関連法案に反対するママの会コミュニティ

こちらでデモの動画を見ることができます。






まだまだ阻止できます!!!(3)

2015-07-23 10:35:05 | 戦争
★以下,昨夜ご紹介した,
大阪・梅田駅前で7月15日に行われた戦争法案反対の集会でのともかさん,スピーチ全文です。

「こんばんは、今日はわたし、本当に腹がたってここにきました。

 国民の過半数が反対しているなかで、これを無理やり通したという事実は、紛れもなく独裁です。

 だけど、わたし、今この景色に本当に希望を感じてます。

 大阪駅がこんなに人で埋め尽くされているのを見るのは、わたし、初めてです。
この国が独裁を許すのか、民主主義を守りぬくのかは、今わたしたちの声にかかっています。

 先日、安倍首相は、インターネット番組の中で、こういう例を上げていました。
『喧嘩が強くて、いつも自分を守ってくれている友達の麻生くんが、
いきなり不良に殴りかかられた時には、一緒に反撃するのは当たり前ですよね』って。
ぞーっとしました。
 この例えを用いるのであれば、この話の続きはどうなるのでしょう。
友達が殴りかかられたからと、一緒に不良に反撃をすれば、
不良はもっと多くの仲間を連れて攻撃をしてくるでしょう。
そして暴力の連鎖が生まれ、不必要に周りを巻き込み、関係のない人まで命を落とすことになります。

 この例えを用いるのであれば、正解はこうではないでしょうか。

 なぜ彼らが不良にならなければならなかったのか。
そして、なぜ友達の麻生くんに殴りかかるような真似をしたのか。
その背景を知りたいと検証し、暴力の連鎖を防ぐために、国が壊れる社会の構造を変えること。
これが国の果たすべき役割です。

 この法案を支持する人たち、あなたたちの言うとおり、テロの恐怖が高まっているのは本当です。
テロリストたちは、子供は教育を受ける権利も、
女性が気高く生きる自由も、そして命さえも奪い続けています。

 しかし彼らは生まれつきテロリストだった訳ではありません。
なぜ彼らがテロリストになってしまったのか。その原因と責任は、国際社会にもあります。
9.11で、3000人の命が奪われたからといって、アメリカはその後、
正義の名のもとに、130万人もの人の命を奪いました。
残酷なのはテロリストだけではありません。

 わけの分からない例えで国民を騙し、本質をごまかそうとしても、
わたしたちは騙されないし、自分の頭でちゃんと考えて行動します。

 日本も守ってもらってばっかりではいけないんだと、
戦う勇気を持たなければならないのだと、安倍さんは言っていました。
だけどわたしは、海外で人を殺すことを肯定する勇気なんてありません。
かけがえのない自衛隊員の命を、国防にすらならないことのために消費できるほど、
わたしは心臓が強くありません。

 わたしは、戦争で奪った命を元に戻すことができない。
空爆で破壊された街を建て直す力もない。
日本の企業が作った武器で子供たちが傷ついても、
その子たちの未来にわたしは責任を負えない。
大切な家族を奪われた悲しみを、わたしはこれっぽっちも癒せない。
自分の責任の取れないことを、
あの首相のように『わたしが責任を持って』とか、『絶対に』とか、
『必ずや』とか、威勢のいい言葉にごまかすことなんてできません。

 安倍首相、二度と戦争をしないと誓ったこの国の憲法は、あなたの独裁を認めはしない。
国民主権も、基本的人権の尊重も、平和主義も守れないようであれば、
あなたはもはやこの国の総理大臣ではありません。

 民主主義がここに、こうやって生きている限り、
わたしたちはあなたを権力の座から引きずり下ろす権利があります。力があります。
あなたはこの夏で辞めることになるし、
わたしたちは、来年また戦後71年目を無事に迎えることになるでしょう。

 安倍首相、今日あなたは、偉大なことを成し遂げたという誇らしい気持ちでいっぱいかもしれません。
けれど、そんな束の間の喜びは、この夜、国民の声によって吹き飛ばされることになります。

 今日テレビのニュースで、東京の日比谷音楽堂が戦争法案に反対する人でいっぱいになったと見ました。
足腰が弱くなったおじいさんやおばあさんが、暑い中わざわざ外に出て、
震える声で拳を突き上げて、戦争反対を叫んでいる姿を見ました。

 この70年間日本が戦争せずに済んだのは、こういう大人たちがいたからです。
ずっとこうやって戦ってきてくれた人達がいたからです。

 そして、戦争の悲惨さを知っているあの人達が、ずっとこのようにやり続けてきたのは、
紛れもなくわたしたちのためでした。ここで終わらせるわけにはいかないんです。
わたしたちは抵抗を続けていくんです。

 武力では平和を保つことができなかったという歴史の反省の上に立ち、
憲法9条という新しくて、最も賢明な安全保障のあり方を続けていくんです。
わたしは、この国が武力を持たずに平和を保つ新しい国家としてのモデルを、
国際社会に示し続けることを信じます。偽りの政治は長くは続きません。

 そろそろここで終わりにしましょう。新しい時代を始めましょう。

 2015年7月15日、わたしは戦争法案の強行採決に反対します。ありがとうございました」

まだまだ阻止できます!!!(2)

2015-07-23 00:58:08 | 戦争
若い人たちみんな,よく考え,自分の言葉で,論理的に戦争法案反対をスピーチしています。

今何もしないで,後悔したくないです。
あの時もっと反対しておけば・・・
なんて言っても,その時ではもう遅い。

きっと誰かが何とかしてくれるだろうとか,
力のある人にはかなわないとか,
一人の力なんて小さすぎるとか,
何やっても流れは変えられないとか・・・
だんだん気持ちはしぼんできそうだけれど,
今こそ一番,黙っていてはいけない時です。

もう何年かしたら,私はあの世にいってしまうでしょうが,
今何も言わずにただ死んでしまったら,死んでも死にきれない。
後悔してもしきれないでしょう。
子どもたちの小さいころの,
満足しきった,可愛い笑顔の写真を前に,
このまま流されてはいけないと強く思います。

地元の自公民の議員にFAX送りましょう!!

SEALDsの若い人たちのスピーチには,心から勇気をもらえます

以下のYouTube案内は,某メーリングリストに流され,転送歓迎とされたものです。

 
★「戦争法案に反対するハチ公前スピーチ」



以下も転送歓迎です。

★大阪・梅田駅前で15日に行われた戦争法案反対の集会での女子学生のアピー
ルすばらしい内容です。

★大阪・梅田女子学生のアピール


★7月17日の国会前SEALDs主催の集会で渡辺治さん(政治学者)が、スピーチ。
以下,長いですが。


みなさん、こんばんは。学者の会の呼びかけ人のひとりである渡辺治です。よろ
しくお願いします。今日はみなさんに、ぜひとも 1つお話をしたいことがあって
来ました。それはこの憲法に違反する戦争法案、衆議院で強行採決をされました
が、本当に廃案にするにはどうしたらいいのか。本当に廃案にできるのか。この
ことについて考えてみたいと思います。

みなさんの中には、怒りでここに結集した、そして同時に、こんな衆議院の強行
採決で国民の声も聴かないような安倍政権のやり方では、もしかしたら戦争法案、
強行採決されるんじゃないか。そういう焦りもあるかもしれません。でもまず第
1に言いたいことは、焦っているのは私たちより安倍政権です。安倍政権は私た
ちの運動の中で、2 つの大きなミスを犯しました。
1つ。意外かもしれませんが、国会の会期を 8 月の初旬に終わらせたいはずだっ
たのに、なんと国会の会期を 95日も延長せざるを得なかったこと。これは私たち
の闘いの中で 6 月 4 日に憲法審査会で 3人の憲法学者が意見(違憲?)を言っ
てしまう。こういうようなことの中で、国会を 8 月初旬に閉じるなんてことはと
てもできない。だから絶対に安全を期すために、なんと9月 27 日まで延ばさざる
を得なかった。

それからもう1つ。意外かもしれないが、強行採決は本当は彼らもしたくなかっ
た。そんなことをやれば国民がさらにこの戦争法案をどう見るかわかっているか
ら、彼らだってやりたくなかった。それをやらないと間に合わない状況をつくっ
た。この2つの誤算が安倍内閣を大きく縛っていると私は思います。

なぜ8月に国会を閉じたかったのか。そのことが一番問題です。8月になると、
もし国会が開かれていると、戦争法案という大きな害悪に加えて、3つの爆弾が
出てきます。1つは何か。8月の中旬に間違いなく川内原発の再稼働が行われま
す。安倍は絶対にこの川内原発の第1号機の再稼働を実現したい。大国をつくる
ために、強い大企業本位の国をつくるために、戦争法案と並んで、彼がどんなに
国民の反対を受けても、川内原発をまず再稼働したい。これが8月の初めにあり
ます。

続いて、8月の 10 日過ぎには、安倍がこれまた執着している戦後 70年について
の談話があります。これも安倍は自分の命をかけて発表したい。そこでは、戦前
の日本の侵略戦争と植民地支配を絶対にお詫びしない。それから絶対に謝罪をし
ない。そうしなければ、これから日本の国を支える若者たちが、この国に誇りを
持てないと彼は思っている。馬鹿げたことだ。戦後70 年の談話は彼は絶対に出す。
しかし中国や韓国だけではなくて、この私たち国民の中からも確実に反発が起こ
る。これが 2 つ目の爆弾です。

3 番目の爆弾は、辺野古の新基地について、前知事が許可をした埋め立て許可を
拒否すると、その決定を翁長さんは 8 月にやると言っている。

この原発、戦後の歴史問題の修正、植民地支配を反省しないで居直る。そして普
天間の基地を強行する。辺野古の基地を強行する。この 3つのことは、戦争法案
がなくても大きな爆弾であり、安倍内閣の命を吹っ飛ばすような、私たちにとっ
て重大な課題。これがなんと 8 月に出てくるんです。彼は 8月の初旬に国会を閉
めて、心静かにゴルフをしたかった。ところがこの運動がそのことを許さなかっ
た。 9 月 27 日まで、つまり 8月の間中、国会の中でまさに原発の問題と、辺野
古の問題と、戦後 70 年の問題を大いに議論する。戦争法案と合わせて、4つの
爆弾を彼は抱えている。

もちろん私たちが寝ていたら、この爆弾は爆発しない。しかし私たちがこの闘い
を大きくすることによって、確実に安倍政権のこの 4つの爆弾で、安倍政権の命
運を左右することができる。これが戦争法案をなくす唯一最大の道です。

みなさん、じゃあいったいこの 4つの爆弾を爆発させるために、私たち・君たち
は何をやったらいいのか。これについて話をしたい。もちろん毎週金曜日ここに
来る。これは前提です。だけどこれだけでは不十分だ。大きな闘いをやるには、
これだけでは不十分だ。私も大学で教えていました。今、夏学期の試験、あるい
は始まるところです。学生みんな来てるんです。そこのところで、まず集会が終
わったら学園に帰って、そこで 1人でも多く友だちを見つける。そして戦争法案
がいかに悪いかということを話して、ここに連れてくる。そしてもっと余力があ
ったら、学習会を開いて、シンポジウムを開いて、大学の中で戦争法案について
議論する。

僕らは喜んで行きます。学者の会は、伊達にあるんじゃない。多くの学生を呼び
たい。少なくてもいい。だけど学者の会に声をかけてほしい。僕は九条の会もや
っています。九条の会にも声をかけてほしい。みんな行きたい。そういうふうに
思っている。ぜひとも学園に帰ってほしい。それが1つ。

もう1つ。もしかしたら夏休みに、地域に帰るかもしれない。郷里に帰るかもし
れない。恥ずかしがることはない。絶対に帰るべきだ。そして地域の中で、学生
諸君は、必ず地域の中で起きている運動に参加してほしい。なぜならば、九条の
会は全国に7500 あります。 7500 あって 10年以上頑張っています。最大の弱点。
中高年なんです。僕と同じ、おじさんおばさんが必死に頑張っている。だから君
らは、地域に帰って、必ず君らの地域に九条の会はある。必ず地域で戦争法案反
対の取り組みがある。ここに行って訴えてほしい。自分たちはこういうことを国
会の前でやっているんだ。ともに闘おう、とぜひ言ってほしい。これは地域の人
びとに、すごく大きな元気を与えます。

これから暑い夏が来ます。安倍さんはこう思っていると思います。このような強
行採決の後の集会も、今は盛り上がっているけれども、そのうち常連ばかりが集
まって、静かな国会がやってくるだろう。彼はそれを切望しています。こんなこ
とは許せない。こんなことは絶対に許せない。じゃあどうするか。それは私たち
が、安倍さんが嫌がるようなそういう暑い夏に、もう嫌で嫌でしょうがない、生
きていられない。そういう夏にしようじゃありませんか。私たちの熱気で、怒り
の熱気で、暑い夏をつくり出しましょう。

この夏が勝負です。この夏は、戦争法案をとおして、国を戦争する国、 70年の歴
史を変えるのか、それとも戦争する国を阻んで、私たちの国をアジアに広げてい
くのか、そういう正念場が今来ています。この夏をもっともっと暑い夏にするた
めに、ともに頑張りましょう。







まだまだ阻止できます!!!

2015-07-17 11:57:08 | 戦争
まだまだ阻止できます!!!
という若手弁護士の会のHPは以下です!!

「衆議院特別委員会で強行採決されて本会議で
採決されても、参議院で可決されなければ法案成立しません。
参議院で可決しないまま60日経ったとしても、衆議院で
再議決しない限り成立はありえない。

 この国会(臨時国会)の会期は、9月27日までです。
 会期中に議決できなかった案件は廃案となるのが原則です。」

「また、今回たとえば衆議院で可決して、参議院に送られた
ものの会期末となり、「継続審議」になった場合、
次の国会では、参議院は審議の続きから始まりますが、
衆議院はもう一度最初から審議やり直しになります。
 なのでこの場合には、臨時国会でなされた衆院採決は
意味が無くなるわけです。」

等々詳しく解説されています。

明日の自由を守る若手弁護士の会

「対抗手段は、とにかく問題点を広く知らせ、反対意見を
あらゆる方法でアピールし続けて、会期内に参院で通させ
ないことです。
 先日書いたように、議員さんにFAXやメール、手紙で直接
声を届けましょう。
 デモや集会をしっかり報道した新聞やテレビには応援の
メッセージを送りましょう。
 強行採決を中継しなかったNHKには、きちんと「それでも
公共放送のつもりですか」と批判の声を届けましょう。


 共同代表の黒澤は、ついこないだ、さる集会で「これは
安倍首相の執念と、私たち国民の執念のたたかいです」と
お話しました。
 諦めないことです。
 衆議院を通過してしまったとしても参議院で通過させないよう
粘りきることです。毎日、声をあげ続けましょう☆」


●王様をしばる法 ~憲法のはじまり~
明日の自由を守る若手弁護士の会が作成した紙芝居のYou Tubeです。
王様をしばる法 ~憲法のはじまり~

小さい子どもにも理解できそうです。

●また同会が2013年に公開した,「憲法が変わっちゃったら、どうなるの? ~ 自民党案シミュレーション ~ 」紙芝居のYou Tubeも示唆に富んでいて,今回の動きはその一環だということがわかります。

憲法が変わっちゃったら、どうなるの? ~ 自民党案シミュレーション ~


ほんとに迫ってきた,戦争

2015-07-15 01:40:37 | 戦争
戦争は平和の顔をしてやってくるというけれど,
最近の自民党,公明党,フラフラしてよくわからん党ら
の政治家の言葉を聞いていると,ほんとにそう思う。

どうして戦争を止められなかったのか,なんて,
今の大人がすぐ次の世代に問われそうな事態になってきてしまった。
あっという間に,
たかがたった今政権をとっているにすぎない,個人的に全く信用もしていない政治家連中に
決められようとしている。

ライブ講義 徹底分析! 集団的自衛権