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Take It Easy ~パパールの雑記帳 別館~

身近な自然を感性で切り撮ります

親指AF

2006年07月24日 | TIPS
以前の予告どおり、マクロ撮影時のカメラの設定について紹介しましょう。

マクロ撮影をAFモードで行うと不便に感じることがあるでしょう。
シャッターを押すと当然ながら毎回カメラはピント合わせを行いますが、そのたびにピント位置がずれたり、ピント合わせが迷うことが多々あるからです。

と言ってすべてMFで撮影するのも面倒ですよね。

そんな時、便利なのが「親指AF」と呼ばれる設定です。
AF機能(オート・フォーカス)を「*」ボタンに割当て、シャッターではAE(自動露出)だけを行います。
(「*」ボタンは写真中の矢印で示したボタン。)



この設定をすれば、シャッターを押してもAFは働かないためピント位置は、ずれません。
AFを稼動するには、親指で「*」ボタン押せば良いのです。

言い換えればピント合わせは基本的にマニュアルで行い、必要なときだけ「*」ボタンを押してAFを働かせるわけです。

但し、親指AFの設定をした状態でMF(マニュアル・フォーカス)出来るのは、フルタイム・マニュアル・フォーカス(FMF)機能のある超音波レンズに限られます。

親指AFの設定法は、EOS 20Dでは
カスタム機能-04 シャッターボタン/AEロックボタン-1 AEロック/AF

親指AFについて教えてもらったのはベテランカメラマンからでした。
キヤノンの一眼レフでは十数年前からこの設定が使えたそうです。

マクロ撮影で親指AFを初めて試したときに思わず叫んでしまいました。
「スゴイよ!!親指AF。」(笑)


マクロ撮影以外では、夜景の撮影でも親指AFに設定しています。

夜景の場合、マニュアルでピントを合わせるのは難しいですよね。
以前はAFモードでピント合わせをしてから、MFに切り替えて撮影しました。
ズームするとピントがずれるので、またAFモードでピント合わせ・・・・
と、非常に煩雑でしたが、親指AFを使い始めて随分楽になりました。

なお、夜景ではマクロほどシビアなピント合わせは必要ないので、FMF機能の無いレンズでも親指AFに設定します。


この他にも動体撮影、三脚を使用した風景撮影など多くの場面で親指AFは利用されています。
ネットで他の方の利用法を検索すると参考になるかもしれませんよ。

シオカラトンボ

2006年07月11日 | TIPS
EOS 20D+EF70-200mm F4L
7月9日、半田山植物園にて

日曜日は通り雨の後、久しぶりに晴れ間が見えたので恒例の植物園へ(笑)
トンボが多かったので、主に虫撮りをしました。
このトンボは羽根の付け根に黒い斑紋があるので、多分オオシオカラトンボでしょう。

植物園でメインに使うのはEF70-200mm F4Lです。
一般にEF70-200mmで人気のあるのはF2.8だと思いますが、大きい・重い・高いと三拍子揃っています(笑)
私はフィールド内を歩き回って撮影するので、一段暗くても軽いほうが良いですね。
レンズ選びの本を調べるとこのレンズの評価は高いため購入しました。

実際に使ってみると解像度が高くコントラストの高い画像が得られます。
撮影倍率は0.21倍ですが、今日の写真のようにマクロ的な撮影も可能です。
背景のぼけ方もきれいで申し分ないですね。

但し、シャープに撮れる分ピント合わせは慎重に行う必要があります。
購入当初はAFだけでピント合わせをしていたので、シャープな画像が得られず不良品かと思ってしまいました(爆)
フルタイムマニュアルフォーカス(FMF)を使ってピントの微調整をすることでシャープな写真が撮れるようになりました。

FMFをご存知ない方のために説明しておきましょう。

シャッターを半押しするとカメラがAFエリアの被写体にピントを合わせます。
ここでピントが正しく合わない場合には、AFエリアを移動してシャッターを再度押すか、或いは、マニュアルフォーカス(MF)に切り替えて手動でピント合わせをする必要があります。
慣れないとシャッターチャンスを逃すかもしれませんね。

一方、FMFではピントがうまく合わない場合、シャッターを半押しした状態でフォーカスリングを回すとMFに切り替わりピントの微調整が出来ます。
言い換えればAFモードのままMFを使えるわけです。
FMFを初めて使ったときには便利さに感動しました(笑)

なお、FMFが可能となるのは、キヤノン、ニコン、シグマなどの超音波モーター内蔵のレンズに限られます。
(例えば、キヤノンではレンズ名の最後に「USM」、シグマでは「HSM」という文字が付けられています。
また、超音波モーター内蔵レンズでもFMF出来ない機種が一部ありますのでカタログ等で確認してください。)
それ以外のレンズで無理やりFMFを行おうとすると故障の原因となるのでご注意を。

マクロ撮影などシビアなピント調節が必要な場合や、野鳥撮影など素早く正確な操作が要求される場合、FMFは重宝しますよ。
なお、私はマクロ撮影時にはカメラの設定を変えていますが、それについては別の機会に(と引っ張る(笑))。