価値観が覆されるほどの衝撃

今日は辛淑玉（シン・スゴ）さんの講演会に行ってきました。

時間が経つのも忘れて、話に引き込まれていました。
言葉にならないほどの衝撃に、講演後もしばらく放心していたような感じでした。

どうすごかったか、うまく言葉で表せないので、実際のお話からエピソードを一つ。

小田和正さんの曲に乗せて、ダウン症の子と家族を紹介する某保険会社のCMを映像で流した後、辛さんは「この映像を見てどう思いますか？」と客席に問い掛けました。
多くの視聴者は障がいをかかえながらも明るく過ごす家族の様子に胸を打たれるだろうし、私もそのような印象を受けました。
でも、実際にダウン症のお子さんをお持ちのお母さんたちは「あれはひどいCMだ」と憤慨されたそうです。

なぜか？

その保険会社では、ダウン症のお子さんは保険に入れないから、だそうです。
だから、CMを見て感動しているうちは、ダウン症のお子さんをお持ちのお母さんとはどんなに頑張っても共感しあえることはない、といったようなことをお話されてました。（もしかしたらニュアンスが若干異なっているかもしれませんが…ご了承ください）

表層的に捉えることは簡単にできる。
そこで、裏側に隠れていることに気づいていくことで、２つの立場を理解していくことができるんだということ。
うまく言えませんが、そんなことを考えさせられる、心に響く講演会でした。
実際に実践していくことはものすごく難しいんでしょうが…いい気付きができました。