Mちゃんの通う幼稚園は、スラタニー県市内のスクールゾーン一角にあり、
敷地が狭いため、年少さんは一階、年中さんは二階、年長さんは三階と
三階だての建物内に、それぞれお教室が分かれています。
今年 年長さんに上がってから、欠かさずしていることが
階段を数えながら上がること。
お教室がある三階まで、
10段の階段を四回 上がります。
ちょうど10段というのがイイですね。
初めは、日本語で単に1ー10。
そして、一本、二本や、一匹、二匹などの覚えにくい類別詞バージョン
一日、二日や、一つ、二つ…なども。
せっかくなので、英語で one two three---
中国語で 一 、二、三…。
と、色んなバージョンで数えること数ヶ月…
Mちゃんが、他の言葉ってどうやって数えるの?と聞いたことから
じゃあネットで調べてみようかと家に帰る途中、いや待て待て
外国語を話す人から生の発音を聞いた方が断然覚えが早いに決まってる。
そう!
この幼稚園には沢山のミャンマー人の方が働いているのです。
彼らはお掃除の方や、庭師さん。
毎週日曜日 カトリック教徒の彼らと、ごミサで顔を合わせれば
普通のお友達なのです。
庭師さんの娘さんが年少さんにいるということもあり、
一人の女性はお母さんでもあるのです。
話をしたことがなくても、毎日お掃除をしてくれるミャンマー人の
お姉さんたちの顔ぶれを覚えてきたMちゃん。
ある日、
思い切って、Mちゃんと二人で歩み寄り(我々の)タイ語が通じるか話しかけてみました。
何とかタイ語でコミュニケーション可能な事が分かったので、
早速 我々のミッションを伝え「1ー10」までを教えてもらいました。
1-ティ
2-二
3-トゥウ
4-レー
5-ンガー
6-チャウッ
7-クニ
8-シ
9-コー
10-チェッセ
…と聞こえました。
メモをとって、車内でブツブツ復習する私。
全くリピートしないMちゃん。
脳みその衰えに逆らえず、
何度も言わないと記憶できない私とは裏腹に 私が
3、でつかえると、
「4…レー…でしょ?覚えてないの?」
とMちゃん、いつの間にか完全にマスター済み。
子供の脳みそって柔らかすぎます!
名前も聞いたり簡単な挨拶言葉を教えてもらった私たちは
今ではすっかりお姉さんたちと仲良くなり
朝や夕方 会えばビルマ語でご挨拶。
でも、やっぱり初めの挨拶はMちゃん恥ずかしくてなかなか言えずにいました。
一心不乱に(園児たちが汚した)床を掃除するお姉さん達、怒ってる?
自分が言った挨拶が無視されちゃったら?通じなかったら?
と挨拶が出来ずに何日も経ったある時、
目の合ったお掃除のお姉さんにMちゃん自分が持っていたパン(しかもかじりかけ!)
をあげました。
「ジェースージェムデーバー」 と、お姉さんも口からビルマ語で"ありがとう"。
Mちゃんは 嬉しそうに
「今 ありがとうって言ったよ!」
と嬉しそうに報告してくれました。
こういう事がきっかけで 言葉の壁はなくせるんですね。
「ゲーサーマシブー!」 (どういたしまして)
"ブー"が最後につくので、面白くて結構早くに覚えていたこの言葉をお返しに言え
初めて会話が成り立った記念すべき日となりました。
以降、朝会えば
「ミンガラバー!」(こんにちは。)
「ネーカゥン イェーラー?」(お元気ですか?)
「タミン サピビラー?」(ご飯を食べましたか?):タイ語と同じで、これもご挨拶のミャンマー。
夕方は
「ターター!」(さようなら。)
やっぱり生きた言葉がイイです。
知人のフィリピン人のお友達からは
タガログ語を教えてもらいMちゃん 今では
10段ずつ 四カ国語で上ってます。
タガログ語は難しい!
1-イッサ
2-ダラワ
3-タットロ
4-アパッ
5-リマ
6-アーニム
7-ピト
8-ワロ
9-チャアム
10-サンポ
…
勿論、"サンポ"(散歩)を 一番最初に覚えました。
9:これもタイにあるビーチの名前なので覚えやすいです。
マイナー言語ですが、何と言っても同じASEAN加盟国です。
世の中の波は、ASEAN諸国内における経済成長、社会・文化的発展へ促進中!
中国語だけでなく、色んな言葉に興味を持ってもいいですね。
おまけ
小さい敷地内ながら立派なお庭を作り、維持してくれるミャンマー人の方々、
心より"ジェースージェムデーバー"です。
庭公開です。
緑が一杯です。
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