

当時 中1だったお兄ちゃんKと
小5だったMちゃんを連れ
それぞれに興味をもった江戸幕末&平安時代を京都で
感じてもらおうと 5泊6日の旅記録
本日4つ目!
今回は、日本の伝統文化体験の話。
一閑張り
実はガラス工房でマドラー作りを体験した後に
アトリエだったその場所の2階部分を
見学させてもらった時のことです。
小さなお部屋を仕事場にされている
O先生に出会いました。
一観光客の我々にとっても丁寧に
一閑張りの魅力をお話してくださいました。
一閑張りとは
日本の伝統芸能の1つで紙漆細工のこと。
16世紀中国から伝わったそうです。
骨組みとなる竹や木などに何度も和紙を
重ね、漆を塗ったり色をつけ 最後は防水加工して
使用するそうです。 何度となく重ねていく
ことで強度が増し、和紙なのでそのもの自体は
とても軽いのが特徴。
ただ説明を聞くだけだと難しい日本語ですが、
O先生は お兄ちゃんKやMちゃんでも
理解できるように 実物を手にとり
これが、お盆やカバンよ と
持たせてくれたり 伊能忠敬が日本地図を
作るとき使った望遠鏡も一閑張りなのよ
軽くて便利だったでしょうね、と
分かりやすく説明してくれたのでした。
伊能忠敬の話は 二人とも知っていたので
望遠鏡を見たときは 本物ーっ!とびっくり。
いやぁ~ 感動も一入。
と 帰ろうとすると O先生が
せっかくだから体験していったら?と
願ってもないチャンスをくださったのでした。
予約もない ただのカンコーキャクの我々をっ!!!
まずは しょうぶ糊の原液に水を足してって。。。

お兄ちゃんKには、石板の型(ゾウさん)に
和紙に糊を付け ローラーをし、
20枚の和紙をどんどん重ねていく作業を。

(小声で) う、腕が いたい、、、とお兄ちゃんK。
できたー!

Mちゃんには、木枠の凹んだ型に
ちぎった和紙をつめつめする作業を。
Mちゃん 松 を選びました。

できたー!

それはそれは 褒めてくださって。
うちの子 こんなに褒めてもらったの
人生初なんじゃないだろーか。
O先生 本当にありがとうございました。
たった1日ですが大好きになりました。
そして気づけば3時間近く
みっちりとレッスンを受けてたのでした。
昼ごはん食べてなかった!
でもお兄ちゃんKもMちゃんもお昼返上で
楽しんでました。
2人にとって 初めて日本の伝統工芸に
触れた貴重な1日でした。
Mちゃんは 一閑張りの魅力にはまり
もう一度 京都へ来たいというほど。
はい、物づくりばっかしてる我々
極めつけの 一閑張りで 〆も
腕 ぱんっぱん
いい旅でした。。。
京都って いいとこですね。
完成品は完全に糊を乾かさないといけないので
先生のアトリエに置かせて頂きました。
数か月 それが京都から実家へ届き、
実家から タイへ届いたのでした。
もったいなくて 使えませんって。

お兄ちゃんK作のお盆。

Mちゃん作の小物入れ。
O先生 またいつかどこかでお会いしたいです。
素敵な時間を ありがとうございました。