goo blog サービス終了のお知らせ 

タイに暮らす:ウチのハーフキッズの日本語&タイ語

2005年生まれのお兄ちゃんK 妹のMちゃん。
好きなものを見つけた2人は今自分で日本、日本語の世界を切り拓いている

朝ドラ 花子とアンを観て。

2015年07月22日 | タイ語・日本語


出遅れましたが、タイと日本の時差…とでも言いましょうか…
最近、子供達と一緒に「花子とアン」を観てました。

去年2014年上半期の連続テレビドラマ、
たまたまYouTubeに上がっていたのを観始めたのがきっかけです。


ご存知の方がほとんどだと思いますが、
ちょっとご紹介。

【みどころ】………………………………
山梨の貧しい家に生まれた花子、
10歳から東京の女学校で英語を学び、
卒業後 故郷で教師生活をする。
つらいとき、悲しいときも、夢見る力(想像力)を
支えに乗りこえていく花子は、
「赤毛のアン」との運命的な出会いから
翻訳家としての道を歩んで行く。

…………………………………………………

ヒロイン花子の子供時代がちょうど
自分たちと同じくらいだという事もあり
使われる甲府訛りの聞き取りも乗り越え
楽しく見続けた子供達でした。

実は私も初めの方は山梨県の方言が理解できず
何度か見直して説明したりしてました。

慣れてくるとお兄ちゃんKもMちゃんも

おはよー ごいすっ!

こぴっと ◯◯しろし。(きちんと◯◯しなさい)


ドラマ内で何度も使われる方言にもすっかり慣れ、
分からないのは

シャカイシュギ(社会主義)、ギョーショーニン(行商人)、じぬし(地主) キューヒセー(給費生) シュッパンシャ(出版社) ホンヤクカ(翻訳家) ハクシャクケ(伯爵家) など初めて聞く単語に限られていきました。

とはいえ、そりゃーもう、たくさん。

子供達にとって、こうしたドラマを通して
日本の昔の姿を見るのは初めて。
舞台が、明治、大正、昭和の時代にまたがったり、
関東大震災や戦争などの歴史知る良い機会にもなりました。

物語には、ヒロイン花子より様々なメッセージが
込められておりました。

時折、お兄ちゃんKは

「勉強って大切なんだね」
…ですよですよ。

「僕は幸せ者だなぁ。学校に行けてる」

勉強ができる時代、環境にいる自分と照らし合わせ
何かが心に響いたようです。

たまには、ドラマ鑑賞もいいですね~。

家族愛、友情では、共に涙を流し
恋愛場面では、子供達 恥ずかし過ぎて
何処かへ消えちゃったり。
日本文化、習慣ではフムフムと学べる。

(私はこの歳にして、すっかり鈴木亮平さん(花子のご主人)のファンになってしまいましたが。)

さてさて、
「タイ語から日本語の翻訳なら僕もできるよ」
試験前にも関わらず、なぜ今!?なぜ今日!?

ノートに書きだすお兄ちゃんK。

はぁ。。。後でもいいでしょーに。

選んだのは、大好きな「タイのお化け」




宿題もこのくらいの集中度でこなして欲しいもんです。




グラスーという女のお化け。



グラスー(ガスー)
体長 60cm-1m

夜は外。朝は体にもどる。
とく長 頭の下は内臓だけ!
昼は人間だけど夜はグラスーになるから生の物を食べる。
悪いことをしたら、グラスーが緑の火をせおって、あらわれる。
グラスーになる人→悪いことをした人→夜に首がいたくなる→いたくなる=グラスーにへん身!

(どろぼうへのおしおき)


ここまで書いて、書いていることが怖くなり、後は僕が言うから
ママが書いてとビビりん坊お兄ちゃんK。
仕方がないので、言われた通りに書く私。

お寺にたくはつする食べ物を人が見ていないすきに
つまみ食いした女の子が、夜 首がいたくなってグラスーになったという話。


今夜の夢は怖いぞォ~。

と脅しても止まらない。

シャワーに入り、スッキリしたお兄ちゃんK
また書き出す。

怖いくせにお化け大好き…。

お次は
プレー(ドゥ)




体長 4m-5m
男・女
じごくに住んでいる。
父母、おぼうさんを言葉やぼう力できずつけた場合、死んでから(漢字が自作になっちゃってます)
ばちがあたってプレー(ドゥ)になってしまう。
悪い人たちの力で生きのびている。
血とうみしか食べれないやっかいなばけもの。
とく長:手足が大きい。
体が細い(口が はりのあなぐらいしかない。)


もう、寝ましょーーーーーっ!

この子だけ!byお兄ちゃんK


怖いんですけど…。



グマーントン
体長60cmー70cm
男の子
住む所 どこでも(タイ全土) 夜の間 母のおなかの中でなくなった子が、グマーントンになる。
タイ人の多くは、グマーントンに食べ物をおそなえする。
(あまい物 おかし ジュース)
ふつうは、人間をおそうことはないけど、おそなえした物をつまみ食いしたらばちがあたる。


完璧ではないけれど、思った以上に漢字が書けていたり、
上手く表現できててよろし!

ヒロイン花子に何かしら感化され伝えたい一心で
(大切な試験そっちのけで) 書いたお兄ちゃんKでした。

お疲れ様~。

何気なく毎日通る子供達の学校前にあるこの木、

いそうです。





にほんブログ村 子育てブログ バイリンガル育児へにほんブログ村


BLOGGERSへ


始めました~。
クリックしてくださると、励みになります。

ちっちゃい日本語先生

2014年07月25日 | タイ語・日本語
最近吹いてしまった会話。

その一
「パパの子ども時代は、車じゃなくて水牛車だったらしいけど、
ママの時代は?車は?電気あった?サムライいた?」

…( ̄▽ ̄)えっ。
前は恐竜だったけなぁ。
お兄ちゃんKは、小学三年生になって、学校で「タイの昔の生活」を聞いたらしく
以来質問攻め。そして、僕らは恵まれているなぁと遠い目をするお兄ちゃんKです。

その二


「ソボテンって、点々があるからサボ点っていうんだ。はっけ~ん!」
(得意顔のMちゃん。それは違うってと言おうとすると)

「ぶぶー!サボテンはこう言ってるの。『サボってんじゃないよ』」
(お兄ちゃんK、何?ダジャレ?でもなさそうで真顔です)

MちゃんはMちゃんで「え?そうなの?」 とか言ってるし
おかしな会話をしておりました。



因みに調べると
サボテンという名の由来は、
畳や衣服、油の汚れを茎の樹液で擦り取ったことから、
石鹸を意味するポルトガル語「sabao」と「手」を合成した語
「サボンテ」が転訛した説が有力らしいです。

「シャボテイ(石鹸体)」が転じた説もあり。

漢字表記「仙人掌」は漢名からの借用だそうです。

中国では「仙人掌」とは「ウチワサボテン」のことを指し、
その天に真っ直ぐ伸びたゴツゴツとした大きな様子が、
仙人の掌のように見えたことから、
「仙人掌」と表記され始めたとか。
サボテンの漢字があるなんて言ったら、驚くだろうなぁ。



さて置き、
最近のお兄ちゃんKは5時までの学校の補習が早く終わると
食堂で仲良しのアイ君(男の子です)と何やら書きあっているようです。
お迎えに行くと、そんな二人の姿を見かけます。
覗いてみるとこんな感じ。



日本語を教えているんだそうです。
もともとアイくんは日本語に興味があるらしく
「カバンは日本語で何だ?」
とか聞いてくることがあったそうです。

教えてもすぐ忘れちゃうからといけないからと、お兄ちゃんKが作ったのが
A4を半分に折って作った自作教科書(もどき)。



お兄ちゃんKは張り切りすぎて、
アイくんはついていけてないみたいですが、
教える側は1聞かれれば、10返す勢いです。

「僕のことは、日本の名前で読んでいいよ」
とアイくんにだけ特権をあげたり、
挨拶は日本語にしたり、クラスが違うけど
毎日会えば教科書広げて語彙を書き増やしてるんだそうです。


目下お兄ちゃんKの悩みは
日本語の発音で、タイ語にないものがある。
それをどうやってタイ語表記するかということらしいです。

カ行はK、サ行はS とアルファベット表記で書いても小学生に発音は難しい。
お兄ちゃんKが50音図を発音し、アイくんがそれをタイ語で書く。
でも、「ち」「じ」&「 す」」と「ず」で、そのタイ語表記困ったそうです。
(タイ語ではきちんと区別して表記できないため聞き取りの難しいところです。)
タイ語では、「スズキ(SUZUKI」は、ซูซูกิ
このタイ語表記をアルファベット化すると、SUSUKI

MITSUBISHIの(tsu:ツ)はSuも発音で表記される。

で、どうしたの?と聞くと、
「耳で覚えてって言った。一緒に言ってみた、こうやって」

と、拳を握りしめ、ものすごい力を込めて "じっ" (何度も)。
(スパルタです)

力を入れると出る!方法伝授。

私のド下手なタイ語を聞きお兄ちゃんKは、
日本人にも日本語にないタイ語の音(น. ง)
で苦労することがあることを知っています。

こうして、両言語の相違点に気づきながら
頭の中の二言語の戸棚管理してるみたいです。

母の私ができることは、ベースとなる母語が揺らがないよう
日々の話し合いに重きを置くことかなぁ。



にほんブログ村 子育てブログ バイリンガル育児へにほんブログ村


BLOGGERSへ


始めました~。
クリックしてくださると、励みになります。

コミュニケーションスキル

2012年08月08日 | タイ語・日本語

娘のMは来月5歳になろうとしている。

生後6カ月で日本に行き、彼女の初めての言葉は日本語、そして

2歳6カ月でタイへ来た。


そこからのタイ語吸収の早さったら目を見張るものだった。

年齢が小さければ小さいほど 語学吸収は早いと聞くけれど

それ以上に M

の性格に因るものもあり 習得スピードが目覚ましかった。


とにかく好奇心旺盛でどんな会話でも割り込んでくるM

全身“耳かいな“???と疑いたくなるほど。


自分がどの言語を話していても 隣で話している言葉で気になる言葉や

つい耳をついた言葉が そのままM の口から出るということもしばしば。

タイ東北にいたときは、おじいちゃんおばあちゃんの方言を真似したり

とにかくおしゃべりは本当に得だと思ったものだ。



そして現在 タイ南部の幼稚園年中さんに通いだし、4カ月が経った。

目下 彼女の得意とすることは 担任のオイ先生の口真似。

ちょっと南部方言のイントネーションで 口癖と思われる言葉を早口でしゃべりまくる。

何を言っているのかわかるか聞いたことがあるが 本人はただ真似をしているだけだから

分からないんだそうだ。


物おじしない性格なので、環境が変わっても

友達作りも問題なかった。

生活に慣れると、クラスのその子の名前はもちろん ルックスから

癖、しゃべり方を覚えてきて その日の出来事をその子になりきり話してくれる。

その時は タイ語と日本語をくるくると上手に変換させながらおしゃべりする。


オイ先生はM のタイ語を

「時々分からない時もありますが、語順が違うくらいのミスですから」
という。

日本語の語順をそのままタイ語に用いているらしい。

でも M はそんなのいちいち気にしない。


とにかくおしゃべりしたい、相手に通じればいいんだそうだ。 



この前こんなことがあった。

いつも遊ぶ家の近くの公園で“色鬼”をすることになった。


幸いにもこんな公園なので 色は 青 赤 黄色 白 緑 オレンジ 紫 ピンクと豊富。

プラス 茶色(砂)黒(髪の毛) 他の色も 着ている服にあればOK

ルールは単純。

*鬼が色を言う。

*一人1つの遊具の色につかまっていること。

*次は違う遊具に移動して色を探すこと。

*ない色は言わない。


私も子供も本気で走るので、公園は砂埃で大変なことになる。

公園に我々だけの時もあるが、この日は 10歳くらいの女の子が2人と小さい女の子が

ブランコで遊んでいた。(しかもずっと・・・)

やっぱり物足りなかったらしく、

我々の闘牛のような走りを見ておもしろそうだと

思ったのか おしゃべりをやめてじーっと見始めた。



すると M がゼェーゼェー言いながら

「お姉ちゃんも 一緒にやる?」 とタイ語で声をかけていた。

(私はM とお兄ちゃんKに あの子たちも

誘ってみる?と聞こうとしていたが Mはその前に実行していた)


そして 知らない子にタイ語で上手く説明できるかなぁ、通じるかな、

間違いとか恥ずかしいしと・・・頭の中でタイ語を並べたりして

私がもたもたしていると。


 が 既に色鬼ルールを タイ語でし始めていた。

(は、早いわねっ )


色鬼を そのままタイ語で“ยักษ์シー・ヤック”と訳していたので

ちょっとおかしかったけど。 

女の子たちは、あまり気にしていない。

とにかく Mは相手に伝えることに一生懸命なので

タイ語の語順やなんかがどうこうより、とにかく知っている言葉でと

身振り手振りでタイ語をまくしたてていた。


私は側で聞いていて、ははぁ そこをそうやって説明するのか

とか そんな言葉を知っているのかと聞いていた。


それにしても 

「今 ママが“鬼”(追いかける人)でね、色を言ったら・・・」


って説明はないよなぁ・・・。

ママ=鬼 って タイ語だと 鬼母

そのまま伝わって ひどいじゃないですかっ!

(確かに そーなんだけどね )

それから 細かいルールをお姉さん達に説明していた。

いやいや 大したもんだなぁ。

ところどころで 

「分かる?分かる?」

と お姉さん達の反応を見ながら

「とにかく ママが鬼だから ママが言った色を掴んで!やってみようよ。(←タイ語)ママ!色お願い!(←日本語)」

と仕切っている。


確かに人数が増えた方が 楽しい、遊びのことになると M 

俄然張り切り方が違う。
目がぎらぎらとしていた。

その堂々としたしゃべりっぷりに お兄ちゃんKと2人感心してしまった。


分からない言葉や間違いなど恐れず とにかく相手に

伝えようという気持ちがあれば、伝わるのだ。


そして 年齢の壁、言葉の壁はすぐに崩れ

すぐに仲良くなれる。


普段 家では威張りん坊 学校でもなかなか仲良しで見つけにくい

お兄ちゃんKをちらりと見ると

「こうやって Mちゃんは お友だち作ってるんだねぇ」 とぼそり。

お兄ちゃんもきっと何か感じたに違いない。

これから先も きっとMから教えられること たくさんあるんだろうなぁ。




にほんブログ村 子育てブログ バイリンガル育児へにほんブログ村


BLOGGERSへ


始めました~。
クリックしてくださると、励みになります。


タイ語と日本語の似ているところ?

2012年07月04日 | タイ語・日本語

小1になったお兄ちゃんKが 

「日本語って 漢字とか ひらがなとか カタカナをまぜこぜで書くよね。

でも タイ語ってタイ語だけだね・・・」
 と ぼそり。

「そうそう、全く違う言葉だね」と私が言うと 跳ね上がって

「いや!似てるところだってあるよ。」(最近 とかく私の言うことにつっかかってくる年頃のお兄ちゃんK

はぁ~ またきた・・・と 構える私。


ちょっと考えてからか

「例えばね、。 タイ語には、タイ語の数があって、日本語には日本語の漢字のがある。」

確かに、面倒なことに1,2,3~でなく、๑๒๓๔๕๖๗๘๙ ๑๐ が別にある。

お兄ちゃんの国語の教科書のページは タイ数字で書かれているので

OOページ宿題 と書かれた連絡帳を見ても すぐにページを開けられない私。

 「それから ひらがなにつく 丸やてんてん、タイ語は文字の上とか下とかに記号がついて 音が変わるでしょ。

これ 似てるよ。」


うーん、そこを似ていると言うならば そうかなぁ。

文字にをつけることで 音が変わる。

どうにか 似ている点を探すことで 私と闘うつもりなのか 意地になって考えるお兄ちゃんK


他、

*タイ語には読まない子音文字の上に(ガランการันต์)を付けて、その文字を発音しないという規則と
 
 日本語の 小さい ッ が似ていると言うお兄ちゃん。

 (確かに、かって とか もって は1拍あるけど、音としては読まないか なるほど!)

  タイ語の語彙には、インド系の言葉を中心とした外来語がたくさんあるそうだ。

  その綴りをタイ文字に置き換えたとき、発音上ではタイ語の音韻規則に従うため、

  ある文字を発音しない(ガランを付けて音を消す)という事態が起きるんだとか。


  複雑すぎます・・・だったら初めからなければなければいいものを と考えるのは外国人目線での意見。


*タイ語は 44文字 日本語はひらがな50音(46文字)で 近い。

(基本となる文字という点で見れば 言えなくもないけど カタカナや漢字もあるぞ~)



*漢字は 表意文字。(漢字=意味を持つ文字だと認識しているお兄ちゃんK)

 タイ語にも 1つの文字で 意味を持つものがあると言う。

(これには 異議あり!と言おうとして 

いやまてまて もしかして お兄ちゃんKは タイ語の略字のことを言っている?のでは)

「ほら、学校の名前だって 2つの文字で書いてるし、น้องK(ノーンK=K君)のノーンは น.って 一文字で書いてるよ。」

やっぱり。まぁ、そういうくくりで言えば 言えなくもないけれど。

そう、タイ語の略字の多さったら、タイ語学習者泣かせです。

「略字辞典」なるものが存在するくらいですから。


長ったらしい1月~12月、曜日には全て略語があり、それがわからないと

学校の配布物の日程が分からない。


取りあえず 実生活で必要なもののみ覚えている私:

ร.ร. =学校

น.ร. =生徒

ป.  =初等教育

พ.ศ. =仏歴

ค.ศ.  =西暦

ส.ค.ส =年賀状

น.~  =OO時

ถ.~  =OO通り
   ぐらい。


「タイ語に 日本語と同じ言葉がある!」(もうやけくそで見つけ出そうとお兄ちゃんK

きれい(タイ語で “きれい”と発音する言葉がある。でも意味はまったく逆の汚いとか醜いの意味)

すし、8番らーめん ホンダ トヨタ(・・・日本料理のお店だから当たり前でしょうが)

クリスマス、サマー、セブン(外来語はそのまま使っているのは同じだね。うん)


「もう ないでしょ」と 言うと


「日本語もタイ語も 同じアジアの言葉ー!おやすみっ


と、寝る前の小一時間を熱くタイ語&日本語について語ったお兄ちゃんKでした。

考えてみると よくぞまぁ ここまで絞り出したわぃ。




にほんブログ村 子育てブログ バイリンガル育児へにほんブログ村


BLOGGERSへ


始めました~。
クリックしてくださると、励みになります。

初めての色々・・・(侮蔑の言葉)

2012年04月05日 | タイ語・日本語

4月に入って色々と“初めてのこと”が続いた。

まず お兄ちゃんK大人の歯の出現。

これは待ちに待ったと言ってもいい。

前 一緒に住んでいた一つ年下のAちゃんの歯が次々と抜けるなか

なぜボクの歯はぜんぜん・・・?と思い続けていたから。

しかし、困ったことに 抜け変わる歯がまったくグラグラしていないのに

永久歯が待ちかねてぐぃ~っと顔を出した形での出現。



そして 初めての歯科医へ。

早く抜かないと歯並びが心配。

なので一週間の猶予をもらい、

とにかく自分でグラグラさせて抜くことに。

初めての歯科医でいきなり抜くなんて 今後の歯科検診がとんでもなく

恐ろしいことになるので、本人も必死でグラグラしている。

(そちらの方が癖になり、おかげで、爪噛みや吃音が治ってしまった。)



そして 初めての学校

小1に進学するお兄ちゃんKは、5月からの新学期前のサマーコースに参加。

自由参加の幼稚園だが、せっかくなので ちびMにもサマーを体験させた。

初日
・・・

いや~タイはどこでも(いや全世界かな)学校初日は慌ただしいもの。

特に幼稚園の方は修羅場に近い。

外で待つ親元へ脱走を図る園児、門の前で座り込み泣き叫ぶ園児、先生以外の大人と見れ

ば誰のお母さんであれ、助け(抱っこ)をせがむ園児、結局 午後までむせび泣く声が

聞こえていた。

幸いちびMは、幼稚園2年目の年中さん。

貫録を見せ 笑顔でバイバイ。

一応 担任の先生に

「ウチの子はタイ語が弱いので ゆっくり話してください」 と言うと

「マイペンラ~イ。(だいじょ~ぶ)私はサムイ島出身でファラン(=外国人)が多かった

から英語は得意なんですよっ!」


と胸を張り言ったけど・・・ウチの子 英語はダメなんだけどなぁ。



お兄ちゃんKの勉強するのは、小中高合同の大きな校舎。

生徒と保護者で初日はごったがえし、まるで縦横無尽に人が行き交う東京駅地下街のよう。



小さなボードに張られた新入生の名前欄から、これまた小さな字で書かれた

の名前を探しだし、スピーカーからの雑踏にかきけされそうな先生のアナウンスの声を

頼りに 何とか小1の列を発見。

ここのT学校の先生は、校名とロゴ入りの水色のポロシャツを着ていることに気付いた。

目印になり、我々もKの担任の先生を探すのに役立った。

と、ここで夫が よりにもよってこの日に限って まったく同じ水色のポロシャツを着ていることに気付いた。

道理で 行き交う生徒から 先生と間違われ 「OOは こっちですか?」 とか 

「OOはこっちですよね」 などと声をかけられる訳だ。


小1の教室は 日本と変わらない机といすの並ぶ風景。

覗いていると何だか照れくさそうに「帰って」と手を振るので帰ることにした。



家に戻ったKから初日の感想を聞くと

「“こわーい”って言われたんだ。」

「怖いって?」

「違う違う タイ語の“クワーイ”(水牛)。」


えっ!?

タイ語で水牛(クワーイ)は 侮蔑の時に使われる単語

には、例えでも 水牛に似ているねとか 水牛という言葉は

人に使ってはいけないと言っていたので、侮蔑の言葉という意味は知っていた。

この言葉で単なる口喧嘩が 殴り合いに発展することだってあると聞く。

それだけに なぜそんなことを初日に言われたのかビックリした。

聞けば、クラス内に“やんちゃ坊主”がいるらしく、その子が発した言葉だったらしい。

いわく

「ぼかぁね、半分タイ人で、半分日本人だから そんな言葉を言われても

・・・(言葉を探す)小物なんだよ。」




なるほど。 小物・・・ねえ。

たわ言とか、痛くも痒くもないとか、色々表現はあるけど、Kにとっては

クワーイという侮蔑言葉は “小物”らしい。

でも、相手は 「こいつは、ハーフだからわからないだろう」

試しに言ってみたとすると悪質なイジメに近い。

何だか こちらがむかむかしてきてしまった。



今までは幼稚園と家(おじいちゃんおばあちゃんと同居)の往復で、

使ってはいけないタイ語の悪い言葉とは無縁だった。


今のところ、引っ越したばかりで 南部の方言もわからず、現地の子とも

遊んでいないので そういった言葉を覚える機会はない。



しかし、これからどんどんタイ語の生活に浸かり

男の子同士の絡み合いから覚えていくであろう色んな言葉、

いつから Kにとって“小物”扱いでなくなるんだろうか。

侮蔑された言葉を 自然と日本語にして 交わし続けるのか、

かっとなって喧嘩になるのか・・・。



2言語習得途中の(私の)戸惑い・・・でした。




にほんブログ村 子育てブログ バイリンガル育児へにほんブログ村


BLOGGERSへ


始めました~。
クリックしてくださると、励みになります。

うちの事情&ファミリーメンバー

お兄ちゃんKは2014年小学3年生、Mちゃんは新一年生になりました。 2008-2010年を日本で過ごし、その後タイの 東北チャイヤプーム県のパパの実家で、じいじ&ばあばに甘えっぱなしの2年間暮らしU+27A12012年3月から南部スラタニー県(パパの勤務先)で家族4人暮らしがスタート。 K&Mのタイ語力は目覚しいほどにアップ。現在 兄妹間は どちらかが日本語で話せば日本語に、タイ語で話せばタイ語に という言語スタイル。