P突堤2

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

Yahoo!リアルタイム検索アプリを使ってまたまた調査!

2022-06-18 | Yahoo!リアルタイム検索アプリで調査

…いや、twitter自体はやっていないんですけれどね。

気になるモヤワードのつぶやき数を比較してみました - P突堤2

にすっかり味を占めて、最近でもちょこちょこいろんな言葉を調べています。
複数のワードを登録、つぶやき数をよーいドンで経時変化を見るというものでありますが
これが意外と量れないボリューム感を比較できて新鮮なのです。
今回選びだしたワードはこれです↓

今回のは思い付きなので急ごしらえでワードのチョイスもムラがあって統一性も乏しいのですが
それはそれ、言葉への投資の気分でつぶやき数の推移を楽しんでいます。
もし好評なら次回はウォークマンとipodの一騎打ち:つぶやき数比較なんかもやってみたいと思いますのでご期待ください。
今回の調査はその露払い記事だと思って軽い気持ちで読んでいただけると嬉しいです。

リサーチ結果はこちら↓

調査期間:2022年6月17日-6月18日

1.iDeCo            462
2.OBS             999+
3.アービトラージ         24
4.フリップ芸           30
5.普請              29
6.片務的             1
7.ググラビリティ         2
8.マニ車             22
9.言語学            369
10.検索避け           740


iDeCoは貯蓄から投資への動きが加速する中で注目されている資産運用型の個人向け年金です。
ここ数年話題にもなっていますしインフルエンサーのひろゆき氏もたびたび取り上げていることで認知も高まっているトピックですね。
堂々の462ポイント獲得、納得の話題性です。

OBS(Open Broadcaster Softwareの略)とは、PCでライブ配信する際に使用するソフトです。
まさかのぶっちぎり999+ポイントでもちろんトップ。Youtuberの裾野はこんなにも広いのかライブ配信界隈がこんなにも盛り上がっているのには驚きました。

アービトラージ(裁定取引)の意味は、同じ価値を持つ商品の価格差を利用して、利鞘を稼ぐ取引のことをいいます。 
思ったよりつぶやき数が伸びませんでしたが投資専門用語というよりも比喩として一般化して
商圏や統御のゆがみに付け入って不当利益を得る風な構図に抽象的に使われる機会がもっと増えればいいなーという期待を込めて採り上げました。

フリップ芸はもうすっかり確立された芸のスタイルでありますが、議会や国会などでテレビ受けを狙ってやたらとフリップを使いたがる芸風の政治家を揶揄してこう呼ぶ用法もあります。
実はペンタクラスタキーボードではライブタイピング文字配信みたいな展開ができればいいなぁと密かに考えていたので前出のOBSやこのフリップ芸などのチョイスも全くこのブログに脈絡がないわけではないのです。

普請(ふしん)はこれもまた歴史を紐解く文脈だけでなく最近はソシャゲ・スマホゲームなどでのカジュアルな使用例もちらちら見るようになってきました。
手前味噌ですが「ご普請プレイリスト」みたいに全くのモダンな分野にも転用的に使えるようなポテンシャルを持った言葉だと思いますので今後ももっと推していきたいです。

片務的は最近やかましい政治トピックの用語で敬遠しがちなのではありますが「相互主義」に相対する言葉として今後この言葉のプレゼンスが増してくる気配を感じます。
我々は当然の前提として等価交換・相互主義が通じるものだと思ってきましたが実際の世界では一方的に片務的に非対称的にアンマッチ的に事が進む、「無理が通れば道理が引っ込む」事が常態になってきていることのほうが多いのではないでしょうか。
最近では「ロジハラ」という言葉もありますし、「何を言ったかではなく誰が言ったか」みたいな世情もあり、論理の力が軽んじられる昨今の風潮にはとても憂いています。

ググラビリティは最近曲目列挙記事を連発したせいでG様にスパムとみなされて急激にググラビリティが低下するというわが身にしみる頭の痛い言葉であります。
要するにグーグル検索のされやすさのことです。でもG様の検索結果は大手優遇・権威優遇になってしまい弱小ブログ民には肩身の狭いスフィアとなってしまいました。
それでも意外性を探す旅に出るためにこの言葉を検索します。

マニ車(まにぐるま)はチベット仏教のユニークな仏具で
でんでん太鼓みたいな筒状の持ち手にありがたいお経(マントラ)が刻まれており回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があるというものであります。
この「自動的に功徳が積める」というのが楽チンでずるい気もしなくはないのですがそんなメカニカルな機構と信仰が融合しているのには近未来的なガジェットにすら感じてしまいます。
余談ですが「天駆せよ法勝寺」という仏教とSFが融合した小説にも出てくる宇宙ロケットと化した巨大な仏塔「法勝寺九重塔」の推進力も「交響摩尼車群の高速読経による佛理学エンジン」との設定でとてもぶっ飛んだ"マニ車SF"となっておりますので興味のある方はチェックしてみてください。

そして言語学ももちろん調査対象であります。これは言葉の動向を探る当ブログでは外せない分野でもありますしこの言葉をベンチマークとして定例メンバーとすることによって
前回の調査からの引き続きの変化を探れるので複数回の調査でもあえて外さずに残しておくものであります。
「ゆる言語学ラジオ」のヒットにより年々世間の関心も高まっているためか今回も高水準のつぶやき数がみられていて私もとてもうれしいです。

さいごの検索避けは急遽リスト入りさせた言葉なのですが当ブログでもたまに言及している「ブログ界のエコシステム」「コンテンツとユーザーを結ぶ導線」について考察していくうちに
検索避けという独特の文化が一定数存在する、また望ましくないユーザーからの流入接触をいかに軽減するかというのがその界隈の人たちにとっては切実な問題なのであるということを知ってハッとしたものであります。
自分自身まだ理解が浅いと感じておりますし今後定点観測的に情報を集めてユーザー動向に注視していきたいと思っております。


…さて、今回はこれら10個のワードについて調査しましたが、いかがでしたか?
YouTuberやTikTokのような動画文化圏のほうからの属人的ワード・強い言葉というのは避けて
テキスト文化圏、ビブリオ文化圏の親和性が強そうな言葉を意識して選んでみました。(まあ動画関連の言葉もありますけれど)
最近のネット流行語大賞なんかのノミネートされる言葉は泡沫的な言葉や時事問題的な言葉も多くて、それはそれでいいのですが、
もっと言説の論理構造や言い回しの素材として包括的に展開できる言葉、個別具体的な言葉よりも喚起力の強い"ひらけたワード"というのを自分なりに判断・収集していければいいなと思います。

今後もことばスフィアの玉石混交の中からアンテナを張り巡らして、

そして言葉自体の俯瞰をこころみる「メタことば」の視座への意識を常に持ち続けながら
インターネットの言葉の海へDIVEしていく所存であります。

今回は以上です。ありがとうございました。

 

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 面白画像5年日本語入力6年... | トップ | こころがぴょんぴょんするキ... »
最新の画像もっと見る

Yahoo!リアルタイム検索アプリで調査」カテゴリの最新記事