P突堤2

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

こころがぴょんぴょんするキーボードはいかが?

2022-06-20 | ごあいさつ・お知らせ

うれしいことにRetro-gaming and so onさんからリンクをいただきまして
ペンタクラスタキーボードの基本コンセプトを見ていってくださる方が何人かいらっしゃいました。

しかし改定作業がままならず現在お見せしているキーボード配置図はちょっと古いものなんですよね。
いちおう今の暫定最新配列は

独自方式キーボード刷新 ここに極まれり - P突堤2

に載っけてありますので液晶面の微調整・配列の進化とともにご覧いただけると嬉しいです。

盤面の詳しい解説は後程ゆっくりしたいと思いますがざっくり趣旨を説明いたしますと
別口入力キーが増えたよ!というのが一番お知らせしたい変更点であります。

別口入力とは日本語入力において助詞を個別に入力・マーキングすることによって、ぎなた読みみたいな区切りの混線や「見えるか/見える化」みたいな短文字助詞が接辞と混線するような事態を劇的に回避することができるギミックです。
当初の配列案に比べて改良した点は
・新たにテ形助詞「て」を採用した
・新たにサ変動詞まわりの便利キー「し」を導入した
の2点の変更点です。

接続助詞「て」に関してはもともと格助詞別口入力の「で」をさしおいてナ行バ行マ行…撥音便になるグループの動詞のテ形が濁って「で」になる文法上のアヤが無用の混乱を招くとの判断からコンセプト創出当初は採用を渋っておりましたが
テ形の重要性に気付き熟慮勘案の上、音便形「で」は別口入力なくともべたかな文字列として読み下し、本来の格助詞の「で」だけを片務的に別口入力検知することでようやくの決着をみました。

サ変動詞まわりの便利キー『し』については
特にサ変動詞連用形に絡む誤変換(例:長野検索し/長野県佐久市)を回避したり
「長押し」⇔「長尾氏」のようにサ変でなく五段動詞であっても打ち分けに重宝したりするので「※サ変専業キー」とはせずに「便利キー『し』」というぼやかしたフレーズで取りまわしていく方針にしました。
やたら横文字の長いカタカナ語のサ変動詞への対応や、(知覚し冗長さをおこなう/近く市場調査をおこなう)みたいに連用中止法がらみの「し」の誤変換を未然に防ぐ手当てとなると思います。

ほかにもべたかな文字の配置割り当てを一部変更したり「わ」のキーの位置もなぜか別口入力ゾーンの盤面手前にもってくるなどしました。(連接頻度と運指を考えての判断です)
さらにインターフェース上の野心的な試みとして盤面中央に[粒シフト][際シフト]というのをどーんと据えてみました。
細かな挙動設定についてはまだ練っている最中でありますが、別口入力を骨組みに組み立てていくとチャンク選択時などは別口部分にはフォーカスが当たらずに飛び石的に範囲選択をして無干渉地帯になることによる弊害を憂慮して
あえて別口マーキング部分を削除編集したいときにフォーカス手続きをするのがこの際シフト(キワシフト)であります。

粒シフトについてはまだくわしい構想は固まっておらずこれからの可能性を探っている最中であります。
いろいろややこしい機構をぶち上げてはみましたが盤面の限られたスペースをなんとか寄せ広げながら新機能キーの場所を確保するのには一苦労でした。
とにかく脈がありそうなインターフェイス上の仕掛けをふんだんに盛り込んだひとつの到達形なのではないかと自負しております。


最後にペンタクラスタキーボードの配列はわかったからWEB上にある様々な配列をもっと知りたい!っていう方がおられましたら
誠に恐縮で、よそ様のブログなんですけれど情報濃度の濃い良記事をブックマークしておきました。
ご興味のある方は↓のリンクから飛んで行ってみてください。まったく他力本願ですいません。

2019配列沼マップ的なもの - ゲーム以外の雑記(井上明人)

(こちらはペンタクラスタキーボード プロトタイプ図案)

 


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