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「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

未定義③キーにあてる別口入力キー候補その4…[い]

2018-03-14 | 別口入力にまつわる諸問題
これまでの案の別口入力でカバーする対象となっているものは、助動詞[だ]、助動詞[でs]、過去の助動詞[た]、形容動詞連体形[な]、ル形動詞[○R]/[×r]、サ変動詞(便利キー)[し]などがありましたが、まだ名前にあがっていないあまり日の目を見ない存在として、形容詞語尾[い]が考えられます。
形容詞は造語・新語の生産性に乏しく別口入力でカバーするほどの必要性もあまりないものかと思っていましたが、以前の過去記事
形容詞も思い通りに変換したい - P突堤2
において、「ダサい・ナウい・ムズい・ケバい・キモい・メタい・チャラい・ペラい」などの口語的な形容詞を使用する際には属性ロ(用言全般)のキーを押して変換すればよい…といった趣旨のことを書いてしまいました。
これは語尾に「い」のつくものすべてで変換が属性ロの場合は造語の形容詞であることを考慮した変換結果を要求するものであると考えられるので実際のところ現実的ではないため方針を転換する必要性が出てきます。
別口入力[い]を採用するにしろしないにしろ何か対応策を考えなければなりませんがとにかく[属性ロ]ワンタッチで造語形容詞が変換できるというイージーな考えは却下することはとりあえず決まっています。
…これを踏まえたうえで今回提案する別口入力キー候補は形容詞語尾・「い」になります。

ここからの話は形容詞別口入力・[い]は一般の形容詞に広く使うためのものではなく、若者語・造語の類の[カタカナ部語幹]+[ひらがな「い」]の形で表記するものに限っての別口入力であるとの前提で話を進めていきます。
語尾「い」に限定していることからわかるように形容詞の活用(かろ・かっ/く・い・い・けれ・命令形ナシ)は数あるのですが後続の語片を考えるとワイルドカード入力で捌くのにはあまりそぐわないだろうとの判断から(誤変換のもとがないとも言えないので)対応バリエーションを「い」1点に絞るのが適当ではないかという判断になりました。
他の活用では文中における接続変化パターンも「面白く体験させてもらった」(副詞的用法)や「寂しそうに笑った」(様態の助動詞「そうだ」との接続)などがあったりして解析上もややこしそうですので単純に終止形か直後に体言に接続する連体形の「い」などだけを適用対象に絞った方がシンプルに対応できてよいかと思います。
たしかに造語の類だけが対象とはいえ「-かろう」「-ければ」などが別口入力にならないのはいささか不便かもしれませんが過去に「-[い]」で一度確定させたものを語幹として記憶させていく仕組みがあれば各種変化形において未知語が絡む場合適宜学習した語幹を当てはめて変換させるといった芸当も理論的に(ある程度は)可能かと思います。(推測でしかありませんが)

語尾に関しては[カタカナ部語幹]+[ひらがな「い」]の形の形容詞にだけ適用するとの事なので、(ない・よい・いい・ほしい・たい)等の短めでよく使われる形容詞・形容詞性助動詞には使われることはありません。
形容詞語尾「ぽい」に関しては「ぽい」「っぽい」を不変のまま語幹部分だけを対象に(かな/カナ/漢字)変換させるようなインターフェイスが望ましいかと思います。丁度以前説明してきた「--[な]を含む文字列を変換させるときには活用語尾の「な」の部分は不変で語幹部分の文字列が(かな/カナ/漢字)に無干渉で変化する仕組み」と類似した考え方のものとなりますが、まあ「ぽい」の境界付近で誤変換を招く事態はあまりなさそうなのでそう深く考えなくともユーザーの意にそぐう表記の語幹の切り取り方になるのではないでしょうか。
同じく形容詞のなかで特徴的な語尾をもつ「--しい」も一部には「ガジェガジェしい」みたいな造語も見かけられますがこちらは「しい」に食い込む形で[がじぇがじぇし]+別口入力[い]としてしまっても末尾「し」→[い]の形を「しい」の語尾部分だと認識してカナ部分だけを適切に変化させるような解釈を実現させることはそんなに難しい事でもないかと思います。

「ぽい」には別口入力不要で「しい」には別口入力が必要…というのもなんだかちぐはぐな気もしないではないですが、「ぽい」は「機械っぽい」とか「タフっぽい」みたいに語幹部分にくる品詞も変化に富みなおかつそれ自体の独立性も高そうな感じなのであえて外すという措置になりました。
あくまでも活用のひと続きとして一体化している語句の語尾部分マーカーとして別口入力を加えたいとの要請で使用したいのでオミットした次第です。逆に局所的な「ぽい」に別口入力[い]をいちいち入力するのか、と困惑される方も多いのではないかと思います。

…以上、造語の形容詞表現を頻繁に使うユーザーというのも限られているかもしれませんが、過去記事での形容詞の扱いの軌道修正も兼ねて別口入力という方面での解決方法もあるかな、と思い至ったので今回の形容詞語尾[し]の検討ということになりました。
こうしてみると別口入力の適用対象語句があれもこれも…と際限なく増えてきてしまいそうですがそのためにレイアウトにさらなる変更を行うのもキリがないと思うのであと2・3候補を出したらやはりどれか一つに絞って最終候補を選び出したいかと思います。
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