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papalion - 航海日誌

東京で活動するライブバンド papalion(パパライオン)のブログです。

お遍路を自転車で・・・43(2日目4)

2008年02月06日 | お遍路を自転車で・・・
お遍路一覧(廻った順)ページはこちらから >>> ①徳島~高知編 ②高知~愛媛編

2006年の秋、自転車でお遍路四国八十八ヶ寺を廻った話の続き。

お遍路を始めて2日目、写真は梨の木峠が見えた時の携帯写真。

苦労して梨の木峠に辿り着くと、車が1台停まっていた。車のバックドアを閉めながら2人の若者が現れた。
「こんにちは」と声を掛けると、「お遍路さん?大変ですね」と声が返ってきた。「何してるんですか?」と問うと、ちょっと笑いながら「キノコ狩りです」と、バケツを持って森の中へ消えていった。
笑えるようなキノコがこの辺りで取れるらしい、松茸かな??

初めての峠越えを味わって、次は下り。急斜面をダダーと下った。
上りと同じような細い道路、対向車も無く谷川を横目にひたすら下った。ウヒョーと叫びたくなるような爽快な渓谷が間近にあり、水の落ちる音が激しく鳴ったりしてて、上りの時のうっそうとした雑木林の風景とは雰囲気がかなり違っていた。
上りの時、眼下は吉野川を中心とした大きな平野だったが、こちらは山が連なる山間部の風景。気温も下がり、目で味わう風景も心地よい。

どれくらい走ったかわからないが、下り斜面が緩やかになり、人家が見えてきた。
商店がある町に差し掛かり、自販機でジュースを買って一気に飲みほす。少し走って、また自販機があったので、水分が物足りず買って飲んだ。次は少し残して自転車のホルダーにはめて再出発。

少し大きめの川(鮎喰川)があり、その川沿いに下った。そのうち、焼山寺方面に曲がる橋があって、その案内板があるはず、と思い川沿いに東進した。
走っていると50代くらいの男性お遍路さんが歩いていて、挨拶した。焼山寺までの道を聞きたいと思って、そのお遍路さんに話しかけると、このおじさんは休みの日を利用して少しずつ歩きお遍路をやっているとの事で、今日で3日目だと話してた。
今日朝早く、11番熊谷寺近くの宿を出て、12番焼山寺を廻ってきて、これから大阪に帰るとか。急がないと電車が無くなる、と言っていた。
全部廻るのに1年ぐらい掛かるんじゃないですか?と聞くと「そうや、楽しみやぁ」と。で、そのおじさんが12番焼山寺から下ってきた道は、自転車じゃちょっときつそうな道との事だったので、今日は焼山寺に向かうのは止めて、予定どおりのルートでそのまま川沿いに下ることにした。

ずーと川沿いに走っていると、ようやく案内板が出て、13番大日寺こちらと書いてあり、橋が掛かってた。13番大日寺!?地図をザックから取り出し見てみると、川沿いの道を下りすぎていた。
このまま道を引き返すのもアホらしいので、橋を渡って、対岸の道を別のルートで行くことにした。そして、その日は12番焼山寺を確実に諦めて、その別のルートで、本日の宿であるコットンフィールドキャンプ場を目指した。

川沿いに下って走っていた時は、体力もそれほど使わず、のんびりしていたが、コットンフィールドキャンプ場までは、鮎喰川とは別の川沿いの上りの道。
地図で見る限り8kmくらい、途中、小さいながら峠もある。既に15時になろうかという時間になっていた。
先を急いだ。

いくら坂道が緩やかであろうが、体力が落ちてからの上り坂はつらい。
山間部の日が落ちるのは早く体力が限界に近づくのと、汗が焦りから引いて行くのを感じながらひたすらペダルを漕いだ。
道は舗装されててスムーズだったけど、田舎の山道は車の通行量も少なく、すこぶる不安な国道一本道を先へと急いだ。
17時くらい、既に薄暗くなったころ、ようやく道の駅「温泉の里神山」に到着した。
さらにそこから暗い細い道を分け入った所にコットンフィールドキャンプ場があった。

事前に連絡していたので、真っ暗のキャンプ場には人がいた。
キャンプ場の管理棟で、受け付けを済ませて、テントを設営。テントを東京で購入してから初めて広げた。アウトドアショップで教わった事を思い出しながらテントを張る。
その日のキャンプ場には他に誰もお客さんはいなかったが気にしなかった。
荷物を置いて、道の駅の「いやしの里」温泉に行った。

まず、温泉施設で晩ご飯を食べてから温泉に入った。
1日身体を動かした後の温泉は最高!

温泉施設が閉館するまでゆっくり休憩した後、キャンプ場に戻った。キャンプ場までの夜道はもう闇の中、ライトが無ければ視界ゼロ。
管理人さんもいなくなっていてキャンプ場の炊事場で一人、自販機で購入したビール缶を開けて、日記をつけた。お遍路行く前にお祝いに、と会社の同僚から頂いた手持ち式の頑丈なライトを照らしつつ。
キャンプでのライトは必需品。物音がするたび、ササッと森を照らしながら不安をぬぐい去った。


ビールを飲み干し、歯磨きをした後、テントに入りシュラフに潜り込んだ。地図を見ながら明日の予定を立てて、ライトを消して寝る。

キャンプ場は森の中にあり、風で木々の触れる合間から動物の鳴き声も漏れてくる。その度、手に握っているライトを照らしていた。
一人用の狭いテント内、何かあっても逃げられないスペースに不安を感じつつも、いつのまにか眠っていた。

続きは>>お遍路を自転車で・・・44で。
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お遍路を自転車で・・・42(2日目1)

2008年02月06日 | お遍路を自転車で・・・
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2006年の秋、自転車でお遍路四国八十八ヶ寺を廻った話の続き。

お遍路を始めて2日目、写真は午前中の吉野川。

前日、10番切幡寺に廻れなかったので、朝ホテルで朝食を食べ、荷物をフロントに預けてから、吉野川を再び渡って10番切幡寺に向かった。
10番切幡寺までの道中にお遍路さん接待小屋があった。まだ朝早かったのか、誰もいなかったが、麦茶とコップがあり、「お疲れ様です。麦茶をどうぞ」という張り紙。そして「使ってください」という張り紙の下に手作りの小銭入れが3つあった。
お遍路初日、お寺で参拝時に意外と手間取ったのが、納め札に名前と住所を書くことと、お賽銭を財布から出すこと、しかも小銭がすぐなくなってしまうこと。
前日ホテルで、納め札にあらかじめ名前と住所を書いてストックを作っておいた。小銭は、無くなったらお寺で両替してもらっていた。
この接待小屋の心が行き届いた親切に感謝し、ありがたく麦茶と小銭入れを頂いた。

案内板に沿って山を上って、工事中で迂回させられたりしたが、10番切幡寺に到着した。朝の山の空気は気持ちがいい。自転車を駐車場に置き、階段を上って本堂まで向かった。階段が何段もあり、手すりを掴まないと上れないくらいの急斜面。本堂に辿り着き参拝をした。まだ9時過ぎくらいだったが、お遍路さんも多数来ていた。参拝が終わって、別の道から帰っていたら、黒いレトリバーが寝ていた。

10番切幡寺と黒いレトリバー
10番切幡寺を去り11番藤井寺に向かった。途中、再び吉野川を渡った。朝とは別の大きな中州を通り抜ける、吉野川の川面を見れる道。
昨日から吉野川を遡るようにここまでやってきた。
その吉野川の豊かな水量が、この大きな平野を生み出していることは実感していた。昔から田畑を潤してこの土地の生活を養ってきた事を思うと、見た目の川の規模以上に大きくみえる。豊かな大地とはこんな風景をさすんだろう。
吉野川を渡りきり、国道を少し走って、細かい道に入っていった。11番藤井寺までの案内板が消えて少し迷ったりしたが、山の中に古い建築物が見えたので、民家の私道を走ったりしながら上っていくと、11番藤井寺に着いた。
参拝を済ませて、ホテルに荷物を取りに向かった。途中、藤井寺の近くにあった接待小屋で、12番焼山寺までどのルートで行けばいいか、地元のおばあちゃんに尋ねた。国道沿いに下って、トンネルをくぐるのがいいとのことだった。
11時頃、鴨島の町に戻り、モスで少し早い昼ご飯を食べて、ホテルに戻り荷物を取って12番焼山寺へ向かった。

とその前に、コンビニで非常食を仕入れて、予備のお茶ペットボトルを買って、地図を見て思案した。
おばあちゃんの言うように国道に出て、徳島市方面に下り、トンネルを通って焼山寺へ向かうルートか、最短の梨の木峠を越えるルートで行くか。
国道→トンネルのルートは、かなり迂回することになるので、一旦この梨の木峠を越える道の入口まで行ってみよう、という事にした。
梨の木峠ルートの入口で再び迷った。道の傾斜角が異常だ。大丈夫か?3分ほど地図を見ながら迷って、迂回ルートに引き返そうとしたが50m程行って、やっぱりこっちだ!と、梨の木峠を越えることを決断した。
続きは>>お遍路を自転車で・・・09

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お遍路を自転車で・・・41(1日目5)

2008年02月05日 | お遍路を自転車で・・・
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2006年の秋、自転車でお遍路四国八十八ヶ寺を廻った話の続き。

お遍路を始めて1日目、写真は吉野川の夕暮れ。

7番十楽寺を出て、8番熊谷寺へ。
この間の距離は4km程度だったが、途中で坂道もあり、1日走り続けた疲労も出始め、思うようなペースで走れなかった。

秋の日ざしは15時を過ぎるとあっという間に風景が変る。
日の陰りに影響され、体力以外にだんだん心の余裕も無くなって、自分の体力でこの後お遍路を続けられるか不安になった。

8番熊谷寺についた頃は、既にお寺がすっぽり日陰に入っていた。
熊谷寺は山の斜面にあり、山門をくぐってから本堂までの階段が結構長い。

駐車場には既に観光バスも無く自動車も少なかった。
自転車とザックを駐車場に置いて、その長い階段を上り参拝した。

ちょうど太子堂で般若心境を唱えていた時、夫婦のお遍路さんもお経を唱えていた。
僕は先に唱え終わり、急いで納経所へ行き、ご朱印を貰い、次の9番法輪寺に向かった。

既に16時過ぎ。

9番法輪寺までは2kmぐらいか、下りだったので15分くらいで辿り着いた。

もう参拝客もほとんどいなかったが、先ほどの熊谷寺で一緒にお経を唱えたお遍路夫婦もちょうどお寺にいた。
挨拶をして納経所でご朱印を貰う。
ついでにお坊さんに次の10番切幡寺に自転車で行って間に合うか聞いてみたら、ちょっと厳しいのではと言われた。

山門を出て自転車に乗った時点でもう16時半を過ぎていた(お寺は17時まで)。
次のお寺を諦めて、今日予約のホテルがある鴨島に向かった。
と、白いオープンカーが前を横切った。
田んぼ道に似合わない車。乗っているのは、先ほどのお遍路夫婦だった。
白装束の二人がサングラスして風をなびかせてる。
見た目は変だが、何かの供養だろうかと想像した。

9番法輪寺とその山門


吉野川を渡って、鴨島の市街に入った頃は、もう日も暮れかけ、夜の域に入ろうとしていた。

地図も見づらい。

道もよくわからないまま、市街地を走っているうちに鴨島駅前に着き、その裏手にあるホテルにようやく着いた。

はー疲れた。
お遍路初日、色々不安だったけど、とりあえず無事に休める場所を得て、とにかく安心した。

ホテルに荷物を置き、晩ご飯を食べに町へ出た。

駅の南側の路地を入った所に食堂があり、親子丼を食べた。

ホテルに戻る途中で、駅前のキヨスクのような売店で夜食を買っていたら、レジのおばちゃんに、「あなたお遍路さん?」と声を掛けられた。
「ハイ。」と答えると、
おばちゃんが「これお接待だから、持っていきなさい」とビックサイズの焼そばパンと新聞を清算済みのレジ袋に一緒に入れてくれた。

初めてのお接待。
言いようもなくうれしかった!



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お遍路を自転車で・・・40(1日目4)

2008年02月05日 | お遍路を自転車で・・・
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2006年の秋、自転車でお遍路四国八十八ヶ寺を廻った話の続き。

お遍路を始めて1日目、写真は5番寺地蔵寺。

3番金泉寺の参拝を済ませ、お昼を食べて、まだお昼の日差しが照らす中、4番大日寺へ向かった。

4番大日寺へは、多少距離があった。
町を通り過ぎ、高速の下をくぐり、小川を越え、穏やかな昼下がり、コスモス畑を横目に田舎道をひたすら走った。

朝は徳島市街、幹線道路と車の横をせわしなく走ったが、この辺りは田舎の空気、植物の香りで包まれる中を走った。
田舎道は気持ちよかった。

4番大日寺は1.3km程の緩やかな坂道を上ったところにあった。
初めてのお遍路坂道、体力を使った。
汗もとめどなく出た。
後から考えるとたいした坂道でもないが、はじめての上り坂で苦労した。

坂道を上りきり、かなり爽快感を感じて大日寺を参拝。
意外にも参拝客が沢山いた。

納経所(ご朱印を書いて頂く場所)では、お遍路バスの添乗員さんが、忙しく働いてた。
添乗員さんは、通常の案内などの仕事以外に、お遍路さん達の納経帳や白衣、納経軸、御影帳を一式預かって、各お寺でその預かり物全部に、印やご朱印をお寺に押して貰う仕事がある。
観光バスがお寺の駐車場に何台も停まっている場合、納経所はてんてこ舞いの状況になる。


お寺のお坊さんは、納経帳に次から次へご朱印を筆で書いてゆき、別のお坊さんは直径15cmくらいのはんこを白衣や納経軸に次から次へ押す。
添乗員さんは出来上がった白衣や納経軸にドライヤーを掛けて乾かす。
その後ろでは、別の旅行会社の添乗員さんが、大荷物(納経帳や白衣等)を抱えて、時計を見ながら、まだかまだかと待っていたり、全部出来たかどうか確認してたり。

この後も納経所ではそんな光景をよく目にした。

この大日寺では、その忙しい中で、「個別の人は言って下さいね。すぐに書きますから」とお坊さんに言われ、次を待ってる添乗員さんを出し抜いて記帳してもらった。

遍路ツアー、お遍路さん達はのんびりとバス旅行を楽しんでいるけど、添乗員さんはスケジュール合わせのため必死。ん?なんか変かじゃないか?


参拝後、少し休憩した。

さあ次、5番地蔵寺。

大日寺から続く坂を下りきったところにあるはず。
既に2時近く、急がなければ!と自転車に乗った。

5番地蔵寺は坂道を下りきったところに有る。

自転車で一気に下り、10分くらいで到着。

5番地蔵寺でも、先ほどの観光バス軍団が多数来ており、急いで参拝して、われ先にと納経所でご朱印を貰った。
だらだら待ってると、いつまでたってもご朱印を書いてもらえないから。

6番安楽寺。
少し日が傾いてきた。

町から離れて、少しずつ田んぼや畑が目立ってきた。
お寺はまだ参拝客で賑わっており、先ほどの観光バス軍団も半分くらい到着していた。
まだ作法もぎこちない感じで参拝し、ご朱印を貰う。
次の十楽寺は6番安楽寺と1kmと離れていない場所にある。急いで向かった。

7番十楽寺は一部改装中ではあったが、朱塗りの立派な山門を見て、お寺が潤ってる感じがした。
参拝を済ませご朱印を貰い次へ向かう。

その日は、なんとしても10番切幡寺まで廻りたかった。その後のスケジュールのため。
でも、時間的に無理かもしれない、と思い始めた。

続きは>>お遍路を自転車で・・・41で。
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お遍路を自転車で・・・39(1日目2)

2008年02月04日 | お遍路を自転車で・・・
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2006年の秋、自転車でお遍路四国八十八ヶ寺を廻った話の続き。

お遍路を始めて1日目、写真はお遍路四国八十八所寺の1番寺、霊山寺。

四国八十八箇所お遍路をスタートし、1番寺の霊山寺に向かった。霊山寺にはお遍路に必要グッズやお遍路マップが揃っていると、お遍路本に書いてあった。
まずは霊山寺に辿り着くことが重要と考えていた。

スタートして、道を走っていると、四国三郎の吉野川が見えてきた。吉野川は川幅が太い。今まで見た河川の中でもとりわけ大きい。掛かる橋も長い。さすが四国三郎だ!と、その名称がどういう意味なのかよくわからないけど、とりあえず感心した。

途中、道に迷った。

地図が無かったので、道路の方面看板を見ながら走っているうちに見失ったりして、徳島市街をぐるぐる走ることになった。焦った。地図は必須の物だと身にしみた。
迷走したせいでかなり時間をロスして、徳島駅から2時間くらい掛かって、ようやく1番寺霊山寺に着いた。
かなり汗もかいた。もちろん体力も浪費。

霊山寺ではいきなり驚かされた。
霊山寺前に大きな駐車場があって、観光バスがいっぱい並んでいて、白装束のお遍路さんがわんさかいる。まるで、春の桜の観光名所のような賑わいで、自分が思っていた霊前神妙なお遍路のイメージが覆された。
ただの観光名所だろっ! て思った。

お寺の脇に自転車を止め、お遍路グッズを置いてある売店に向かった。
売店がこれまた騒々しく、お遍路さんが次から次へとお遍路グッズを購入している。ここのルールがよくわからないまま、売店のおばちゃんの薦める必要最低限のお遍路グッズを購入した。
お遍路バッグ(お遍路グッズを入れるためのもの)、数珠、お線香、納め札、納経帳、経本、と。
これだけでも結構な金額。
ここでお遍路マップを購入予定だったが、わかりやすいルートマップが無かったので購入をやめた。

続いてお寺に参拝に行く。
売店で貰った参拝の仕方のパンフレットを見ながら、山門で礼をして山門をくぐった。
お寺の中に入っていくと、ここもまた白装束の人達でいっぱい、お線香の煙が渦巻き、お経を唱える声と、鈴やら木を打つ音やらでザワザワしていて、ここだけ江戸時代なんじゃないか?と思えるぐらいの異空間だった。
そんな中、一緒にお経を唱えているお遍路一団のそばで、参拝作法もよくわからないまま、お堂の前でお線香を焚いて、お賽銭を投げ入れ、納め札を入れ、お経を小声で唱え、礼をした。
パンフレットによると太子堂でも同じように参拝をするらしいので、それらしい参拝場所を探した。

境内を歩き回っていると、大きな建物の中で、大掛かりになにやら人が集まっていた。お坊さんが100人くらいを前にして説法をしている。あーここが太子堂かなと思い、その説法会の脇で小さく参拝。
やれやれとそのお堂の外に出ると、どうもここが本堂で、さっき参拝したところが太子堂だという事がうすうすわかった。
参拝作法をしょっぱなから間違えたようだが、まーしょうがないと、山門に一礼し、霊山寺を出た。

次は2番極楽寺へ。
道なりに15分ほど走ると看板が見えて、着いた。距離的には1.5kmぐらいか。
2番極楽寺は霊山寺より広く庭園が見事だった。
霊山寺であれほどいたお遍路さんはどこに行ったのか、参拝する白装束の人は少なかった。慣れない参拝を済ませ、次へ向かった。

2番極楽寺
次の3番金泉寺へ向かう途中でコンビニがあった。
ここまで、地図が無いことの不便さを感じてたので、スーパーマップル四国道路地図を買おうか迷っていた。
どのくらいの重さになるか、店員さんに地図を量ってもらうと、900gもあった。ザックの荷物は15kgぐらい、これ以上重量を増やしたくはなかったが、道に迷う時間と体力のロスを考えると、やむをえないと諦めて、購入した。

3番金泉寺は町中にあり、狭い路地にまで観光バスが入ってきていた。自転車とザックを山門前に置いてチェーンに繋ぎ置き、お寺で素早く参拝。
赤いMTBはすごく目立つ。お遍路ばあちゃんに「この自転車すごいねぇ」って言葉を掛けられた。
バス移動の白装束おばあちゃん軍団の方が派手だよ、なんて思いながらも、愛想良く受け答えてお寺を出た。

少し走って、お昼を食べる場所を探した。
大きな道路に出て、食い物屋はないかと走っていたら、寿司屋さんを発見。ランチが安かったので、そのお寿司屋さんで山菜うどんを食べた。
こういう場所の寿司屋では、うどんもやってるようだ。

続きは>>お遍路を自転車で・・・04で。
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