papalion - 航海日誌

東京で活動するライブバンド papalion(パパライオン)のブログです。

今年の2月に

2013年05月30日 | ドラム・ケイジ

2月16日(土)に渋谷WWWで《2.16 渋谷ロック革命》少年ナイフ × bloodthirsty butchers 2マンライブのお手伝いをしました。
ブッチャーズの吉村さんのギターは本当にかっこ良くて、映画館ホールで吉村さんのギターを聴けたのは最高でした!
少年ナイフとブッチャーズとの夢の合体ライブも観れたしね!!


何年か前、渋谷のネストで偶然ブッチャーズのライブを初めて見ました。
吉村さんの轟音ギターは、噂には聞いてたけど、本当に凄く良くって、なんで今までライブ行かなかったんだろうと後悔しました。
その後も何回か観る機会があって、どのライブも良かった。

ブッチャーズのライブは、普段の生活で溜まった色んな事を洗い流してくれる感じがします。
ライブを見終わった後に、憑き物が落ち抜けて爽快感が残るような感じ。
念というか汗というか、その場で本気で作りあげるものが、姿がどうこうという訳では無くて、音から何かが見えて、その音に無心でゆだねる感じ。

特にギター。
このギター面白いなとか凄いなとか思える人はそこそこいるけど、その才能を絶対的に信頼できる人って、そうはいない。
もちろん個人的な意見だけど、吉村さんは僕が今まで見てきた中で片手くらいしかいない、その極々稀なギターリストの一人です。
個性的で、探究心があって、情熱的で、愛情があって。

ブッチャーズのドキュメンタリー映画『kocorono』を観た時、その映像の中で、吉村さん達が育った北海道の地元の風景が出てきて、「こういう環境で音を感じていたのか」と、なんとなく納得させられるものがありました。
音楽家は音を作り出す人。
ブッチャーズが自分の好きなもの感じたものを丹念に組み上げてきた音と、映画『kocorono』の映像とがミックスしていて(当然と言えば当然だけど。)、風景と情念をぐちゃぐちゃに混ぜて脳裏に写し出すような音楽を生み出してきたのだろうと思いました。
音に対する考え方として共感できるし、好きです。
なのでブッチャーズが面白いと思って作りだすものは僕にとっても面白くて、好きです。

そのブッチャーズの神髄であった吉村さんが亡くなられたのは、悲しくてどうしようもない。