知らない事は知らないと自覚すること、これが本当の知るということである。
先日の経営会議の話だ。
今、会社は未来のために重要な決断をしなければならない。
そのために僕ら3人が招集された。
10月の経営会議で僕らは重大な提案をし、幹部に意見を伺った。
結果は、社長・常務以外の全員が反対。
理由は2つ
1つめ:費用低減効果より売上減の影響が、間違いなく大きいであろう。
2つめ:物を引き取りに来られるお客様の利便性が大幅に悪くなるであろう。
答えは分かっていたのだが、資料を用意していなかったので11月の経営会議にて再度意見を伺った。
今度は全員が賛成。
理由は3つ
1つめ:売上への影響は限定的で、その額は小さい。
2つめ:売上減は、営業時間延長・休日対応で十分カバーでき、上乗せできる可能性もある。
3つめ:利便性が良かったのではなく、受注の締め時間が早すぎて間に合わずに引き取りにきていた(利便性が悪かった)
いかに先入観というものが、人の思考を拘束しているかが分かる。
その拠点で長年にわたり席を置き、拠点長をも務めた人間でさえ、こんな事も知らないのだ。
特に3つめについては、後から社長にお伝えしたのだが、時間帯別入電数を調べれば、お客様の仕事ぶりが分かることである。
そんな簡単な事も知らないのだ。
ある拠点で、朝は作業が集中するので9:30からの受注開始にしてほしいという意見があった。
バカを言うのもいい加減にしてほしい。
自分たちの都合ばかりを意見としてとりあげ、会社に提言する。
それで事業が継続できるとでも思っているのだろうか。
それで目標が達成できない・忙しくて決めた事が出来ないと言うのであれば、今すぐ辞めていただきたい。
変化に対応できない社会になってしまうし、部下・後輩も育つどころか悪くなる。
之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らざると為す。是れ知るなり
「知らない事は知らないと自覚すること」
肝に銘じなければならない。
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