オヤジよ、ギターを弾け!!

就職で、結婚で、育児で…封印されたロック魂。時空を超えてよみがえる。ギターをかき鳴らせ、ドラムをぶっ叩け!!

D117 今だから理解できる~『イマジン』

2009年02月26日 | D:名鑑
ジョン・レノンの『イマジン』(1971年)は、ロック色の薄いアルバムですね。前作『ジョンの魂』(1970年)の重さに比べると別人のよう。発表当時、私はこのアルバムの良さを理解できませんでした。子どもだったから無理もないのですが・・・(^^;

ミーハーな私はポールの『ラム』を聞きまくっていました。こちらの方が単純明快でしたからね。

ようやく、このアルバムの価値が分かってきました。誰かが「年を取ると、色々なものが分かるようになる」と言ってましたが、納得。

アルバム中一番印象的なのが、「ジェラスガイ」です。不思議な雰囲気をかもし出しています。浮世離れした調べは、天国から降ってくるかのよう。これを聞いていると、体がふわふわと浮いてくる感じがします。

イマジン ~ミレニアム・エディション~ ( リミックス&デジタル・リマスタリング盤 )
イマジン ~ミレニアム・エディション~ ( リミックス&デジタル・リマスタリング盤 )


D116 ほんわかとした音作り~『ひっぴいえんど』

2009年02月20日 | D:名鑑
加藤和彦と坂崎幸之助のユニット:和幸(かずこう)の2ndアルバム『ひっぴいえんど』が発売になりました。

一発取りあり、レスリースピーカーにギターを突っ込んだり……今どき珍しいアナログな制作となっています。

遠藤堅司の「カレーライス」をカバーしているのですが、坂崎の使用楽器は、1941年製作のマーチンD45(現存75本だとか)。さすがによく鳴っています。

ひっぴいえんど(通常盤)
ひっぴいえんど(通常盤)


E188 息苦しいネガティブ社会

2009年02月19日 | E:エッセイ・雑感
大麻所持で鈴木茂が逮捕されたことを受け、レコード会社ははっぴいえんどのアルバムの発売を中止しました。

一つの愚行で功績が全否定されるのは、明らかにバランスを失しています。「失敗したらおしまい」と息苦しさを感じます。
ビートルズの「サージェント……」のように、制作期間中に薬物を使用した、薬物の効能を利用して制作した……といった“因果関係”があれば別ですが、過剰な反応です。しかも、逮捕であり、刑の確定前の段階で行うのも“処分”としては、手続きを踏んでいないといえます。

記者会見で失態を演じただけで職を追われた大臣がいましたが、最近の“一罰百戒”のムードには、70年代には感じなかった息苦しさを感じます。

T116 「ジロキチ」35周年!!

2009年02月17日 | T:ニュース・トピック
飲食店の経営って難しいようですね。近所に小料理屋があるのですが、ロケーションが悪いせいか長もちしません。2年くらいで閉店してしまいます。

35年も営業を続けるライブハウスがあります。東京・高円寺の“ジロキチ”です。“35年”とは、賞賛に値する数字です!!

私は、はるか昔に1度しか行ったことがありませんが、あのライブハウスが今も健在と知り、嬉しくなりました。。。(^-^)

関連記事;
朝日新聞:高円寺の老舗ライブハウス、ジロキチ 35周年ライブ

T115 「リフこそすべて!」

2009年02月14日 | T:ニュース・トピック
小林克也の『DJ KOBY's RADIO SHOW』(土曜25:00)で「リフこそすべて!」と題した特集をやっています。

先週放送された曲は↓

1. Peggy Sue / BUDDY HOLLY
2. Day Tripper / THE BEATLES
3. Satisfaction / THE ROLLING STONES
4. My Sharona / KNACK
5. Fire / OHIO PLAYERS
6. A Hazy Shade Of Winter / SIMON & GARFUNKEL
7. Mr. Tambourine Man / THE BYRDS
8. Icky Thump / WHITE STRIPES
9. Flathead / FRATELLIS
10. All I Wanna Do / SHERYL CROW
11. Black Dog / LED ZEPPELIN
12. Sledgehammer / PETER GABRIEL
13. Hot 'Lanta / ALLMAN BROTHERS

いかしたリフはロックの醍醐味。今週どんな名リフが聞けるか楽しみです。

番組サイト;
http://www.j-wave.co.jp/original/djkobys/

なお、個人的に好きなリフは;
Armed And Ready
A Hazy Shade Of Winter(冬の散歩道)
I Got the Fire
Walk This Way
Lucille
Crazy Train
Heartbreaker(ツェッペリン)
Carry on My Wayward Son(カンサス)
などです。

E187 日本人の音楽英語

2009年02月11日 | E:エッセイ・雑感
E187 日本人の音楽英語

ラジオで「英語の音楽用語をきちんと使うべきだ」という投稿が紹介されました。
それは、マドンナは“マダナ”、ツェッペリンは“ゼッペリン”、Live in Budokanは、Live“at”Budokan……というべきと指摘。

たしかに、あちらから来た音楽ですから、あちらの流儀に合わせるべきかもしれません。でも、すっかり定着したものを覆し、無理してアメリカ式の発音を真似る必要もないでしょう。英語は、使われる国で様々に変化しており、「方言化」が進んでいます。使いやすいようにアレンジしてもかまわないと思います。

さて、先の例示ですが;
アメリカ人は「ン」を発音できないようです(彼らは健一を「けんいち」と発音できず、「けにち」となってしまいます)。また、日本語・イタリア語と違い英語に撥音(はつおん)はないため、ゼッペリンではなく、彼らは“ゼペリン”と発音しています。さらに、場所でなく建物を重視したらinも許容されるといえます。

D115 “13日金曜”は吉日!?~ブラック・サバス

2009年02月06日 | D:名鑑
ふとカレンダーを見たら、来週の今日は、13日金曜。2月13日の金曜日は、ブラックサバス記念日です。

1970年2月13日の金曜日ブラックサバスは、アルバム“Black Sabbath(黒い安息日)”でデビューしました。ヘヴィメタルの権化として君臨しつづけるブラックサバスらしい逸話です。

ブラック・サバスというバンド名からして黒魔術を連想させます。1970年前後イギリスのロックミュージシャンは黒魔術にかぶれました。(ジミー・ペイジやリッチー・ブラックモアが有名ですね)。

ブラックサバスの信奉者なら、これにあやかろうとするかもしれません。でも残念ながら、日本では13日の金曜デビューはムリ。業界の慣習で、CDの発売日は“水曜日”に決まっているからです。

黒い安息日
黒い安息日


D114 テイクゼロでOK!~“Listen To What The Man Said”

2009年02月02日 | D:名鑑
ウィングスの“Listen To What The Man Said”を覚えてますか。サックスが印象的ですね。ピーター・バラカンの解説によれば、リハーサルのテイクだそうな。いうなれば、「テイクゼロ」だったわけ。

ウィングスのレコーディングに招かれたサックス奏者のデビッド・サンボーンは、「イメージをつかむから、とりあえずテープを流してくれ」と軽く“リハーサル”したつもり。ところが、本人には内緒で、ポールたちは録音していたのです。

しかも、これっきり。「念のために・・・」という追加録音もなかったというから驚き。なんと大胆なのでしょう。見極めがすごい!

テイクを重ねれば、技術的にはいいものが録音でしょう。でも、聞き手の心に届くかどうかは別の問題。その見極めをするのが、スタッフ、特にプロデューサーの仕事といえます。

Wings Over America
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