オヤジよ、ギターを弾け!!

就職で、結婚で、育児で…封印されたロック魂。時空を超えてよみがえる。ギターをかき鳴らせ、ドラムをぶっ叩け!!

E064 五月のバラ

2007年05月31日 | E:エッセイ・雑感
5月も今日で終わりですが、間に合いました。「五月のバラ」が歌えるようになったのです。

この曲は大好きなのですが、一番高い音がFなので、私には無理とあきらめていました。しかし、念願叶って今日歌えるようになりました。

これまで最高の音域がEbだったのが(ごくたまにEが出ましたが)、この1カ月で1音分の音域が広がり、Fも可能になりました。

外は雨ですが、私の心は五月(さつき)晴れです。(^-^)

E063 悲しきアレンジャー

2007年05月30日 | E:エッセイ・雑感
アレンジャーには印税が入らないそうです。

音楽界では、楽曲の制作に関わった人に対する報酬の支払い方法に「印税」と「買い取り」の2つの方式があります。印税は売れ行きに応じて報酬が与えられる方式で、曲がヒットすると報酬が大きくなります。買い取りは一時金で支払われる方式で、どんなに大きなヒットになっても報酬は増えません。

創造的な仕事を評価するのは難しいですが、成果に応じて報酬が増える方が公平だといえます。ヒットでレコード会社に何億という利益が転がり込んでも、制作者の報酬がほんの数万円で固定されているのは、公平とはいえないでしょう。

ところが、アレンジつまり編曲は買い取りだそうです。楽曲の魅力を引き出し、それを高めるアレンジ。ヒットに大きく貢献することも珍しくありません。「ルビーの指環」というギガヒットがありましたが、アレンジがヒットの決め手になったと言われています。皆さんもアレンジがかっこいいからレコード・CDを買ったというエピソードをお持ちでしょう。

もっとも、日本では作曲・作詞でさえ印税方式が導入されたのは1970年代になってからといいます。歴史的ギガヒット「たいやきくん」も買い取り方式だったとか。

最近、中国での知的財産権に対する理解が低いことが問題になってますが(ディズニーランドもどきの国営遊園地が批判にさらされていました)、無形のものを「生産」する仕事に対する理解は、中国とさほど変わらないともいえそうです。

D030 コンディション・グリーン

2007年05月29日 | D:名鑑
コンディション・グリーン(Condition Green)とは、アメリカの軍隊用語で、「戒厳令」を意味するそうです。

そんな過激なバンド名が似合う「危ない」バンドでした。毎回ステージ上で過激なパフォーマンス、オジーオズボーンも顔負けの猟奇的な行為をくり広げてました(言葉で表現するには躊躇します)。

沖縄のロックは、米軍兵士に支持されて発展してきたのですが、紫とコンディション・グリーンは人気を二分していました。

プログレもこなす頭脳派の紫は空軍の兵士に人気があり、過激で野性的なコンディション・グリーンは、海兵隊に人気がありました。

沖縄には、デスメタル、パンクが流行る前から異彩を放つバンドがあったのです。

E062 レコード会社によって違う音

2007年05月28日 | E:エッセイ・雑感
ミュージシャン個人に個性があるように、レコード会社にも「個性」があります。社風と言ってもいいのでしょうが、それがレコードにも表れていました。

対照的だったのは、ビクターとソニー。個人的には、前者には無骨なイメージを、後者には要領のいい優等生のイメージを持っていますが、レコードにもそれを感じていました。

ビクターは、ムダに分厚い盤にダイナミックな音圧で音が刻まれていました。一方、ソニーは、極限までに薄くした盤に刻まれていたのはダイナミックレンジの小さい音。元気のない音にガッカリさせられることが多かったです。

他に対立軸を感じたのは、ワーナーパイオニアとキング。言葉で表現するのは、難しいのですが、ロックに力を入れていた新興勢力のワーナーパイオニアとロックに熱心ではなかったキングとではレコード盤を手にした時の会社の「気迫」の違いを感じました。

D029 紫

2007年05月26日 | D:名鑑
沖縄のミュージックシーンが熱いですね。沖縄のバンドというと、私は真っ先に紫を思い出します。紫は、沖縄で初のメジャーデビューを果たしたバンドです。

当時地方のバンドがメジャーデビューすると活動の拠点を東京に移すのが一般的でしたが、活動の拠点を沖縄に置いたままで、たまに本土に来る程度だったため、なかなかライブを見ることができませんでした。メンバーにハーフが多かったこともあり「外タレ」的なイメージが強かったと記憶してます。ですから、わざわざ沖縄まで見に行った熱心なファンも多かったようです。

彼らが、沖縄を離れなかったのは、家族を大事にしていたこともありますが、自分たちでライブハウスを経営していたことが大きな理由です。「自分の場所で自分の音楽を演奏する」ミュージシャンの夢を実現したという点でも先駆的な存在だったのです。

紫というバンド名からDeep Purpleのコピーバンドと思われるかもしれませんが、ZZ Top,Kansas,Allman Brother's Bandとアメリカ系の曲もよく取り上げていました。幅広い音楽性は、6人編成という大型バンドだから可能だったのかもしれません。

S013 耳コピーに強くなろう(5)

2007年05月25日 | S:スキルアップ
E021,S004でチューニング(調律)が、耳コピーに必要な音感を鍛えてくれると述べました。チューニングとは、弦の音を基準の音に一致させることです。しかし、ギターの場合、同じ音にはなりません。6弦の5フレットを5弦の開放(0フレット)に振動数つまり音程を合わせてもあくまで別の音です。「同じ音」ではないのです。弦が異なれば、音色もアタック(音の立ち上がり)も音の伸びも違います。

耳コピーに強くなるためには、耳を「矯正」して違う音も、音程が一致すれば同じ音に聞こえるようにしなければなりません。

例えば、ギターの1弦の開放はE(ミ)ですが、2弦の5フレット,3弦の9フレット,4弦の14フレット,5弦の19フレットと音程が同じになるはずです。これらが全て「同じ音」であることを自分に納得させるのです。

チューニングの際にどことどこが同じ音かを確かめると、矯正が進みます。

この訓練は、耳コピーだけでなく、間奏・アドリブを組み立てるのにも役に立ちます。

D028 エツ

2007年05月24日 | D:名鑑
比嘉清正の他に沖縄のロックミュージシャンで印象的なのが、エツ。ドラマーです。

エツは、小柄で痩身。おまけに短髪。風貌はちっともミュージシャンらしくありません。猛者・体力自慢が多いドラマーのイメージとはほど遠いのです。

しかし、しかしです。そのくり出す音はビックリするほどハードなのです。それは、火にくべられた青竹がパーンと弾けるようなパンチの効いた音です。堅いはずのスティックが柔らかいムチのようにしなるのが美しく見えました。

エツの演奏を見て、ドラムは体格と力で叩くものという概念が瓦解(がかい)したのでした。

E061 史上最強のレコード

2007年05月22日 | E:エッセイ・雑感
T016でレコード工場に触れましたが、レコードという媒体のピークは、リー・リトナー(Mack Ritenour)の『ジェントル・ソウツ』(1977年)だと思います。演奏も音質も最高と言っていいでしょう。

通常、一度磁気テープに録音して(マザーテープといいます)、それを編集しつつ新しいテープにダビングします(マスターテープ)。それをもとにプレスに用いる原盤をカッティングします。

この収録には、ダイレクトカッティングが用いられています。録音スタジオにカッティングマシンを持ち込み、テープを介さず演奏と同時進行で原盤を作る手法です。

ご存知のようにアナログはダビングを繰り返すと音が劣化します。工程を大幅に短縮するダイレクトカッティングが優れた特性を持っていることを知っていても、高度の演奏技術・録音技術と極度の緊張が強いられるので、挑むアーティストは少なかったようです。片面(20分)休むことなくノーミスが要求されます!

発売後、オーディオ製品の売り場には試聴用として、必ずこのアルバムがありました。

偉大なり、リー・リトナー!!

D027 比嘉清正

2007年05月20日 | D:名鑑
D026で、松本孝弘は、比嘉清正に影響を受けたと書きました。比嘉清正は、沖縄で初めてメジャーデビューを果たした紫のギタリストです。

清正という名前からは古風な日本人を想像しますが、実はハーフ(父親がアメリカ人)。

当時としては、珍しいエッジの効いた演奏に惹かれる関係者も多かったとか。それは、バウワウの山本恭治らが沖縄の自宅を表敬訪問したというエピソードからも理解できます。

独創的なリフ、抜群のリズム感…と魅力はたくさんあるのですが、特筆すべきはビブラート。その場に応じて、振幅、速さ…と表現を変えるのです。

ライブで見た時、1フレットでも振幅の大きなビブラートをかけるのにビックリしました。力の弱い私には、とても真似できません。。。(^^;

T016 健在!レコード工場

2007年05月19日 | T:ニュース・トピック
CDの台頭でアナログレコードの生産はなくなったと思っていましたが、今も生産を続ける工場があるそうです。下記記事によると、まだ1社残っているとか。それは、横浜にある東洋化成。

「レコード会社」がレコードから撤退する中、ずっと、レコードを生産し続けてきたというから驚きです。

アナログは、音質が劣化するという弱点がある一方で、音の艶(つや),豊かな音色など、デジタルにない良さがあります。あと、ジャケットデザインなど音以外の要素も魅力です。ポスターなどの付録も付いていました。

個人的には、買ったばかりのレコードを家に帰って袋から取り出す時に紙とインクの匂いが漂ったことを思い出します。それに、針を下ろす時のトキメキ。

この記事を読んで、久しぶりに秘蔵のレコードを聞きたくなりました。
でも、再生のための機械がありません。。。(^^;

東京新聞:横浜にアジア唯一のレコード工場 LP復刻ブームで活気

東洋化成

E060 女性上位のJ-POP

2007年05月18日 | E:エッセイ・雑感
目下、「そばかす」(Judy And Mary)をコピーしています。いい曲です。Aメロ,ブリッジ,そしてサビが揃っていて、コード進行もオシャレ。J-POPの名曲です。ノイジーなエンディングさえ気にしなければ。。。(^^;

それにしても、J-POPの名曲は、女性Voが多いですね。「タッチ」「フレンズ」「ダイアモンド」…。JAMは、レベッカの影響を受け、レベッカの前にはアン・ルイス、カルメン・マキ&OZがいます。一方、JAMの影響は、ヒステリックブルー、大塚愛などに見られます。みな元気印の女性Vo。

一方、男連中の音楽は、ぼそぼそとつぶやくラップが主流。女の子のように弾(はじ)ける魅力が見られない。ファッションも、音楽も、覇気のない「だらしな系」ばかり。

でも考えてみれば、日本の文化は、「源氏物語」以来女性がリードしてきたといっていいかもしれません。特に、現代のカウンターカルチャーは、女性が作っています。ポケットベル通信、携帯メールの顔文字…と次々に独自の文化を形成しているのは女性。

思い出すのが、携帯電話が普及する前のこと。公衆電話のテンキーを嵐のように打ちまくる女子高生を見かけたことがあります。当時流行のポケットベル通信をしていたのでしょう。その高速キータッチに目を丸くしました。

D026 松本孝弘

2007年05月17日 | D:名鑑
D024で取り上げた『Rock'n Roll Standard Club』の中心人物は、松本孝弘です。このアルバムには松本の見事なプレイが収められています。特に、“Sunset”は、本家(ゲイリー・ムーア)を越えた出来栄えと思います。

その松本は、紫の比嘉清正に影響を受けたそうです。たしかに、中音域を大切にするソロ、巧みなビブラートは比嘉清正に共通します。特に、『華』に収録された「御堂筋BLUE」に比嘉清正になりきったかのようにギターを弾きまくっており、その影響をみることができます。

また、松本は、プロデューサーとして手腕も卓越しており、「涙の太陽」「異邦人」などJ-POPの名曲を集めた『THE HIT PARADE』、 チューブの春畑道哉をはじめ実力派ギタリストを集めて制作した『Theatre Of Strings』などに片鱗を見ることができます。

私は、松本孝弘に敬意を表して「愛のバクダン」(B'z)をレパートリーに入れています。

E059 たまには和食を

2007年05月15日 | E:エッセイ・雑感
肉を主体にした洋食ばかりだと胃がもたれたり、胸やけがしますね。そんな時には、和食が恋しくなります。現代人の洋食中心の食生活に彩(いろど)りを添えてくれるのが和食といえます。

音楽も同様で、洋食(ロック)ばかりでなく、たまには和食(J-POP)を味わうと音楽生活がより豊かになります。

J-POPの軽快なサウンドは気分転換になりますし、オシャレな編曲はアンサンブルの勉強になります。また、歌のメロディーを重視しているので、Voの練習に向いています(歌詞が日本語なので歌いやすい!)。

私も、「タッチ」「ダイアモンド」「さくらんぼ」…といったJ-POPの名曲楽しんでいます。半音を巧みに使ったコード進行は勉強になります。個人的には、ギターソロがHR/HMに比べてゆったりとしており、コピーが楽なのが嬉しいです。。。(^^;

D025 “I Got the Fire”

2007年05月14日 | D:名鑑
D024で紹介した『Rock'n Roll Standard Club』の冒頭に収められている曲が“I Got the Fire”です。原曲は、モントローズです。

モントローズというバンドは知っていましたが、“I Got the Fire”がこんなにもカッコいいとは思いませんでした。

クールなリフとシンプルなドライブ感。これぞアメリカン・ハードロックの真骨頂といえましょう。

演奏もそうですが、それをパッケージすることに成功したプロデューサーの力量も特筆すべきです。クレジットを見ると、テッド・テンプルマン(後にヴァン・ヘイレンを手がける)。納得です。

“I Got the Fire”は、松本孝弘だけでなく、アイアン・メイデンもカバーしています。私もカバーしたいのですが、周りがこの曲の良さを理解してくれないので、いまだ実現できません。。。(^^;