オヤジよ、ギターを弾け!!

就職で、結婚で、育児で…封印されたロック魂。時空を超えてよみがえる。ギターをかき鳴らせ、ドラムをぶっ叩け!!

E082 歌詞

2007年07月31日 | E:エッセイ・雑感
D036で“Mississippi Queen”を練習していることを述べました。CDに合わせて歌も練習しているのですが、歌詞が合いません。CDの歌詞カードも、ネットで見つけたlyricも曲に一致しません。

海外では、歌詞カードが付けない場合がほとんどです。日本のレコード会社は、輸入盤と差別化を図るために、ネイティブスピーカーに書き取ってもらうのですが、必ずしも正確ではありません。

一度、「聴き取り不能」と正直に告白してあるのを見かけましたが、どうせ日本人には分からないだろうと、でたらめを書く人がいます。この“Mississippi Queen”もそのようです。

そこで、レスリー・ウェストの癖とか、気持ちを想像して、自分で補ってみました。

全文を掲げるのは、著作権との関係上、好ましくないので、一番苦労した部分に限って書いておきます。

To keep her lookin pretty like a jeweled black child(1分30秒あたり)

T025 筒美京平

2007年07月30日 | T:ニュース・トピック
ラジオでつのだ☆ひろが筒美京平の特集をやってました。それを聞いて、おしゃれな作風と、並はずれた多作に驚かされました。他の追随を許さないといえます。主な作品を挙げると;

「バラ色の雲」(ヴィレッジ・シンガーズ)
「ガールフレンド」(オックス)
「サザエさん」(宇野ゆう子)
「ブルーライトヨコハマ」(いしだあゆみ)
「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)
「わたしの彼は左きき」(麻丘めぐみ)
「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)
「ロマンス」(岩崎宏美)
「にがい涙」(スリー・ディグリーズ)
「なんてったってアイドル」(小泉今日子)
「裸のビーナス」(郷ひろみ)
「Romanticが止まらない」(C-C-B)
「魅せられて」(ジュディ・オング)
「仮面舞踏会」(少年隊)
「飛んでイスタンブール」(庄野真代)
「東京ららばい」(中原理恵)
「甘い生活」(野口五郎)
「真夏の出来事」(平山三紀)
「1986年のマリリン」(本田美奈子)
「17才」(南沙織)

筒美京平の作家活動40周年を祝って、『the popular music ~筒美京平トリビュート~』が発売されました。現在のJ-POPシーンを代表するミュージシャンが、ジャンルや所属レコード会社の枠を越えて参加しているのが特色です。

『the popular music ~筒美京平トリビュート~』

E081 4芯のリード線~音が出ない(1)

2007年07月29日 | E:エッセイ・雑感
W022で紹介したレスポールのブリッジ側に付いていた「ディマジオPAFプロ」をフロントに移動することにしました。

これまで、ピックアップの載せ替えは、ショップ任せでしたが、今回は、新しい部品もないので、自分でやることにしました。

久しぶりに握るハンダごての感触、ペースト(松ヤニ)の焦げる匂い…に感傷に浸りながら、作業を終えました。いざ試奏とプラグイン!

ところが、音が出ません。接触不良かと、全てのハンダ部分をチェックしましたが、異常はありません。悪戦苦闘(1日つぶしました)の結果が報われず、ガックリしてふて寝。

翌日、もしかしたら…と思い当たることがあって、「ギター・マガジン ピックアップ・ブック」(W010で紹介しました)を参照したら、原因が分かりました。

「ディマジオPAFプロ」には、4本の細いリード線と1本のアース線が付いています。移動前は、タップスイッチ(W014参照)を噛ませていたので、全て接続していました。それを今回は、ハムに固定することにしました。何も考えずに4本のリード線を束ねてハンダ付けをしたのですが、これが誤り。ハムの場合も、それぞれ意味があったのです。しっかりと準備をしないで、安易に始めたことを反省しました。不用意な行動はいつものことですが…(^^;


以下は、自分でピックアップの換装をやってみたい方のための解説です。

白と黒はタップ用のリード線なので結線して他と絶縁しなければなりません。次に、コールド線である緑色をアース線に結線し、ボリューム・ポットの背面にハンダ付け。最後に、赤いリード線を3つある端子の端のヤツに接続。つまり、ホット側は赤いリード線だけだったのです。

W022 レスポール(バッカス)

2007年07月28日 | W:楽器・機材
「バッカス」というブランド名を初めて聞いた時は、昔、雑誌の通販で見かけたような安っぽいメーカーを連想しました。しかし、バッカスは、関係者の間では、評価の高いブランドだそうです。百瀬(ももせ)ブランドも同じ血筋だとか。出生は、エレキギターの聖地である長野県松本市。

このギターの一言で特徴を言うと、1950年代のレスポールを日本人が弾きやすいようにアレンジしたもの。初めて弾く人は太いネックに驚くでしょう。

弾きやすさはどうかというと…ちょっとビミョーです。クセがあるからです。フレットの形と高さが私に合っているのと、サイドの処理が丁寧であるため、速弾きしやすいです。でも、指板が滑らないので、チョーキングがしづらい。ネックも滑らないので、グリッサンドやポジションを変えながらのプレイには苦労します。

楽器というより、調度品・美術品といった方がピッタリ。

ウレタン塗装ではなく、ラッカー仕上げなので、取り扱いには気を遣います:ゴムがボディーに付くので、ギタースタンドは使いません。もちろん、直射日光は御法度。

私の愛器の色は、チェリーサンバースト。この写真だと、映りが悪いですが、美人です。どの角度から眺めても魅力的。

E080 昭和41年

2007年07月27日 | E:エッセイ・雑感
夕べは寝苦しくて、夜中に目が覚めてしまいました。気晴らしにラジオをつけると、「ラジオ深夜便」(NHK)をやっていました。その時間は、アイドルの走りである西郷輝彦と三田明の特集をやっていました。

几帳面なNHKらしく楽曲の発表年も告知していました。ふと気づいたのですが、初期の楽曲には、ドラムが使われていないのです。わずかにラテンパーカッションが薄く入っているだけで、ドラムスはなし。

しかし、昭和41年の後は、ドラムスが使われています。昭和41年、つまり1966年は、ビートルズの来日公演が行われた年。

ビートルズは、あらゆる音楽シーンに影響を与えたことを実感した次第。

D038 フェリックス・パパラルディ

2007年07月26日 | D:名鑑
フェリックス・パッパラルディは、クリームのプロデューサーとして有名ですが、私にとっては、Mountainのベーシスト。

彼は、ピック弾きの雄。重厚で攻撃的なサウンドは、山(mountain)をも動かすのではないかと思うほどです。

使用楽器は、バイオリン型のEB-1、SG型のEB-1、サンダーバードなど、ギブソン系ばかり。

彼は、三連符が大嫌い。ドラムが「タタタ、タタタ」と三連符を刻むと、必ず「トトタン、トトタン」に修正させられるそうです。天国のパパラルディに、三連符だらけの“Into the Arena”を聞かせたら卒倒してしまうかもしれません。。。(^^;

W021 テールピースとテンション

2007年07月25日 | W:楽器・機材
私は、弦のテンションの緩(ゆる)い方が好きです。粘りのある音が出るからです。

レスポールは、ブリッジとテールピースの両方の高さを変えられるので、テンションを調節できます。ブリッジを低くして、テールピースを高くすると、緩くなります。

W020で紹介した赤いレスポールは、テンションが高過ぎるので、限界までブリッジ・テールピースの高さを変えました。しかし、それでも高く感じます。なす術(すべ)はないのでしょうか?

ある日、ふと思いつきました。テールピースの弦の通し方を逆にするのです。写真のように弦を前から入れると、弦はテールピースの上を通るので、角度を小さくすることができます。

「画期的なアイデア!」と悦に入っていたら、先人がいました。ジェフ・ベックです。。。(^^;

E079 エアギターよりリアルギターを

2007年07月24日 | E:エッセイ・雑感
T024でお伝えしたように、専用グッズが発売されるくらいエアギター熱は高まる一方。

私も、2004年までエアギタリストでした。色々な意味で楽器を手にする余裕がなかったからです。

両方の経験者として言いますが、エアギターよりリアルギターの方が、何倍も楽しいです(実際の楽器を弾く場合を指す言葉はないので、そもそも必要なかったので、「リアルギター」としておきます)。

リアルギターを弾けるようになるには、練習が必要で大変ですが、達成感、充実感は、エアギターの比ではありません。

エアギタリストの皆さん、是非リアルギターにも挑戦してください。今は、引きやすくて、安いギターがたくさん出回ってますよ。

W020 ヘッドとテンション

2007年07月23日 | W:楽器・機材
今回は、ヘッドとテンションの話です。

弦にテンション(張力)を加えないと、正しい音程をとることができません。その一つの方法が、ネックとヘッドとの角度を大きく取ることです。弦を真横に引っ張るより斜めに引っ張った方がテンションを高めることができます。

ところが、フェンダーのギターは角度をつけていません。では、どのように張力を加えているかというと、ピンで押さえつけて張力をかせいでいます(これをテンションピンといいます)。

写真は、左からレスポール(スタンダード)のレプリカ,レスポール(エピフォン),ストラトキャスター…です。左2本は、同じレスポールモデルですが、ヘッドの角度が異なり。そのため、テンションも異なり、それは、チョーキング時の感触の違いに表れます。

T024 エアギター養成ギプス!?

2007年07月22日 | T:ニュース・トピック
「エアギター」ブームです。それを受けて玩具メーカーのタカラトミーは、エアギタリスト向きに「エアギターPRO」を発売します。

それは、ギターのヘッドから5フレット相当の部分だけですが、ネックの断面部分からエンドピース方向に放射される赤外線を指でカットすれば音が出るという仕組みです。これに慣れると、タイミングを会得することができて、本物らしいアクションを身に付けられるとのこと。

本体スピーカーはもちろん、外部の機器につなぐこともできるので、迫力の大音量を楽しむことも、また、本体を傾ければ音色が変化するようになっています。

「リアルギター」の補助道具も出してもらいたいですね。例えば、イングヴェイ並の速弾き、ザックのような攻撃的なハーモニクス、マイケルのような大げさなチョーキング…超絶プレイも楽々とできるようなやつ。

関連サイト;
タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp

T023 1969年

2007年07月20日 | T:ニュース・トピック
今日は、7月20日。1969年の7月20日にアポロ11号が月面に着陸した日です。そう伝えるラジオに、私は、別のことを思い出しました。

1969年というと「ウッドストック」が開かれた年です。ウッドストック・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)は1969年8月15日から3日間、ニューヨーク州サリバン郡べセルで開かれた、野外コンサートです。40万人以上のロックファンが集まりました。

偉大なるビル・グラハム(フィルモアの創設者)が仕掛けたこのウッドストックは、ロック史上最大のイベントとして今も語り継がれています。

このステージに立ったアーティストはもちろん、それを体験した聴衆も尊敬に値すると思います。

E078 七不思議(4)

2007年07月19日 | E:エッセイ・雑感
アーティストが、好きな先輩アーティストをカバーすることは、よくあることです。20世紀の偉大作曲家ビートルズでさえ、豊富なカバー曲があります。ところが、不思議なことに、ビートルズ、特にジョン・レノンは、プレスリーが大好きなのにカバー曲が全くありません。せいぜいプレスリーと同じく、カール・パーキンスの“Blue Suede Shoes”をカバーしているくらい。

小林克也が言うには、「畏敬(いけい)の念が躊躇させたのだ」といいます。たしかに、ビートルズ、スーンズ、キンクス…など英国勢のアメリカでの成功は、音楽関係者に“侵略”と恐れられていました。その上アメリカのキングともいうべきプレスリーの曲でヒットを飛ばしたら、無用のあつれきが生じると、判断したのかもしれません。

私は、そうではないと思います。根っからの不良少年であるジョンは、「白人は黒人の歌をやってはいけない」という当時の不文律を壊したプレスリーに強く共鳴したことは想像にたやすいことです。ところが、兵隊に行ってからのプレスリーは、牙を抜かれた狼のように、従順になってしまった。ロックンロールを忘れて二流映画でお茶を濁すプレスリーに、ジョンは幻滅したのでしょう。

ある企画でプレスリーと対談した時に、プレスリーがいるのに、「で、本物のエルビスはどこだい?」と言って、プレスリーを激怒させたそうです。

ジョンがプレスリーに幻滅していたことを示すエピソードです。

S018 高い声で歌う(10)

2007年07月18日 | S:スキルアップ
今回のテーマは、「口を開けるな」です。

音楽の授業では「口を大きく開けなさい」と指導を受けます。でも、これは体全体を“楽器”ととらえるクラシックでは有効でも、マイクで音を拾うロックでは、不向きな発声だと思います。

というのは、口を開けすぎると、声が分散して効率よくマイクにぶつけることができません。また、喉の奥をさらけ出すような汚い声になってしまうという弊害もあります。

で、その練習方法ですが、口を必要以上に開かないよう、「マメマメ…」と発声をくり返すことを薦めます。

皆さん、マメに練習しましょうね。。。(^^;

E077 爆音・轟音は好きだけど

2007年07月17日 | E:エッセイ・雑感
ロックの魅力は、発散するエネルギー。当然、音量はでかい方がいい。爆音・轟音は大好きです。体の芯まで響く位の。

ところが、同じ大音量でも、オーケストラは苦手です。。。(^^;

貴族の嗜好品であるクラシックは肌に合わない、管楽器は耳障りで苦手…と理由はあります。しかし、もっとも大きな理由は、人がたくさんいること。

100人ものオーケストラが一斉に音を出す演奏は、のしかかられるようで圧迫感を感じ、「カンベンしてくれぇ~」と逃げ出したくなります。

こんな私は、「あまのじゃく」でしょうか。自己矛盾をしているでしょうか。

D037 マウンテン

2007年07月16日 | D:名鑑
リアルタイムで経験しておきながら、ほとんど記憶になく、フォロアー・若い世代から指摘されて再認識するアーティストがありますマウンテン(Mountain)もその一つ。

マウンテンの特徴は、レスリー・ウェストとフェリックス・パッパラルディ2つの強烈な個性のぶつかり合い。

それは、楽器の演奏だけでなく、歌でも堪能できます。リトル・リチャードを彷彿(ほうふつ)させるレスリー・ウェストの迫力あるボーカル、哀愁を帯びたフェリックス・パッパラルディのボーカル。見事にブレンドされていい味を出しています。

マウンテンは、多くのアーティストに影響を与えたと言われています。曲作りでもマウンテンの楽曲を参考にしたようで「なるほど、あの曲のアイデアはここから取ったのか」と納得することが多いです。

改めて聞き直すと、イントロとアウトロ(エンディング)がシンプルなのが新鮮。