オヤジよ、ギターを弾け!!

就職で、結婚で、育児で…封印されたロック魂。時空を超えてよみがえる。ギターをかき鳴らせ、ドラムをぶっ叩け!!

W019 テンション・バー

2007年06月30日 | W:楽器・機材
近所の子が、ベースの弦を張り替えたけど何だか変なので見てくれといいます。どれどれと楽器を見てびっくり。弦がテンション・バーをくぐっていないのです。

それに、弦には先端がばらけるのを防ぐ赤い皮膜があるのですが、それをはがさないで張っているのです。これでは、弾けないはずです。。。(^^;

テンション・バーとは、フレットに並行に取り付けてある鳥居に似た棒のことです。電気信号を取り出すエレキギターであっても、ネック・ボディを鳴らさないといい音が出ません。そのために弦に張力を加えます。E067で述べたように、通常のギターは弦に張力を加えるためにヘッドが後方に反っています。

ところが、問題のベースのようにストレートなタイプもあります。1本の丸太から多くの材料を切り分けることができ経済的だからでしょう。このタイプでは、張力を増すための別の方法がとられます。テンション・バー、テンション・ピン…がそれです。弦を押し下げて張力をかせぐのです。

写真の右を見てください。テンション・バーをくぐっていないため、ナット(0フレット)の溝にはまっておらず、弦の幅もバラバラになっているのが分かると思います。

昔古文で習った徒然草に、案内人がいないと素人はとんでもないことをしでかすという「先達はあらまほしけれ」がありました。それを思い出した次第。

E070 小さな美学(2)

2007年06月27日 | E:エッセイ・雑感
W017でストラトキャスターは、美しいギターであると述べました。デザインだけでなく、ペタっと床に置いてヘッドが浮いている状態にも独特の美を感じます。

通常ギターをペタっと床に置くと、ボディのエンドとヘッドの先端が設置します。これは、弦に張力を加えるために、ネックとボディの接合に角度がつけられており、かつヘッドが後方に反った形状をしているからです。

ところが、ストラトは、ボディ、ネック、ヘッドが一直線となっています。このため平らに置いてもヘッドが接地しないのです。

ペタっと床に置いてもヘッドが浮いていることに、独特の設計思想(後述します)がもたらした機能美といえます。

変なところに美学を感じるヤツだなと思われるでしょ。これは、ビートルズのLet It Beの中ジャケット写真にペタっと置いてあるギターが実に印象的だったからです(あれはストラトじゃなかったかも)。

W018 ラージヘッド

2007年06月26日 | W:楽器・機材
W017でストラトキャスターを取り上げましたが、その外見が変更されたのが、1965年。Fender社がCBS社に買収されてからヘッドが大きくなりました。エリック・クラプトンが使うストラトに比べリッチーが使うストラトの方が大きいことに気付くでしょう。

ウルリッヒ・ロート,イングヴェイ…などHR/HM系は、ラージヘッドが好きなようです。スモールヘッドに比べて音が太いのかもしれません。

個人的には、デザインの点で、ラージヘッドが好きです。曲線美を感じるからです。ヘッドのカーブにそってかかれた「Fender Stratocaster」がこれまた美しい。

昔、雑誌のグラビアに箱根アフロディーテでのピンクフロイドの写真が載っていたのを今でも覚えています。そよ風にロンゲをなびかせながらデイブ・ギルモアがラージヘッドでメイプルネックの奏でている様子は、ため息が出るほど美しかった。

W017 ストラトキャスター

2007年06月25日 | W:楽器・機材
美しいサウンド、美しいデザイン…を誇るストラトキャスター(Stratocaster)は、最高のギターと言っても過言ではありません。

昔、私は、リッチー・ブラックモア,デイブ・ギルモア(ピンクフロイド),ウルリッヒ・ロート(スコーピオンズ)…を真似てストラトモデルばかり使っていました。

しかし、今思うと、初心者には向かないギターだといえます。理由は;チューニングが狂いやすい、ロングスケールなのでチョーキングがしづらい、フレットが低いので音がビビリやすい…などです。

16歳の私に、「悪いことは言わないからストラトはお止めなさい」と忠告してあげたいです。。。(^^;

E069 フロントマン

2007年06月24日 | E:エッセイ・雑感
バンドの編成のうち、Vo,Gt…などをフロントマンと呼ぶことがあります。ステージの前の方に出てきて演奏するからこう呼ばれるのでしょう。ステージフロントに立って演奏すると、それまでと違った世界を体験できます。

当たり前のことですが、スタジオでの練習だと自分の音は、自分が使うアンプから出ます。コンサートでは、アンプの出力だけでは足りないのでお客さんにはPAを通しての音を聞いてもらいます。

このPAからの音は、通常ステージでは聞こえません。音が回ってハウリングが起こるからです。PAは、あくまでお客さんのための機材ともいえます。

コンサートでステージフロントに立って演奏すると、ステージの左右に設けられたPAから出る自分の音を聞くことができます。

PA屋さんに一人前のミュージシャンとして扱ってもらう晴れがましさ、その音をお客さんに聞いてもらう喜び…。「これぞライブ!」と実感できる空間でもあります。

ステージフロントは、「非日常の世界」「異次元の空間」であり、しびれるような自己陶酔(とうすい)の場所といえます。

フロントマンを1度やったら止められません。。。(^^;

T020 音楽ファンド

2007年06月23日 | T:ニュース・トピック
音楽がビジネスとして成り立ちにくくなっています。レコード会社は軒並み経営を縮小。そのため有望なアーティストであってもデビューの機会が減っています。

でも、プロデビューを目指す人たちに朗報。音楽ファンドの登場です。音楽ファンドとは、音楽原盤権の証券化を行うものです。仕組みは;サイトで音源を試聴し気に入ったアーティストに投資するのです(1口1万円)。集まった資金でCDを制作。そして、CDの売り上げに応じて投資家が配当を受け取るシステムとなっています。

元証券マンがベンチャー起業を応援するファンドにヒントを得て音楽ファンドを立ち上げたのだそうです。この音楽ファンド、活況を呈しており、アーティストの中には、CD制作費として1000万円のファンドを集め8000枚のCDを売り上げたバンドがあり、13%の配当を手にした投資家もいるとか。

音楽ファンドは音楽シーンの潮流を変えるかもしれませんね。

関連サイト;
ミュージックセキュリティーズ株式会社
http://www.musicsecurities.com

E068 迷惑な照明はいらない

2007年06月22日 | E:エッセイ・雑感
先月公開された映画「バベル」では、フラッシュする画面に観客が光感受性になって社会問題になりました。昔、テレビアニメ「ポケットモンスター」で問題になったのと同じことなのでしょう。

そこには送り手(制作者)のエゴがむき出しになっている一方で、受け手への配慮が欠けており、腹が立ちます。最近のコンサートでの照明も同様。観客がどういう気持ちになるかという配慮が欠けており、照明をする側のエゴがむき出しになっています。

昔は、機材が乏(とぼ)しかったせいもあるでしょうが、主役はあくまで演奏するアーティストであり、演奏者を引き立てることが照明の役目でした。

ところが、裏方という本分を忘れて主役気取りの照明が現れました。観客に光線を浴びせる、フラッシュ(ストロボ)でチラつかせる…などの手法です。

フェスティバル形式の野外コンサートでは、演奏者は、こぞって夜のステージを希望します。照明が映えるからです。

しかし、私が演奏者なら、堂々と(?)昼の部を希望するでしょう。観客に迷惑をかける照明は不要です。それに、照明は特定の人を注目させるような効果があるのですが、照明がない方が好きなアーティストだけを注視することができるという利点もあります。

観客は照明のショーを見に来るのではないのです。

関連記事;
産経新聞:映画「バベル」の光感受性発作、配給元が注意喚起

X005 基準音

2007年06月21日 | X:音楽理論
セッションの前にギタリストがキーボード(鍵盤楽器)プレーヤーに向かって「Aをください」ということがあります。「これは、A(ラ)の音を出してください。それに合わせチューニングしますから…」という意味です。音楽のギョーカイでは、ギターがキーボード合わせるのが暗黙の了解となっています。なぜなら、キーボードの音程は固定されており、ギターは弦巻(いとまき)で自由に調整できるからです。

では、なぜA(ラ)の音に合わせるのでしょうか。個人的には、小学校の音楽の授業を思い出すと最初に出くわす「ハ長調」の基準音がC(ド)ですから、そちらの方が基準音のように思えます。

詳しくは、別の機会に説明しますが、音階によって高さが一様でなく、A(ラ)の音だけは、統一されているからだそうです。

T019 全国バンド自慢コンサート2007

2007年06月20日 | T:ニュース・トピック
コンテストの情報が入りましたので、ご紹介します。

「全国バンド自慢コンサート2007」です。
要項の一部を載せておきます:
応募資格 :アマチュアバンドであること。 (音楽ジャンル/年齢/性別/国籍は一切問いません。)
演奏曲目:プロが既に発表している楽曲のコピー(またはカバー)であればどんな曲でも可(応募バンドのオリジナル曲は不可)

開催日時:2007年 9月9日(日) 15:30~18:00
場所:恵比寿ザ・ガーデンホール
参加費:無料
交通費:出演バンドの会場までの往復交通費は実費を支給します。
締切 :7月19日(木)当日消印有効
選考 :13バンド(予定)を選抜

詳しくは;
全国バンド自慢コンサート事務局
TEL:03-5408-7506 (月~金 10:00から18:00:祝日は除く)
http://www.bandjiman.co.jp/

エントリーに際しては、映像(演奏風景)も添付とありますので、ご注意を。

S016 チューニング

2007年06月19日 | S:スキルアップ
3弦のチューニングって難しいと思いませんか。

ほんの少しペグ(弦巻)を動かしただけで大きく音程が変わります。それに、ハーモニクスで合わせる場合(4弦の5フレットと3弦の7フレット)、触る位置と弾く強さで音が変わるので合わせにくいです。

そこで、お薦めするのが開放弦でのチューニング。3弦と4弦の音程は4度です。これは、同じ音、5度についで安定した音程です。

ある程度まで合わせたら、3弦と4弦の開放弦:DとGの2つの音の背景に出てくる「うねり」に耳をすませます。うねりが止まったところが、それです。

しっかりチューニングできたギターでコードを鳴らすと気持ちいいですよ。。。(^-^)

E067 弦の張り替え

2007年06月18日 | E:エッセイ・雑感
傷んだ弦を使うと耳が悪くなると、教えられたので、1か月~2か月で張り替えてます。

たしかに、張り替えると、音が変わります。でも、キンキラした音になるので、私には耳障りに聞こえます。やはり少し錆びた位が落ち着いた音が出るように思います。

ところで、ギタリスト諸兄は、1弦~3弦のプレーン弦の余った部分をどうしていますか。私は、コインなどでカールさせています(あこがれの比嘉清正の真似)。

写真は、レスポールの3弦が丸くなった状態。3弦は太いので、真円、つまりきれいな円にカールさせるのが難しいです。

今日はうまくできたので、嬉しくて写真に撮りました。(^-^)

S015 ピッキングハーモニクス奏法

2007年06月17日 | S:スキルアップ
ピッキングハーモニクスとは、ピックを持つ手で倍音を出す奏法です。開放弦で5フレット上で軽く触れると「ポーン」と音叉のような澄んだ音が出ます。これを倍音・ハーモニクスと言います。5フレット上で触れると4倍音、7フレット上では3倍音…と触れる場所によって異なる倍音が出ます。

ピッキングハーモニクスは、弾くのも触れるのもピックを持つ手で行う奏法です。「ホテルカルフォルニア」の間奏(3分10秒あたり)で聞こえるキーンという金属音が典型例です。この奏法は、ロイ・ブキャナンがやり始め、レスリー・ウェストが完成させたそうです。

ピッキングハーモニクスの場合は、倍音はもちろん、通常の音を残すことができ、しかもその混合比を変えることができるため、表現に幅ができます。

音色は、倍音の高さ、通常の音と倍音の混合比で決まります。ただ、それは弾く場所、力具合によって微妙に異なります。偶然性に左右されるために、望みの音を出したい時に出すのは、難しいといえます。楽器、奏者の指の形・長さ、ピッキングスタイル…など諸条件で異なります。

私の場合、ダウンストロークでは親指の側面で、アップストロークでは中指の爪で弦に触れています。でも、倍音を強調したい時は、中指の爪でダウン、薬指の爪でアップと切り替えます。写真はその場合の右手の形です。

W016 エピフォン・レスポール

2007年06月16日 | W:楽器・機材
写真は、E011で紹介したエピフォン・レスポールのスタジオモデルです。

4弦・5弦でパワーコードを弾けば、懐かしいハードロックの音が、6弦のミュートやピッキングハーモニクスをからめると、刺激的なヘヴィメタの音が…とご機嫌なサウンドが得られます。

ほとんどチューニングが狂わないのも助かります(ペグはグローバー(Grover)製)。また、音量・音質のコントロールもしやすく、バランスが良いため、全く改造していません(ピックガードを外しただけ)。

外見もシンプルで、黒で統一されているところが気に入っています(ピックアップもメタルカバー無しのむき出しのところがワイルドでしょ)。若干フィニッシュが粗いのが欠点ですが、完璧でないところがかえって好感を持てます。

外観もサウンドも私の好みにピッタリのこのギター、“お宝”です。

それに、レスポールにしては、軽いのが非力の私には助かります。言うことナシです!(^-^)

D033 ルージュ

2007年06月15日 | D:名鑑
日本のグラムロック~ビジュアル系で、私にとって印象深いのは、ルージュです。ルージュとは、加藤和彦(サディスティックミカバド)がプロデュースしたバンドです。

1度しか見たことがないのですが、音とパフォーマンスは今でも覚えています。ギタリストがギターを弾きながら、踊っていました。それが、何と格好いいこと。ギブソンのSGをカリカリにセッティングしたマーシャルにつないで、ボーカルに絡(から)むように踊っていました。

フワフワした感じのアクションと乾いたサウンドを思い出すと、胸が高まります。

T018 ベンチャーズがいっぱい!

2007年06月13日 | T:ニュース・トピック
下記記事によると;
6月17日(日)12:00に町田市市民ホール(東京都町田市森野2)で「エレキの祭典 まちだ」が開催され、ベンチャーズや寺内タケシのコピーバンドが勢揃いするそうです。

団塊の世代も頑張ってますね。いや、団塊の世代にたじたじになる場面が多いです。ずっともまれて育ってきたせいでしょうか、バイタリティーはすさまじいですね。

関連記事;
東京新聞:おやじバンド結成3年 少年時代に戻ろうぜ!!