欧場のひとりごと。

ヘタレゲーマー欧場 豪(おうば ごう)による音楽、パソコン、ゲーム、マンガなどなどの気ままな話題のブログ。

「森のくまさん」の謎。

2006-06-27 11:21:19 | 音楽
「森のくまさん」という歌があります。(昨日に引き続き童謡シリーズです)
冒頭、唐突に熊さんが「おぜうさん、お逃げなさい」とのたまい、終いにはラララララ~という展開になる、これまたよく考えてみれば奇怪な小学生のスタンダードナンバー。
そもそもなぜ、熊さんは「お逃げなさい」と言ったのか?

[チヒロ]
ナルホドくん、発想の逆転よ。
「なぜ熊さんがそういったのか」ではなく、
「なぜ熊さんがそういわざるをえなかったか」…それを考えるの!

そこでヒントになったのが、近年平井堅のカバーで話題になった「大きな古時計」。原詞では90年のところを日本語の歌詞では百年になっている件(おそらく語呂が悪いのが理由なのでしょう)、これについて私は10年以上前から雑学系の本で知っていたのですが、ならば原詞をそのまま使ったがゆえに意味が通じなくなった」ケースも考えられるはず。
調べた結果、「森のくまさん」の原詞はこれ
内容は森で熊に遭遇したオッサンの逃走劇を描いたもの。
おぜうさんもイヤリングも歌も出てきはしません。(笑)
で、肝心なのは冒頭のアレですが、そこはこうなっています。

He said to me, "Why don't you run?
I see you ain't, Got any gun."


I says to him, "That's a good idea."
"Now legs get going, get me out of here!"


意訳をすれば、

熊が俺に言ったのさ、
「お前、逃げないのか? 何か銃をもってないみたいだけど。」

俺は熊に言ったのさ、
「それもそうだな」
「俺の足があるべきはここにあらず!」


“run”“gun”をかけたり、わざと“get”を2回使ったりと、まあ要は「言葉遊び」なんですよね。
日本語版ではことごとくスポイルされていますけれど…。

というわけで、結論。

[ナルホド]
日本語版の作者はオッサンをおぜうさんにアレンジしたはいいが、
結局は矛盾点をぬぐい切れなかった…。
そうですね、チヒロさんッ!?


これにて、閉廷。(元ネタがわからない人はこちらをどうぞ。)


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