永久メイさん、ブノワ賞にノミネートされたんですね。
で、ブノワ賞とは何ぞやってことなんですけど・・・
バレエ界のオスカー❣️
国際バレエ賞「ブノワ・ド・ラ・ダンス」は、過去1年間で最も優れた作品に授与される。
コレ、例えばダンサーだったら『如何に芸術的に作品を表現したか』、そこいら辺に尽きるんじゃないですかね。
で、受賞対象分野は以下のとおりです。
各部門:
バレエ貢献者
振付家
女性ダンサー
男性ダンサー
作曲家
舞台美術家
ロシア・イタリア賞「ブノワ・マシーヌ」(ジャーナリスト対象?)
で、2023年度の各部門のノミネートはこの5月18日に発表されました。
そしてボリショイ劇場で約1ヶ月後に以下の内容で式典が行われます。
6月20日:候補者によるガラ・コンサート/受賞者発表
6月21日:過去の受賞者他によるガラ・コンサート
(マリインスキー劇場からは、ナデジダ・バトエワとコンスタンチン・ズヴェレフが出演予定。)
*ロシア連邦文化省の支援にて実施。
因みに、2023年度のブノワ賞審査員は以下のとおりです。
スヴェトラーナ・ザハロワ(審査委員長/ボリショイ・プリマ)
レオニード・サラファノフ(ノボシビルスク州立劇場バレエ団長)
グルザン・トゥキバエワ(カザフスタン国立劇場芸術監督)
ティヨン・リュウ(韓国ユニバーサル・バレエ団委員会メンバー)
セシリア・ケルシュ(ブラジル、リオデジャネイロ市立劇場プリマ)
FEI BO(中国国立バレエ団(NBC)首席振付師)
ヴィエンジー・バルデス(キューバ国立バレエ団芸術監督/プリマ)
・・・っっって〜〜〜、
殆どが左系の国ばっか💦💦
だ、大丈夫か、メイさん。
そう、韓国も国内で左派勢力がうごめいている様子もあり、バレエ分野ではキミン・キムのこともありますが、可成りロシアと親交が深いんですね。
ブノワ賞のメンバー自体は世界の様々な国の代表者たちで構成されている訳ですが、まぁ〜〜〜、今回はロシアによるウクライナ侵攻が泥沼化している現状からみても、審査員の構成はなるべくしてなったって感じですね。
因みに、ブノワ賞のホームページです。↓
次に、ノミネートされた女性ダンサーの紹介です。
永久メイ:
「眠れる森の美女」オーロラ姫(コンスタンティン・セルゲーエフ版)
ロシア、マリインスキー劇場バレエ団
(注) 過去1年間のパフォーマンスでノミネートされたと言うことは、メイさんの場合は、昨年11月30日の「眠れる森の美女」でオーロラ姫デビューを果たしたことが評価されたんですね。
マリカ・イェルチバエワ:
(せむしの仔馬より?)「フレスコ」シャムカット女王、ティムール・ミンバエフ(指揮)/ザウルベク・ライバエフ(振付)
カザフスタン国立アバイ記念オペラ・バレエ劇場
*彼女、昨年の「第14回モスクワ国際バレエ・コンクール」の女性ソロ部門でアナスタシア・スミルノワ共々(1位なしの)2位に入賞しています。
で、参考までにパフォーマンス動画を載せます。↓
映像が全部で12あり、上から10段目(下から3段目)がシニア部門の第3ラウンドの映像です。
マリカ・イエルチバエワは1時間03分(パキータ)と2時間10分(ライモンダ)に2度登場します。
他方、YouTubeでシニア2ラウンドのモダンのパフォーマンスが観られます。
エリザベータ・ココレワ:
「冬物語」喪失、ジョビー・タルボット作曲/クリストファー・ウィールドン振付
ロシア、ボリショイ劇場バレエ団
*彼女、ロシアのダンサーにありがちなパワー全開タイプの、悪く言えば力任せ、体力任せで踊るタイプ❓
現、ボリショイ・バレエ・プリンシパル。
2019年モスクワ・バレエ・アカデミー卒。同年、ボリショイ入団。
2022年、リーディング・ソリスト、2023年プリンシパル昇進。
って、超特急での昇進💦
で、弱冠22歳くらい❓ってことは、メイさんと同年齢くらいかな❓
「冬物語」映像1
「冬物語」映像2
ドロテ・ジルベール:
「マイヤーリング(うたかたの恋)」マリー・ヴェッツェラ男爵夫人、フランツ・リスト作曲/ケネス・マクミラン振付
パリ・オペラ座バレエ団
*現パリ・オペラ座バレエ団エトワール
「マイヤーリング」映像の触り
「マイヤーリング」リハーサル風景
QIU YUNTING:
「オネーギン」タチアナ、ピョートル・チャイコフスキー作曲/ジョン・クランコ振付。
中国国立バレエ団
*彼女、マリインスキー沿岸州別館の別名簿にプリンシパルとして載ってますが、正団員ではなさそうで、ゲスト・ダンサー扱いなんですかね。↓
(参考)10年前のローザンヌ・コンペの映像です。
カン・ミソン:
“Mirinaegil” 未亡人、チ・ピョングォン作曲 / リウ・ビンシアン振付
韓国、ソウル、ニバーサル・バレエ
カン・ミソンの経歴↓
「ドン・キホーテ」のキトリ役が彼女↓
因みに、今現在のマリインスキーのブノワ賞受賞者は、
ディアナ・ヴィシニョーワ (1996)
ウリアナ・ロパートキナ (1997)
エカテリーナ・コンダウーロワ (2006)
キミン・キム (2016)
ノミネート(ディプロマ受賞)されたマリインスキー・ダンサーは、
ヴィクトリア・テリョーシキナ (2014)
オクサナ・スコリク (2016)
アレクサンダー・セルゲーエフ (2007)
ユーリ・スメカロフ (2008)
ティムール・アスケロフ (2014)
ザンダー・パリッシュ (2015)
あと、マリインスキー出身者にはスヴェトラーナ・ザハロワやエフゲニア・オブラスツォーワがいますが、彼女たちは若くして国際的スターとして世界各地で踊り、ボリショイに移籍しているので、ここではリストから省きます。
因みにザハロワは2回ブノワ賞を受賞し、2回ディプロマを受賞しています。
(この項、続く)
[ 参考資料 ]