夜明けの曳航

銀行総合職一期生、外交官配偶者等を経て大学の法学教員(ニューヨーク州弁護士でもある)に。古都の暮らしをエンジョイ中。

末期的症状

2007年06月07日 | profession
自民党が作った年金問題のビラを見て唖然、だめだこりゃ。
高校・大学の先輩を悪くいいたくないが、片山さんてこんな判断力のない人だったの。行政官として本当に優秀だったの?

「厚生大臣・菅直人」って大書しているのは何?
責任を擦り合っている場合ではないでしょうが。

預かったお金の記録をきちんとせず、誰のものかわからなくなったなんて、銀行でそんなことしたら業務停止処分でしょうが。

日本人の数少ない美点がこういう事務処理の正確さじゃなかったの?

2000年のアメリカ大統領選挙でフロリダ選挙区で集計ミスがあったとき(あのときちゃんと計算していればゴアが大統領になって世界は今ほどmiserableではなかったでしょう)、みずほ銀行(正確にはホールディングスができた第一フェーズの段階)内で、超面白いジョークがメールで飛び交った。
「みずほ銀行になる3行が特命を受け、直ちに預金担当者が渡米して集計を実行、瞬く間に集計を終え、検算まで2回すませ、その正確さにアメリカ政府は驚愕、正式な銀行付随業務とすることを金融庁も検討し始めた。ただ、3項は報酬がきれいに3等分できないので頭を悩ましている」

第一フェーズではポストがなんでも3つに増え、三行出身者のバランスをとっていたもんね。生き残るために統合するのに互いの面子ばっかり気にしてるんだもん。そんなことばっかりしているから第二フェーズ統合日にシステムダウンで大変なことになるのよ。

「預金部」という言葉が出てきたのでIBJの行員が作成したものと推測されたが、かなり話題になり、Wall Street Journalにも取り上げられたのだ。

飛びぬけた個性は認めない、そのかわり事務処理能力は正確無比というとりえがなくなった日本なんて本当に競争力がないよ。

英米で暮らして、かなりいろいろな点でいい加減なことに驚いたが、だからこそ個人の個性を尊重することもできるのだと思い直した。日本は、かなりきちんとした国だが、その分みなと同じであることを強いる息苦しい国じゃないか、と。そして、社会が、個人の個性を尊重しながらもefficientであるということは不可能なのか、という命題について考えたりした。

今の日本を見て、個性を認めないわ、こんな大事なことでいい加減だ、じゃ何もいいとこないじゃないの。

どうして誰も国家賠償法に基づく損害賠償訴訟を起こそうとしないのか?

でも、その賠償金も私たちの税金から出ると思うとやるせない。

1年間で照合が終わるなんていうのも絶対嘘だ。
銀行で、Pay Off解禁のための名寄せがどんなに大変だったか。
いい加減な空手形を出すのはやめてほしい。

私も
2号被保険者(A社厚生年金)→転職で別会社・2号被保険者(B社厚生年金)→夫と香港に行くために退職して3号被保険者(国民年金)→外資系企業に就職して2号被保険者(C社厚生年金)→国立大学に就職して2号被保険者(文科省共済年金)
とかなり変転しているから、一度チェックしてみた方が無難だわ。

コムスンもひどいなあ。
やっぱりジュリアナ経営していたような会社だといわれても仕方ないんじゃないか。
行政処分については法人格否認の法理って使えないのか。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日帰りで相国寺伊藤若冲展へ | トップ | 作らさせていただきます »
最新の画像もっと見る

profession」カテゴリの最新記事