天窓風景

簡単goo →OCNの閉鎖に伴う一時保管所

風は凪いでいて虫の声

2005-09-07 18:01:00 | 日記
目覚めたら警報発令中だった。       

朝イチで電話があった。

「まだ券が1枚残ってるんだけど、今日絶対空いてると思うんだ、行かない?」

外の風音は、春風とも北風とも明らかに異なる風が吹いて、雨も強く降っていた。

「一枚じゃ、しょーがないじゃん」
「いいじゃん あんたは券、買えば」



私は今回の万博のおかげで、自分の友人、親子関係を見直す、良い機会に恵まれたらしく

「金輪際、強引で身勝手な誘いにだけには乗るまい」
と心に固く誓うことができたのだ。

「ヤダ」
「じゃあ、さあ、入り口付近で首にプラカード下げて、万博の入場券 高価買取とか書いてさぁ・・・」

「死んでもヤダ」

「そっか じゃあヒトリで行って来るかぁ、アンタ後で後悔しても、慰めないよぉ。安くなってるらしいよ。みやげ物
アフリカ館の大太鼓 75%オフやってるってよ」

「大太鼓!!」
 マンボマジックNO.5とか演奏すんのか、それをナニに使うのだ・・・・あんたんち借家の3Dkじゃん  食事の呼び出しのためなら、苦情くるってばよ・・・

彼女はでかけた、11時現在で6万2千人 16時で12万人 あの風の轟音と大雨に 6万
  罰当たりな数ではないか  暴風警報が出てたのに・・・・


私は確信した。

今回の万博の意義は
「目的のためなら他人への配慮のない身勝手さ、グローバルな生命力」
を再確認するために、とても有効なイベントだったのだ。

うちの老母も仲のいい中高年も、たぶんこの先、しばらくは安泰な人生に違いない。

めでたし めでたし

と、思ったら18年まえ立山の9合目でばったり出会ったきり、年賀状だけの後輩から連絡があった。

「先輩、布団 タオルケットだけでいいですから泊めてくださいよぉ」

続く