飲み会のような・・・パート8

2011-05-01 | 日記
飲み会のような句会、句会のような飲み会。
場所は八重洲の高田屋。
兼題は「稀・希」
大震災のため2ヶ月ぶりの開催。
お仲間に石巻にお住まいの人がいます。
ご無事で会社の立直しにがんばっておられます。
そしてなんと石巻からこの句会に駆けつけてくださいました。
当日の話、その後の話をみんなで聞き入り、涙を流して聞いている人も・・
一瞬一瞬の判断で生死が別れ、たくさんのドラマがありヒーローがいたこと、
歩けること、体力があることの大切さ。
前向きで力強い。すごい!とにかくすごい精神力と体力。




(北海道から帰ってくる飛行機の中から写した被災地)


【物忘れ稀なことだと言って春】鈴蘭
泰さん:めったに物忘れをしなかったけれど最近どうもね。
鳥さん:下5が関西弁風
摩さん:そうしてだんだん呆けていくのですね。下五がいいですね。
惟さん:それが平和 お互いに聞き流して
風さん:おらが世界、この世の春ですか。
一さん:上手い。座布団5枚。

【希少虫本を飛び立て春の野に】鈴蘭
泰さん:見たい、この希少虫を。どんな虫なのでしょう。
鳥さん:書を捨てて街にでよ。
摩さん:場面設定が面白い。ファンタジーがあります。
惟さん:そして蝶とたわむれろ
一さん:どんな虫なんでしょうか。

【ねぎぼうず師の古希祝ふ五十路の子】鈴蘭
泰さん:教え子は50歳になりました。先生結構お若いですね。
鳥さん:二十歳の時の子どもと云うことか
摩さん:洟垂れ小僧も今は五十路。「ねぎぼうず」という季語がいいです。
惟さん:良い頃で もう少し咲きだとどちらが師か となりそう
一さん:季語がぴったり

【しだるるを支えられつつ桜咲く】鈴蘭
泰さん:桜の古木が支柱に支えられて咲いています。京都の丸山公園かしら。
鳥さん:肩すかしを食わせてみたい
摩さん:樹齢何百年。人間で言えば・・・あとは言うまい。描写の妙。
惟さん:支えるから頑張って
風さん:町屋から三味線の音ですか。
一さん:桜も高齢化している。

【春北風(はるならひ)悲しく揺れる半旗かな】鈴蘭
泰さん:官公施設は半旗です。又悲しくなります。
鳥さん:バタバタ揺れないところがよい
摩さん:「春北風(はるきた)に」と「に」を加えると流れると思います。
惟さん:日本中の旗は今みんな半旗でしょう
風さん:そうです。思いは皆一緒です。
一さん:気持ちはわかります。


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