酎天おやじの人間風景

他人に合わせることが苦手な酎天おやじ。
酎天おやじがこれまで見た人間や風景、これから会うであろう人間や見る風景。

久し振りのQQで・・・

2011-04-07 21:13:33 | ひとりごと

Iki068 昨日は異動になって初めてのQQ出動が2件ありました。

1件目が昼前にあり、『50歳代男性、震えている。』ということで出動しましたが、現場に着くと今に腹臥位でいびきをかいている状態でした。

隊員にスクープストレッチャーの準備を指示し、観察を始めました。

意識レベルは3桁、脈拍に異常はなし、既往歴はなしということでした。

すぐに患者をQQ車内に収容し、モニターを装着し、酸素投与をする間に、病院手配をしました。

一目見て、脳外科の適応ということで、唯一地元にある脳神経外科の病院へ電話しました。

しばらく待たされた後に、『完全に脳外科だね。〇〇市の病院に行ったほうがいいよ。』というDrのNsに話す言葉が聞こえてきました。

そこで、2件目の管外の〇〇市の脳外科のある総合病院に手配をし、『現在手術中かもしれませんので・・・。』と待たされましたが、2分後にOKということで搬送しました。

病院到着までの20分、家族と色々話をしながら搬送しました。

途中で、自発呼吸はあるのですが、たまに舌根沈下になり呼吸が止まり、厳しい状態であることには変わることはありませんでした。

病院に着き、引継ぎをし、家族に挨拶し、心からもう1度社会復帰が出来ることを願いながら病院を引き上げました。

残念なことですが、現在の地元病院で脳外科と循環器系は対応できず、『診断はできても外科的処置はできない。』という状態が続いているのが現実です。

2件目のQQ要請があったのは夜になってからで、職場の隣の飲食店からの依頼があり、『右足を怪我をしたので見てもらえませんか。』ということでした。

電話を受けた後輩が先ず出て行き、QQ車内に収容し、確認すると右下腿部に3~4cmの傷で縫合の必要ありということで、整形外科病院に病院手配をしました。

傷病者が意識もしっかりしていたので、どれくらい観察が出来るか、後輩に観察をまかせ、途中で少しだけアドバイスを与えながら、見ているとなかなかいい調子で接遇していました。

昨日は久し振りに現場で、地元に専門病院がないことに対しての残念感を味わいました。

それでも、若い隊員のQQに対する資質が上がっているようで、こちらはうれしい感を感じています。

もう少し、隊員のQQ技術を見てみたいと思った1日でした。