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UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1023

2024-02-15 02:07:21 | 日記
「これが世界を渡る者の力……だがそんなものに屈するわけにはいかない!!」
 
 でっかい聖騎士がそんな事をいった。そして光の剣を掲げる。その光の剣に更に光が集う。それは周囲の普通サイズの聖騎士達の光の剣から集めてるようだ。普通サイズといっても、誰もが2メートルはありそうな聖騎士達。それよりも更にデカい一番の聖騎士は強大になった光の剣を振り下ろす。
 
(避けてもいいがそれだと地上に影響が出るか……)
 
 そういうわけで自分はその剣を受け止める。こっちも光の聖剣でそれをなした。こっちは全然聖騎士の剣よりも小さいんだが、それでも受け止めることができる。それはやっぱり自分と彼らの戦力の差があるからできることだ。まあそれでもG-01殿と比べると、彼らにとっては自分は決して届かないほどの差ではないだろう。だからこそ、自分も油断はしない。剣で受け止めつつ、俺は魔法も同時に使う。けどそれを不可視の壁がでっかい聖騎士を守る。とりあえず電撃をあびせたんだが……なにせ奴らの白い鎧はとてもよく電気を食らいそうと思ったからだ。実際、誘導されるように魔法は走る。確実にやつに届いてる。けどどうやら効いてない。でも何回かこういう攻防を繰り返してて、気づいたことがある。それは周囲の聖騎士だ。
 
 奴らはこの戦いにおいてでっかい聖騎士のサポートにてっしてる。奴らが空から変なのを呼んだし、どうにかしたいと思ってたけど、なかなかこのデカい聖騎士は強かった。それに絶妙な距離を保ってるのも厄介だ。けどこっちが攻撃を激しくしていくと、一人……また一人と周囲の聖騎士達は落ちていった。死んでるとかじゃない。多分疲れ……魔法を奴らは実はずっと使ってる。それで魔力が切れてるんだろう。いやいや、その背中の翼は何なんだ? と思うかもしれないが、あの羽だけでは、ゴツいフルアーマーの鎧を来た平均身長2メートルくらいのフル装備の騎士を支えるのは難しい。きっと魔法的な効果もあって、聖騎士達は飛んでる。だからこそ、魔力がなくなったらとべなくなるんだろう。
 そして地上に落ちたら、当然だけど砂獣とこちらの軍の戦いが続いてる。そこに巻き込まれるのだ。もう空に戻ってくる事は叶わない。下に落ちた聖騎士達はこの世界の人たちに任せてる。自分はあくまで……この目の前の一番でかい聖騎士を抑える。それが役目だ。
 
 今の状況は全体的にはこっちが優勢だろう。けど自分が負けて空を……制空権を取られるとまずい。いや今も空からの攻撃に皆が苦しんでるが、どうやらどうにかなってるみたいだ。けどコイツらが野放しになったら、地上の奴らを無視して後方へ……街へといける。そうなると都市核を奪われるかも。実際後方にはG-01殿がいるからそうなる……なんてことはないだろう。
 だが、きっと教会は何かを狙ってるはずだ。なにせあの扉を開くには都市核が必要なはずだから。
 
「なぜここまでする。この世界を貴様らのようなよそ者が関わるな!!」
 
 そんな正論を言ってくるでっかい聖騎士。それは確かに耳が痛い。けど……この世界は公平ではなかった。だからこそ、自分たちはただ公平にしようとしてるだけだ。せめて……な。

ある日、超能力が目覚めた件 384P

2024-02-14 23:45:43 | 日記
「いや、今はそんな事を考えてる場合じゃない。なにせ体はこっちにある。完全に力を閉ざす……なんて必要はない。ても……向こうに体ごとあったほうができることが多かったのは確かだけど……」
 
 そんな事を野々野足軽は呟いた。やれる事はやっぱり直接……の方が多い。でも安全性を考えるとこっちでよかったとも思ってる。それに不自由だからこそ工夫をやろうと思える。それにこのドラゴンは今までとは違って、野々野足軽が勝てないかもしれない……そんな存在。いままで野々野足軽は『力』を得て負けたことなんてなかった。
 けどこのドラゴンにはその可能性がある。怖い……という気持ちは今も野々野足軽はある。けど同時にワクワクもしてた。なにせ……だ。なにせこんなに色々と力を試せる相手……今まで居なかったんだ。本当ならこの世界には実は野々野足軽のように『力』を手にした人はもっといて、そしていろんな『組織』が暗躍してる……と思ってた。勿論まだその可能性はある。なにせ野々野足軽の力が高まってきてるとはいえ、世界は広い。そのすべてを網羅するにはまだ至ってない。
 だから完全に野々野足軽は自分だけがこの『力』を持ってるとはまだ思ってなかった。それでも野々野足軽がいる範囲では、相手……そう対等な相手何ていなかった。だからちょっと物足りないな……と思ってた。そんなところに現れたドラゴン。確かに怖いけど、今の力をどれだけぶつけられるか……それを試せると思うとワクワクしてしまってしかたない。
 
 なにせ……野々野足軽だって男の子なんだ。こんな戦い、何回も想像とかしてた。それが今実現してる。いや、ピンチなんだが……それでもどうやって今できることでこの窮地を乗り越えるか……それを考えるのも楽しいと思える。
 
「よし……」
 
 視線ではだめだ。そう思った野々野足軽はなるべく薄く力を広げることに注力する。そして一定のところに力溜まりをつくる。そうしないと一気に手のところに詰め寄られるからだ。最低限、どこかには力を放出してる手よりもほんの少し多い力溜まりが必要だ。あの巨体で姿も見えないほどのスピード。気づいたら手をぱっくんちょ――されてるとかありえる。だから力を渡すつもりでもそれを怠ることは出来ない。
 
(目で捉えるのは諦めたけど……他の方法でお前の姿を見てやる!!)
 
 それこそこの薄く広げた力にかかってる。風をまとって動いてるドラゴンだ。その力の余波はすごい。だからそこ、それを感じる。その軌跡……それを見る。早すぎる動きだ。けど、絶対にその影響はあるんだ。力をあれだけ垂れ流して動いてるんだから当然だろう。それを正確に把握する。軌跡は過去かもしれない。既にドラゴンが通った跡だ。けど、移動してる場所はわかる。そしてそれを辿って行くことで……
 
「捉えた!!」
 
 そのスピードで力溜まりに噛みつこうとしてたドラゴンから力を拡散させて守る。実際捉えるまでにかなり食われたが……それでもまだ希望はある。なにせ……今の野々野足軽にさっきまでまるで見えなかったドラゴンがはっきり見えてる。
 
(これが目じゃない部分で見るって感覚か)
 
 野々野足軽は新たなる『目』を手に入れていた。
 
 

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1022

2024-02-14 08:24:42 | 日記
「ふむ……」
 
 やっぱりあんまり私が出てしまうと……ね。流石に被害が大きくなるとわかってるのに何もやらない……なんてのは私の良心が許さないから、こういうときは仕方ないが……既にこの世界の外で世界をせっせと構築してる鬼たちを相手にしちゃってる私というかG-01には相手不足感が否めない。このまま蹂躙すると確実に勝てるだろうが、そうなるとここの神がどう出てくるかわかんないしね。
 
 それに……私にも一応はやるべきことがある。それはこの空に浮かんだ陣……そしてあの扉の解析である。せっかくだし? 私はもっと自身の知識を深めようとしてるのだ。つまりは私は頭脳担当を買って出てるわけだ。とりあえず私はネナンちゃんを守る立場でいざというとき以外は、マニュアルを解析しつつ、それを活かすように一つずつこの魔法を解析してる。一応色々とミレナパウスから教わったからね。
 
 やっぱり聖女だけあって色々と深い知識があったのだ。なのでこの世界での魔法の法則みたいなものを教えてもらえた。いままではなにせ魔法に疎い奴らしかいなかったからね。巫女がいただろうって? あいつはだめだね。表層しか知らなかったもん。聖女と違って、巫女は何人もいたし、替えがきく存在だったからきっと大事なところは教えてなかったと思える。
 王族はどうか? 普通は王族なんて一番機密を知ってるだろう立場の人たちである。けどこの世界ではそうではない。なにせ王族はただの飾りだったのだ。そんなお飾りに自分たちの至宝とも言える魔法をちゃんと教える? いや、一応王族は魔法は使える。けどそれも結局は表層の魔法だ。真髄じゃない。けど聖女であるミレナパウスさんは違ったのだ。
 あの人はかなりの造形があった。なのでこの世界の魔法とは何なのか? それがようやくわかった感じ。まあその前から解析はしてた。色々と候補だってあった。なにせG-01には色々な知識というか情報はあるのだ。けどそれをどう使うか? それは私に委ねられてる。てかもうそれを引き出すとかは私にしかできないし。前はアイが私の補助としてAIとして居てくれたわけだけど、体を与えて切り離したからね。
 なので私が賢さを上げて理解を深めていかないと、G-01事態が宝の持ち腐れとなってしまうのだ。まあ私はただの人間じゃなさそうで、マニュアルなんて読めばほぼ理解できるからそれは助かるけど……なにせそのマニュアルが膨大で更にはとっても頭も痛くなる……という弊害があるから、中々進まないのがネックである。
 一つ一つ虱潰しに……なんてやってたらきっと一生終わらないだろう。いくら私の脳を拡張したとしても、完全にこの負担がなくなることも無くなりそうだしね。一応最初期に比べて私のマニュアル解読速度は飛躍的に上がってる。なので今空に出てる扉だってなんとかなりそう……な、気がしてる。

ある日、超能力が目覚めた件 383P

2024-02-13 23:52:07 | 日記
 それは単純明快。ドラゴンはただ速い。まるで風のように……
 
「そういう事か……」
 
 あれはもともと風の少女だっだ。そしてその翼には常に風が宿ってた。あのドラゴンはきっと風を……スピードに特化してるドラゴンなんじゃないのか? と野々野足軽は思った。スピード特化の割には別に細いとも思ないがっちりとした姿をしてはいるが、そもそもが見た目なんてのは関係ないのかもしれない。ドラゴンという姿になってるが、その重さとか、質量的なものはもともとがない風の少女であった。なら、あんな風になったとしても、重さ――なんてのはないのかも。
 
「それにしても――」
 
 速すぎる! 実際視界でとらえるというのは難しい。あれだけデカいのに、ほぼ見えないのだからその速さは相当だ。バサバサなんて感じではなく、まさに弾丸のようにあのドラゴンは体をなるべく縦に細くして動いてる。そんな恰好で飛んでるから、直線しか速くない……とかあればよかったんだけど、残念ながらそんなわかりやすい弱点はない。
 やっぱりそこも元が風の少女の影響があるんだろう。そもそもが風なんだ。飛ぶなんてのは呼吸をするようなもので、そこにわずらわしさなんてのは微塵もない。だからこそあんな体を縮こませて細く成ってるのに速い。あれで速いとかわけわからんって感じだが、きっと風にそんなのは関係ない。ドラゴンなんだけど、けど風。風の少女とかは攻撃力とかなさそうたったのに、ドラゴンへとなったことで凶悪な爪やら牙を得て、ただ突っ込んでそれらを振るだけで脅威になってる。なにせ見えないし……もしも自分が……と野々野足軽は考えて身震いする。
 
「体自体が向こうにあったら今頃……」
 
 なにせ結局この力を生み出してるのはこの野々野足軽自身の体なのだ。だからこそ、その体から出てくる力を完全になくすなんて出来ない。
 いや方法があるのかもしれないが、今の野々野足軽には出来ない。そもそもそんな必要性がなかったし。一部分から力を剥がすというのも今回やむにやまれずにやってみたから出来ただけ。
 けど体の中心……それこそ心臓とか臍? いや丹田とかいうあたりだろう体の中心からは力が湧き出てる感覚が野々野足軽にはある。
 そこから力を取り除くなんてのは、できるか出来ないか……じゃなくもっと単純な理由があった。
 
(この力がなくなるなんてこと……)
 
 そんな不安。恐怖……だってもうこの力は……この『力』があるから野々野足軽は野々野足軽となり得てる。そう、この力はもう野々野足軽の存在意義といっていい。
 もしも一回全部封じ込めて……それがもしも、万が一戻ってこなかったら? それが野々野足軽は怖かった。

ある日、超能力が目覚めた件 382P

2024-02-12 20:12:45 | 日記
(行け!!)
 
 そんな命令を野々野足軽は飛ばす。けど実際、あの力の巨人は別に自立して動く……とかじゃない。流石にいまさっき思いついて実行してみただけの使い方なのだ。それにいきなり自立するような事を出来るほどに野々野足軽は器用ではない。なので『行け』とか思いながら、ちゃんと野々野足軽が逐一命令して巨人の体を動かしてる。殴って、蹴って、首を持ってグルグルと回して投げ飛ばす。それを追いかけてさらに追撃――しようとしたけど、力の巨人はびたっと止まった。
 
(これ以上はまだ……)
 
 野々野足軽はこれ以上は無理だと感じた。この穴の向こうの空間……その全てに野々野足軽の力を満たすことが出来たのなら、この巨人をどこまでも走らせることだってできるだろう。けど今の野々野足軽の状態ではそれは無理で、それが無理だからこそ、これ以上は……という判断を野々野足軽はした。
 
(苦しい……痛い……なんで……どうしてこんなこと……)
 
 何やらビシビシとそんな叫び、慟哭ともいえるような声が聞こえる。そして小さく見えるドラゴンのその力が一気に膨らんだ。
 
(やばい!?)
 
 そう感じた野々野足軽は力の巨人の腕を前方でクロスさせた。次の瞬間、クロスした腕と共に力の巨人の胴体が別れた。
 
(食われた訳じゃない……けど……)
 
 次の瞬間、力の巨人を維持することが出来なくなった。野々野足軽の力が拡散してしまってる。集められない。ある程度離れてそうなところに視界を出す。けど……みえない。とりあえず穴から出してる手に狙いが行かないように、遠い場所に力をためる。すると――
 
「はあ!?」
 
 一瞬でその力が消えた。今度は拡散したんじゃない。消えた。もう集められない。
 
(食べられた? いや、やつはどこだ?)
 
 力が流れるのを野々野足軽は感じてた。それはきっとあのドラゴンの移動の余波……だと思われる。それから何回か、力をためていると、一瞬で消された。そしてその力をためてる場所を見るように視界を出して頑張ってみるようにしてた。いや、力で強化すればいいんだが、あまりにも力をそこに集中するとそっちを狙われる。
 だから今の状態でなんとか何が起きてるのか、それを知ろうと頑張る。一か所じゃなく何個も視界を出して、カバーしようと野々野足軽はした。それで何とか見えたのは、ドラゴンがめっちゃ早く動いてるってことだった。