UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 385P

2024-02-17 19:36:50 | 日記
(確かに速い……けど!)
 
 見える。見えれば対策はある。それに……だ。それだけ速いと言うことは、それを利用すればこっちは最小の力で向こうに多大な攻撃を加えることができる。今はどれだけ節約して効果的な攻撃ができるのか……ってのが大切だからそれはとても大切だ。実際もしかしたらあのドラゴンって風みたいなものだから、本当なら攻撃を当てるってのも難しい……とかだったのかもしれない。
 けど野々野足軽にはそんなのは関係なかった。なので力を集める。すると勿論、ドラゴンがやってくる。そこに合わせるように野々野足軽は力の巨人……その腕を作り出す。さっきまでなら、その速さに翻弄されててそんなのする暇さえなかった。けど動きさえ見えてるのなら、先を見据えることができる。けど速い。何回かはすかった。
 やっぱり早すぎるから攻撃を合わせるってことが難しい。でも……あっては来てる。けど今までよりも多く力を持っていかれてる。なにせ力の巨人の腕を作ってるんだ。それだけそこには力を込めてる。だからミスったらドラゴンに食われてる。それは痛い。けど、次は行ける。それにドラゴンは脳みそなんてなさそうだ。こっちが反応しだしてるってのはわかってるだろうに、あいも変わらずに同じような行動を繰り返してる。きっと暴走してる状態だからだろう。
 でもそれなら好都合。手痛い一撃を与えて、ショック療法といこう。
 
「せあ!!」
 
 突っ込んできたドラゴンに合わせての正拳突き……それがドラゴンの顔面にめり込んで、首をくの字に曲げていい手応えとともに、吹っ飛んだ。けどそれで終わらせない。腕や脚を形作って表す……それは力が流れてるところはならどこにだってできるんだ。まあ勿論力を集めるという準備は必要だ。けど、比較的まっすぐに移動してたドラゴンのお陰で、殴ったらどういう感じに飛ぶのかとかも想定はしやすかった。
 だから想定通りにやってきたところに更にな殴る! そして勿論、そこからはちゃんと方向を意識して殴ってるのだ。準備してた脚のところにきたら、予定の方向へと蹴る! そして殴る! そんなことを繰り返す。
 
「くっ……」
 
 優勢……だけど野々野足軽は一瞬くらっとした。それは殴る蹴るの間に、このドラゴンをどうにかするすべを見つけるために力を同時に流し込んでるからだ。最終的な目標はあくまでも風の少女へと戻すことだ。ドラゴンを倒すことではない。なのでその方法を模索するのは当然。なので力を使ってこのドラゴンを知ろうとしてる。
 
 力を流して、このドラゴンをしる。その過程でこのドラゴン……いや風の少女の絶望とか慟哭……そんなの負の感情が流れ込んでくる。それが想定以上にきつい。
 
「なるほど、物語の闇落ちってやつが理解できるかも……」
 
 こんな感情にさらされ続けたら、次第にそっちに寄っていくのもしかたない……と野々野足軽は思った。だからなるべく影響を受けないように、そういう煩わしい感情は遮断するように心がける。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1024

2024-02-17 19:30:23 | 日記
「そんな事、言われる筋合いはない。それに……」
 
 そういって自分は眼下をみる。そこには一生懸命砂獣と戦ってる皆が見える。魂の輝き。絶対に負けないという、気概がこちら側にはある。けど教会側はどうだ? そんな気概はない。だって向こうの戦力はほぼ砂獣だ。聖騎士もいるが、そのほかは後方で詠唱をしてる。きっと奴らが改造してる砂獣を操ったり、なにかまたよくないことをやろうとしてるんだろう。それかあの門……それに干渉してるとか。とりあえず、こっちの方が頑張ってる。そして必死なのだ。全てをかけて、こちら側は戦ってる。けど教会側はそうじゃない。まだ余裕があるように見える。きっと向こうにとってはこんな戦いは、そこまで問題ではないのかもしれない。
 
 奴らは自分たちが来るまで、この世界で負けたことなんてなかっただろう。だからまだ勘違いしてる。自分たちがいたとしても、そんなのは結局そんな問題ではない……と。それに対して、こっちは確かに教会に勝つなんてビジョンは誰も持ちえなかっただろう。きっと想像さえできなかったはずだ。なにせずっと管理されてたからだ。与えられた力は全て教会の手の内にあった。
 だからそれを使ったとしても……もしもそれで英雄とか呼ばれるような奴がでたとしても、それでも教会にとってはなんの脅威でもない。そんな風に調整されてたんだ。けど我々の技術ですでに皆が教会の想定を超えてる。それによって、皆が本当の希望を抱くことが出来るようになってる。勝てる……かもしれない。その思いを今戦ってる人たちはもってる。
 そして……信じてるんだ。その魂の輝き。それはとても尊いものだ。だからこそ、こっちだって手を貸してる。皆がただ自分たちに頼るんじゃなく、勝ち取ろうとしてる。それなら……と、それならやってやろうじゃん――とおもえる。
 
「これは彼らの心意気に自分たちが動かされたからやってるんだ。文句なんて受け付けない」
 
 自分はそう言い切る。そもそもが彼我の戦力差は相当なものだった。それでも立ち向かう彼らを無謀だなんて……そんな事をいって傍観だけするなんてもう無理だった。それくらい自分たちはこの世界の人たちとかかわった。そして願われた。
 
「貴様らと我ら、何が違う? 貴様らとて世界を渡ってる。我らも世界を渡り、理想郷へといくのだ! それを否定などおおおおさせん!!」
 
 でっかい聖騎士の羽がすべて大きく広がった。そして虹色に輝きだす。高まる力。一気に周囲にいた普通サイズの聖騎士たちが落ちていった。きっと彼らの力もこいつがすべて奪ったんだろう。でっかい聖騎士は一度距離をとろうとする。その時、羽からいくつもの光線が放たれた。無数の光線が襲い掛かってくる。けど自分は逃げたり、よけたり一切しなかった。
 
「本当の聖なる力って奴を見せてあげよう」
 
 そんな風に自分は言ってやる。