UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 384P

2024-02-14 23:45:43 | 日記
「いや、今はそんな事を考えてる場合じゃない。なにせ体はこっちにある。完全に力を閉ざす……なんて必要はない。ても……向こうに体ごとあったほうができることが多かったのは確かだけど……」
 
 そんな事を野々野足軽は呟いた。やれる事はやっぱり直接……の方が多い。でも安全性を考えるとこっちでよかったとも思ってる。それに不自由だからこそ工夫をやろうと思える。それにこのドラゴンは今までとは違って、野々野足軽が勝てないかもしれない……そんな存在。いままで野々野足軽は『力』を得て負けたことなんてなかった。
 けどこのドラゴンにはその可能性がある。怖い……という気持ちは今も野々野足軽はある。けど同時にワクワクもしてた。なにせ……だ。なにせこんなに色々と力を試せる相手……今まで居なかったんだ。本当ならこの世界には実は野々野足軽のように『力』を手にした人はもっといて、そしていろんな『組織』が暗躍してる……と思ってた。勿論まだその可能性はある。なにせ野々野足軽の力が高まってきてるとはいえ、世界は広い。そのすべてを網羅するにはまだ至ってない。
 だから完全に野々野足軽は自分だけがこの『力』を持ってるとはまだ思ってなかった。それでも野々野足軽がいる範囲では、相手……そう対等な相手何ていなかった。だからちょっと物足りないな……と思ってた。そんなところに現れたドラゴン。確かに怖いけど、今の力をどれだけぶつけられるか……それを試せると思うとワクワクしてしまってしかたない。
 
 なにせ……野々野足軽だって男の子なんだ。こんな戦い、何回も想像とかしてた。それが今実現してる。いや、ピンチなんだが……それでもどうやって今できることでこの窮地を乗り越えるか……それを考えるのも楽しいと思える。
 
「よし……」
 
 視線ではだめだ。そう思った野々野足軽はなるべく薄く力を広げることに注力する。そして一定のところに力溜まりをつくる。そうしないと一気に手のところに詰め寄られるからだ。最低限、どこかには力を放出してる手よりもほんの少し多い力溜まりが必要だ。あの巨体で姿も見えないほどのスピード。気づいたら手をぱっくんちょ――されてるとかありえる。だから力を渡すつもりでもそれを怠ることは出来ない。
 
(目で捉えるのは諦めたけど……他の方法でお前の姿を見てやる!!)
 
 それこそこの薄く広げた力にかかってる。風をまとって動いてるドラゴンだ。その力の余波はすごい。だからそこ、それを感じる。その軌跡……それを見る。早すぎる動きだ。けど、絶対にその影響はあるんだ。力をあれだけ垂れ流して動いてるんだから当然だろう。それを正確に把握する。軌跡は過去かもしれない。既にドラゴンが通った跡だ。けど、移動してる場所はわかる。そしてそれを辿って行くことで……
 
「捉えた!!」
 
 そのスピードで力溜まりに噛みつこうとしてたドラゴンから力を拡散させて守る。実際捉えるまでにかなり食われたが……それでもまだ希望はある。なにせ……今の野々野足軽にさっきまでまるで見えなかったドラゴンがはっきり見えてる。
 
(これが目じゃない部分で見るって感覚か)
 
 野々野足軽は新たなる『目』を手に入れていた。
 
 

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1022

2024-02-14 08:24:42 | 日記
「ふむ……」
 
 やっぱりあんまり私が出てしまうと……ね。流石に被害が大きくなるとわかってるのに何もやらない……なんてのは私の良心が許さないから、こういうときは仕方ないが……既にこの世界の外で世界をせっせと構築してる鬼たちを相手にしちゃってる私というかG-01には相手不足感が否めない。このまま蹂躙すると確実に勝てるだろうが、そうなるとここの神がどう出てくるかわかんないしね。
 
 それに……私にも一応はやるべきことがある。それはこの空に浮かんだ陣……そしてあの扉の解析である。せっかくだし? 私はもっと自身の知識を深めようとしてるのだ。つまりは私は頭脳担当を買って出てるわけだ。とりあえず私はネナンちゃんを守る立場でいざというとき以外は、マニュアルを解析しつつ、それを活かすように一つずつこの魔法を解析してる。一応色々とミレナパウスから教わったからね。
 
 やっぱり聖女だけあって色々と深い知識があったのだ。なのでこの世界での魔法の法則みたいなものを教えてもらえた。いままではなにせ魔法に疎い奴らしかいなかったからね。巫女がいただろうって? あいつはだめだね。表層しか知らなかったもん。聖女と違って、巫女は何人もいたし、替えがきく存在だったからきっと大事なところは教えてなかったと思える。
 王族はどうか? 普通は王族なんて一番機密を知ってるだろう立場の人たちである。けどこの世界ではそうではない。なにせ王族はただの飾りだったのだ。そんなお飾りに自分たちの至宝とも言える魔法をちゃんと教える? いや、一応王族は魔法は使える。けどそれも結局は表層の魔法だ。真髄じゃない。けど聖女であるミレナパウスさんは違ったのだ。
 あの人はかなりの造形があった。なのでこの世界の魔法とは何なのか? それがようやくわかった感じ。まあその前から解析はしてた。色々と候補だってあった。なにせG-01には色々な知識というか情報はあるのだ。けどそれをどう使うか? それは私に委ねられてる。てかもうそれを引き出すとかは私にしかできないし。前はアイが私の補助としてAIとして居てくれたわけだけど、体を与えて切り離したからね。
 なので私が賢さを上げて理解を深めていかないと、G-01事態が宝の持ち腐れとなってしまうのだ。まあ私はただの人間じゃなさそうで、マニュアルなんて読めばほぼ理解できるからそれは助かるけど……なにせそのマニュアルが膨大で更にはとっても頭も痛くなる……という弊害があるから、中々進まないのがネックである。
 一つ一つ虱潰しに……なんてやってたらきっと一生終わらないだろう。いくら私の脳を拡張したとしても、完全にこの負担がなくなることも無くなりそうだしね。一応最初期に比べて私のマニュアル解読速度は飛躍的に上がってる。なので今空に出てる扉だってなんとかなりそう……な、気がしてる。