UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 381P

2024-02-11 19:11:28 | 日記
 念力をただ使うだけではあの鱗に阻まれてしまう。けどだからって収束して打ち出すのは切り札に近いし、なによりも破壊するという側面が強くなりすぎる。あれは風の少女で野々野足軽がこの戦闘で最終的に狙うのは風の少女を救うことだ。
 それをするのに『破壊』はそぐわない。実際勝てるかどうかもわからない相手だ。その相手を殺してはいけない……破壊してはいけない……なんてのはとても難易度が高い。でも野々野足軽は思ってた。いや信じてる……といったほうが良いかもしれない。それは……
 
(俺の力に出来ないなんて事は……ない)
 
 そういう思い。なにせ何だって出来てきた。普通超能力者ってのは一つの事ができる……ってことが多いと思う。サイコキネシスが使える人はそれだけで、スプーン曲げが出来る人はそれだけだ。その現場の情景を見てサイコ捜査をする人は勿論きっとそんなのに特化してるんだろう。実際そんな人がいるのかは知らないが、テレビではよくそんな特集がされてたりする。
 けど野々野足軽は全部できる……といっていい。念動力に遠視にサイコメトリーだってそうだ。そして今や自由自在に飛べるし、光線だってはなてる。既に超能力という概念に当てはまらなくなってきてるのかもしれないが、沢山解釈を拡大するのは大切だと、学んでる。
 
『出来ないと嘆くよりも……出来ると信じる』
 
 それがこの力には重要なんだと野々野足軽は理解してた。だからそれなりにこの穴の空間に力を満たせた今、新たな感じで力を収束させる。光線にするほどの収束じゃない。けど、一つの塊のようにして、それを自分の体のように操るイメージ。
 力を集めることで、ドラゴンは引き寄せられるように迫ってくる。今まではそれを感じたときには霧散させる準備をしてた。なにせドラゴンに取り込まれないためにだ。けど今回は違う。霧散させない。それよりも自分の体をよりイメージした。そして口を開けて迫ってくるドラゴンに対して、腕(のようなもの)を生やしてぶっ叩いた。
 
 ドラゴンが大きく横に吹っ飛んでいく。腕の先……拳がわずかに分解されてるが、このくらいなら大丈夫だ。それに力も健在。一回きりの光線よりもこれなら継続戦闘ができるだろう。
 
『バ・ラドール――力の巨人』
 
 そんな存在を野々野足軽は作り出してた。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1020

2024-02-11 19:05:44 | 日記
 なんかとてもミレナパウスが気合入れて戦場に行ったと思ったら、七面法被の活躍をしてる。たくさんの仮想モニターに出した戦場の情報を見ながら、私はこの戦場を俯瞰してる。とりあえず地上戦は拮抗してる。変なのが出てきて、砂獣が強化されたのはまずかったけど、皆さんなんとか態勢を立て直してくれた。
 一瞬で崩れ去ることも起こりえたが、この戦いに負けたらそれこそ終わり……その思いがあるからだろう。皆さん気持ちが高まってる。それにやっぱりミレナパウス。あいつにはネナンちゃんが毎日その力を流し込んできたアクセサリーをたくさん持たしてあげた。それによって、アホみたいな魔法を行使できてる。いや、実際ミレナパウスの知ってる魔法にあんなのはなかった。けどアイと共に、改良して今この場で新たな魔法を作ったのだ。それによってこの場、この戦場においてミレナパウスの魔法が発動してる限り、戦場で傷を負った人たちは全自動で全回復される。それは傷だけじゃない。体力だってそうだ。
 気付いてるのがどれだけいるのかわかんないが、疲れとかもなくなってるはず。この魔法は勿論だけど破格の性能をしてるだけに魔力の消費がバカ高い。アイのおかげでなるべく最適化をしたといっても、実際はミレナパウスではそもそも発動なんてできない。けどそれを無理矢理ネナンちゃんの力を糧に発動してるのだ。
 色々と無理はしてるけど、実はミレナパウスの処理能力の負担を減らすために周囲にいるドローンにも肩代わりさせてるから、この戦闘くらいは持つだろう。とりあえずミレナパウスが健在なら、砂獣はどうにかなる……と思う。更になにか教会がやってくる可能性はあるけどね。空の聖騎士達は流石に飛んでるだけあって勇者くらいしか対応できないから、勇者にまかせるしかない。
 現地の人たちにもなんとか飛行できる術を用意しておくべきだったかもしれない。
 
 なにせこのままだと勇者はまさに勇者になってしまう。この世界を救うのはなるべくなら、この世界の人が良いと私達は思ってる。それこそその役目はサンクチュアリを保持してるであろうネナンちゃんがふさわしいんだろう。けどネナンちゃん幼すぎるって欠点がある。それに女の子……だからね。前に出すよりも後方で安全に運用したいって思うのも仕方ない。そうなると前に行ける誰かが……ってことになる。一応候補はいくつかいる。ジャル爺とかさ、あとは街の隊長格の人である。第一候補としてジャル爺だね。
 あいつはジャル爺とか言ってるが、もう爺じゃないし。むしろイケメンである。それでいえばサーザインシャインインラの隊長もいいね。あれも爽やかイケメン風でよかった。ジャル爺が壮年風のイケメンならサーザインシャインインラの方は正統派イケメンって感じ。どっちも英雄に仕立て上げたとしてもきっと華やかだ。
 まあ二人共飛ぶ手段ないし、どうしようもないけど……それに……
 
(いくら強化されたと言っても、今の勇者と聖騎士達の戦いに入り込めるか? って言ったら……厳しいか)
 
 ここは上手く勇者に強敵たちを弱体化させて貰うしかないね。