UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 376P

2024-02-04 20:17:45 | 日記
 穴の中に視界を飛ばす。けどそれだけはなんとか確保したが、結構まずい……と野々野足軽は思ってた。なにせさっきの一撃にかなり力を使ってしまった。そのせいで本当ならこの穴の先の空間に力を満たしていきたかったわけだが、今は視界を確保する程度の力しか出さない。
 
「ドラゴンは……」
 
 視界を飛ばしてる野々野足軽は今、その気になれば360度を見ることが出来る。だからどこから来ても見逃すわけはない。問題は力を周囲に満たしてないと、視界を移動できないということだ。このままでは再びバクンとやられて野々野足軽の力がドラゴンに食われたら最初からになってしまう。一番無防備な瞬間が穴に手を突っ込む時だ。
 あの時は力を纏う事ができない。今は手を突っ込んですでにこっちの空間に手が届いてるからそこから力を徐々に広げてるし、ある程度力を纏わせて手自体を守ってる。けどこれの難点はドラゴンが野々野足軽の手を狙ってきた時にとっさに穴の向こう……つまりは野々野足軽の肉体のある方に取り出すことが出来ないってことだ。そうなるとこの手はそれなりの力で守ってないといけない。なにせまた食われるのは嫌だからだ。
 でもその具合もよくわかってない。どのくらいならあのドラゴンの嚙む力から手を守れるのか……ワニとかカバとかよりもきっとドラゴンは力が強いだろう。そもそもドラゴンなんてのはいろんなゲームや物語で最強を冠されることが多い存在だ。それを考えるといくら今の野々野足軽の力で守ったとして……という思いもある。けど守らないと手がなくなる。最悪生やせるが……それでもなくなるのは嫌だろう。それに……この穴の向こうに手を残し続けたい理由はちゃんとある。
 
 それは穴を通ってる手がないと、力を穴の向こうに送ることが出来ないからだ。そうなると、この穴の空間でやりあうってことが出来なくなる。そもそもどうやってやりあうのか? という感じでもあると野々野足軽は思ってるが、一応色々と考えてはいる。
 
「でもそれも……想像以上に力を使ってるから厳しいかも……」
 
 力が潤沢にあるのなら、色々とやれることも多いだろう。当然である。力の大きさはそれこそ資金力みたいなものだ。たくさんの金があったら何も我慢せずにあれもこれも――と買う事かできる。でもあんまりお金がないと、これは我慢しよう、あれも我慢我慢……となってしまう。節約しながらでもできることはある? それよりも潤沢な資金があればすべてなぎ倒せるのだ。
 
 いつもなら野々野足軽の力はそれこそ一日で消費することが難しいほどにはなってた。いつもどうやって使い切るかで頭を悩ませる日々だった。なにせ体感的に力を使い切った後の方が力が増えてるような気がするのだ。だから野々野足軽は力の総量を増やすためにも毎日毎日、力を使い切るようにしてる。
 そしてそれも大変になってきて、だいぶ成長したんだな……とか思ってた野々野足軽だ。でもどうやらそれは甘かったと痛感させられる。ドラゴンを相手にするにはとても心もとないと感じるからだ。今残ってる力でドラゴンを倒せるか? と野々野足軽は考えて首をふった。
 
(いや違う。倒すんじゃなく、助けないといけないんだ)
 
 余計に高いハードルになった気がするが、野々野足軽はどうやってそれをなすか……色々と考える。そして結局はこんな結論に行きつく。
 
「色々とやってみるしかないよな」
 
 限られてる力の残量では厳しいが、でもやるしかない。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1015

2024-02-04 20:12:34 | 日記
 次々と降り注いでるくる武器。よし! 来い!! とか思ってると、本当にこっちにも降り注いできた。
 
「うおおおおおおおおおおお!! あぶねえええ!!」
 
 多種多様な武器。それが雨のように降り注いでくる。確かにこれはありがたいし、画期的な方法ではある。なにせ後方に下がる必要がない。誰かが今の状態を正確に把握してて、上手く後方に連絡を取ってくれた? のか? 俺たちにはそれこそ人力しかそんな方法はなかったはず……
 
(いや、あれか……)
 
 俺はそう思って空のある場所をみる。それは顔くらいの大きさの物体が空を飛んでる場所だ。確かあれは『ドローン』とか呼ばれてた。勇者達の家畜的なそんなのだ。あれが色々とやってくれてる……とは聞いてる。だからきっと俺たちが困った状況に陥ってたのもあれが……
 そんな事を思ってると、ぐさっと剣が俺の肩口に刺さった。
 
「いってええええええ!!」
 
 とか叫びつつも、怪我なんてのは治るんだ。いや、これだけ勢いよく振ってきてたら、当たりどころが悪いやつだっていそうではある。これだけの勢いなら頭をグサッと貫通くらいしそうだ。俺はまだ肩だったのは運がよかったのかも。
 
「くっ……」
 
 砂獣共はこの攻撃ではそこまでダメージがないと気づいたんだろう。奴らはその体に武器を刺したままこっちに襲ってくる。パンチでもいいが、俺は……
 
「うあああああああああらあああああ!!」
 
 肩口に刺さった剣を抜き去って剣を振るう。明確にこいつを殺す――その気持をもって。すると……だ。
 
「柔らかい?」
 
 ぼそっと俺はそんな事をつぶやく。なんか最初の様な感覚だった。最初と言うのはこの戦いが始まった最初。新たな武器で砂獣をスッパスパと切れてたときだ。今の一撃はまさにその時の感覚そのままだった。実際、今切った蟻型の砂獣は一撃だった。そいつがたまたま今までの砂獣だった? いや違う。ちゃんと禍々しい色をしてる。けどそんな砂獣でも一撃だった。
 俺も彼女のように技術があがった? いや、流石にこの短時間でそんなことはありえないだろう。けど感じるものはあった。あの砂獣を殴り飛ばしてた時の体の内側からあふれる様な力を拳に集める感覚。それをこの武器に適用してる。
 拳の先から、この剣までもまるで肉体の一部の様に今の俺は感じてるよゔだ。
 
「これなら……」
 
 肩の傷の痛みがなくなっていく。聖女・ミレナパウスの力だ。俺は丁度砂に刺さってた剣を空いてた手でとった。今までは一本だけだった。けど剣を武器じゃなく体の一部と感じれる今の俺なら……二本でも使えるような気がしたんだ。