UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 380P

2024-02-10 18:59:50 | 日記
 手の所から離れたドラゴンは野々野足軽が集めてた力の場所へと向かって言って、そして――バクン!! ――と口を開いて閉じる。けど……
 
「させるかよ」
 
 野々野足軽はドラゴンに食べられる直前に力を拡散させて、ドラゴンに食べられるのを防いだ。なにせ食べられたら野々野足軽の力が奪われるのだ。ドラゴンの体内でも別に野々野足軽が力を感じれたら、それを狙って食べさせる……とかしてもいいかもとか野々野足軽も思ってる。けど今はそんな事なく、食べられたらそのまま野々野足軽の力がドラゴンへと吸収されるんだと思う。
 そしてそうなったら、ドラゴンの力は高まり、野々野足軽の力はそれだけ減るという事だ。それは困る。とても……だから食べられる前に野々野足軽は力を拡散させた。それによってドラゴンへと食べられるのを防いだ。そしてさらにもう一度別の場所に力を集める。それによってドラゴンを誘導することが出来る。
 なるべく手の所の力は存在感を薄くするように意識した。でもそれでも手から力を穴の方の空間に送ってるわけで、限界はある。けどなるべく早く周囲に拡散させて、別の場所にさらに力だまりを作る。これによってドラゴンの動きを制御できるようになった。どうやらドラゴンには目はあるが、それで見てるわけじゃないらしい。きっとあの目は力だけをみわけてる。だからこそ、物体としてある手よりも、普通は見えない筈の『力』にドラゴンは確実に反応する。
 だからこそ、うまく力を調整すれば、野々野足軽の手から興味をそらせることが出来るという事だ。そしてそこそここの空間にも力を流し込むことが出来た。なので至る処で誘い出すところよりも大きくなりすぎないようにして、力を収束。いっきに百を超える光線をはなってみた。ドラゴンは何か気づいたみたいで、回避行動をとる。けどそれに追随するように操った。そしていくつもの攻撃をあてる。でも……
 
「やっぱりこの程度じゃついてもかすり傷程度か……」
 
 もっと数を増やす? いや、やっぱり外側からの攻撃はあまり効果的じゃないと野々野足軽は結論付ける。さらにいうと、あれだけの力を使ってこの程度の結果では先に野々野足軽の力が枯渇する。でもだからって念力だって奴は抵抗力がある。ならば頭に直接思考をぶつける――のはどうだろうか? と思った。でもそもそもがあのドラゴンは生物じゃない。元は風の少女なのだ。それも精霊とかそんなのの類だと思われる。そうなると頭に脳があるのか謎だ。
 
 とりあえず薄く広げたこの空間での力……それをもっと超能力的に使ってみることにする。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1019

2024-02-10 18:54:47 | 日記
 地面に着地した俺はミレナパウスの背後から迫る砂獣がみえた。武器は……さっきのデカいやつに使ってなくなってしまった。手の届く範囲にはない。けど迷ってる時間はない。ミレナパウスは気づいてない。俺は拳を強く握った。
 
「うおらあああ!!」
 
 踏み込んでの一撃。まずは正面から、そして更に下から突き上げる様に入れてさらに連打。そして最後に砂を蹴って足蹴にして吹き飛ばす。倒せなくてもこれで時間は稼げるだろう。その間にどっかに刺さってる武器を見つけて取る!! それで止めを――
 
チュドーン!!
 
 ――はい? 追い打ちを掛けようとしたら、後ろから光が走った。そして俺が蹴り飛ばした砂獣に穴が空いて動かなくなる。
 
「さあ、早く武器を取りなさい。休んでる暇なんてないわよ」
 
 そういってミレナパウスはチュドーンチュドーンとそこらの砂獣に向かって光を放ちまくってる。あれずるいよな? なにせ近づく必要なんてないし、武器も必要ない。ただ手を向けたら必殺の攻撃が出るのである。あれにはなんか蟻の砂獣だけじゃなく、それこそもっとデカい砂獣だっで一撃で殺されてる。もうあいつ一人で良いんじゃ……とかいう考えが浮かんでくる。
 けどそれを首を振って振り払った。
 
(いくらあの攻撃が強いとしても、一緒に俺たちを回復し続けてるんだ、楽なわけない。せめて少しでも負担を減らさないと……)
チュドーン――(減らさないと……)チュドーン――(減らさ……)チュドーン!! チュドーン!! チュドーン!! 
 
(へら……す必要ないかもしれないな)
 
 なんか自分の考えは甘いのかもしれないと思えてくるな。あれを見てると。だってなにせ圧倒的なんだ。聖女・ミレナパウスは圧倒的な存在感を放ってそこにいる。なんか絶対的な強者感が見えてきた。それだけ、頼もしすぎる。俺たちのような男に比べたら背も低くて華奢なのは間違いない。腕も脚も細いし、体の厚みだってそうだ……けど彼女は俺よりも強いだろう。間違いない。
 魔法はなんて理不尽な力なんだと思う。もしかして全然疲弊なんてしてない? そんなことあるか? あれだけの事をしておいて、らくらくなんて……そんなはずが……けど俺が見てる彼女からは疲労の色なんてのは見えない。むしろ涼しい顔してる。いや美しい……
 
「ほら、もう治ってますよ? 寝てる場合じゃないですよね?」
 
 そんな事をいって彼女はやられてた仲間を治療して立たせてた。結構無理矢理。まさに俺に逃げるな……と言った時のような圧があった気がする。けど直された仲間は泣いて喜んで、更に砂獣に向かっていった。きっと流石にこれは……とおもう傷だったんだろう。でもそれでも聖女・ミレナパウスは問答無用出直した。そしてそれからも問題なく砂獣を屠ってる。
 
 マジで彼女の底が見えない。同じ人間……なのか? と思わず彼女の方に恐怖を感じるくらいだ。まあ仲間なのは確実だから、恐怖も感じるが、それ以上に頼もしくもある。結局、俺のようなイチ雑兵が聖女なんて大層な人に出来ることなんてないんだろう。俺もただ、戦場をかける一人の兵士となっでただただ砂獣を屠り続ける役目を全うしよう……そう思った。