UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

ある日、超能力が目覚めた件 386P

2024-02-18 20:02:01 | 日記
「くっ!」
 
 どうやらあのドラゴン……勝手に傷か再生するらしい。そして再生してしまったら、力を野々野足軽の都合で流し込むことが出来なくなる。そもそもがドラゴンという存在故なのか、外殻からはほとんどサイコキネシスとか、あのドラゴンにはきかない。だからこそ、ダメージを与える必要がある。そうしないと、きっと風の少女を救えない。
 
『いたい! 痛いよ!! なんでこんなことをするの!?』
 
 そんな慟哭が響き渡る。そしてさらにドラゴンの力が増えたように感じる。まさか攻撃をすると力が増えるなんてインチキではないだろうか? と野々野足軽は思った。でも考えてみたらそれも納得できる。
 なにせ絶望……それによってドラゴンへと変質してしまったんだ。その時点で力は高まってた。つまりは絶望が力を与えてる。そうなると、こっちが痛みを与えることで風の少女はより絶望を感じるということだ。
 
『痛い! 痛い!』
 
 ――と彼女は叫んでる。それを仕方ない……と野々野足軽は思ってた。けど……
 
「もっとちゃんと聞いて置くべきだったのかもしれない」
 
 そんなふうに野々野足軽は呟いた。痛みじゃない……あれを倒すのは攻撃じゃないのかもしれない。そんなふうに野々野足軽は考える。でも……だ。
 
「やっぱりだめか……」
 
 野々野足軽はやり方を変えた事を試す。それは癒す力。草陰草案で培った傷を治す治療の力。それをドラゴンへと向けてみた。それは痛くなんてない力だ。
 攻撃をして力が高まるのであれば、逆で回復の力で力を弱めることができるかも……と思ったんだ。けどそれは結局不発に終わった。なぜか……それはやっぱりだけどドラゴンのその強力な鱗だ。それのせいで回復の力がドラゴンへと届いてない。そしていうなれば、その癒やしが風の少女まで届かないんだ。
 
「これって、ただ攻撃するのもだめだし、だからといって攻撃して傷をつけないと癒やしも届かないってことか……」
 
 初戦闘にしては難易度が高すぎじゃないか? と野々野足軽は思った。流石にこんなのは初心者に課す課題じゃない。こんな無理難題……もしもこれが市販のゲームとかで更にこれが初期ボスなら苦情殺到ものだ。
 でもゲームはそもそもがバランスって奴を考える人がいるから成り立つものだ。なにせ……だ。やっぱりゲームはクリアをする事を前提に作られてる。
 誰もがそこにたどり着ける様にってなってる。けどここはリアルで……そんなバランス調整? はありえない。誰に文句を言うことも出来ない。
 だから野々野足軽は頑張るしかない。自分の理想の着地点……そこを目指せるのは自分だけなんだから。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1025

2024-02-18 19:48:12 | 日記
 聖剣の輝きが収まっていく。それを見て、でっかい聖騎士がニヤリとわらった。
 
「そんな、そんな脆弱な光で何ができる? 今のわたしは貴様を超えている。同胞の命、さらにはそれを生贄に、さらなる力を求める」
 
 魂までも奪って、さらにはそれを生贄にまでしてるらしい。なんとも残酷な事をしてるものだ。命を生贄にすることで、他者の命を永遠に縛ることでの契約かなにか? そしてそれはナニに対して? G-01殿はここの神にあったことがあるらしい。ならやはりその神に? 魂を捧げて、神へ口上を届けてるのかもしれない。
 
 確かに今の奴はその力が飛躍的に高まってる。眩しいほどの光、きっとアズバインバカラ全域をその光で包んでる。絶対的なその力にきっとあいつは今、酔いしれてる。きっと試したりは出来ない方法だったんだろう。なにせ魂を捧げてるんだ。そんな安々とは……いや、教会関係者なら魂だって安々と実験に使いそうではある。
 けど流石に聖騎士となると、そうも行かなかったのかもしれない。やっぱり聖騎士ってなると、そこそこ選ばれた騎士って感じだし。やっぱり聖ってついてるから魂としての格? が高そうだし。魂の格が高いほうが、捧げたときにより大きな力を得られる……とかありそう。
 
 輝くでっかい聖騎士が動き出す。いや、動いたけど、そこにでっかい聖騎士はいた。どういうこと? というと、まるででっかい聖騎士の中から、さらにでっかい聖騎士がでてきたような? そんな感じである。その出てきた光るでっかい聖騎士がまずは攻撃をしてくる。それも一体じゃない。次々と出てきて同じような存在が合計5つ? でも自分は落ち着いて対処する。向こうが光を強める中、こっちは光を抑え込んで、聖剣はまるで普通の剣のように見えてるんだろう。
 だからこそでっかい聖騎士は侮ってる。輝きが強いほうが、神聖でそして強い……そんな認識がある。きっとこのでっかい聖騎士は探るって方法を知らないのかもしれない。雰囲気くらいは読めるようだが……未熟だ。
 
 確かにそれも判断基準ではある。なにせ力が大きくなればなるほど、それを完全に抑える……なんてのはドンドン難しくなる。なにせ言う成れば、大きな力を抑えるというのは、そもそもがあふれるほどの水をコップに無理矢理押し込むような……そんなことだからだ。普通サイズの力はそもそもが体に収まるようにあるものだ。
 それが標準だ。魔法が発達してる……というか、自分のもとの世界はそこから頑張って魔力って奴を増やしていくのが普通だった。だからこそ、体に魔力をすべて収めるというのは力が大きくなればなるほどに難しいと言われてた。そしてそれは実感してる。そもそもが大きな力を見せつければ普段からのいざこざだって避けることができるようになる。
 圧倒的に大きな力なら、そんな実力差? をわからないような未熟な奴らにも、ふと見ただけで「こいはやばい」ってのを感じさせる事ができる。それが溢れ出る力のせい。きっとこのでっかい聖騎士もそんな普段はどうしようもない溢れでてる力があるかないか……そこまでしかさぐれてない。
 
 確かに大きな力ほど隠すのは難しい。けど普通は得体のしれない相手なら、そんな可能性だって考えるべきだろう。けど奴はどうやら自分がもうガス欠したから……だと思ってしまってるらしい。それにはきっと自分への絶対的な自信とそして他者をどこまでも見下す悪癖故だろう。だからこそ、この輝きはきれいじゃない。
 
 ただただ眩しいだけ。まるで自信の欲望を顕示してるだけの、眩しい光としか感じない。だからこそ、自分は向かってくるでっかい聖騎士たちを一振り一振り丁寧に切り裂いてあげた。