UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 411P

2024-03-24 20:12:02 | 日記
「くっ……」
 
 ゾクゾクとしてる桶狭間忠国。けどそれはおそれではない。いや、恐れ……もあるのかもしれないが、それよりも高揚……それがあった。そして拳は震えてるが、筋肉達が桶狭間忠国に勇気をくれてる。
 
「ありがとうお前たち」
 
 そんな事をつぶやく桶狭間忠国。それがどういう意味なのか、悪魔憑きの女性も、そして朝倉先輩もわかってないだろう。だってすでに彼らに関心がある人は桶狭間忠国以外にいない。だから桶狭間忠国はまるで独り言を言ってる様にみえる。けど違う。いや、違わないけど……桶狭間忠国の中ではちゃんと会話をしてるのだ。
 誰と? それは筋肉である。彼は自身の筋肉と会話ができる特殊能力を持ってた。だから今も筋肉と会話してる。筋肉がムキムキと震えて桶狭間忠国を鼓舞してくれる。目が明らかに普通のそれとは違った悪魔憑きの女性。
 けどそれにも筋肉のお陰で立ち向かえる。
 
「頭がおかしいやつか。自身の中でだけ思いを完結出来る。そういうやつには確かに効きにくい。頭がおかしい筋肉バカめ」
 
 前にもこんな経験があるのか、悪魔憑きの女性はそんな事をいう。けどそんな言葉にはぶれない桶狭間忠国である。でも相手が化け物の類てあるとわかってるのは桶狭間忠国だけだ。傍目からみたら、桶狭間忠国は大男で、そして向こうはきれいな女性。目がちょっとおかしいが、傍目にはそこまでわからないだろう。
 だから戦うとなっても、桶狭間忠国は暴力を振るう……なんてできない。じゃあどうするのか? でもそれでも、桶狭間忠国が頼るのはその身……その筋肉しか無い。
 
 のっしのっし……と桶狭間忠国は更に二人に近づく。そして腕を差し込んで「ちょっと失礼」と二人の間に強引に体を押し入れる。それによって朝倉先輩を守るように立ち、悪魔憑きの女性には壁の様に立ちふさがる。
 
「触ったわね」
 
 確かに押しのける時、軽く桶狭間忠国は彼女へと触れた。けどそれだけ。桶狭間忠国は力加減も細心の注意をはらってた。だから怪我をさせた……なんて事は絶対にない。
 でもそういうことじゃないんだろうな? と桶狭間忠国は考えてる。きっと触れることで、なにかより強い力を発動できる……みたいなのだろう。そして次の瞬間、平衡感覚がグラッと揺らいだ。世界が波打って見える桶狭間忠国。その膝が地面についた。
 
「あらあらどうしたのかしら? 体調が悪くなったのかしら。大変、早く休みなさい」
 
 そういって悪魔憑きの女性は桶狭間忠国の肩に手を置く。小さな声で「寝ろ」と桶狭間忠国には聞こえた。するとすぐに意識が遠のいていく。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1050

2024-03-24 20:07:14 | 日記
 面倒な……そんな事を私は思う。それに同時に……これはまずいな……ってのも考えてた。勇者は頑張ってる。でもあれは……そうあの扉から出てるあれ……その上半身が完全に出てきたことで、そのエネルギーの詳細がわかった。
 とんでもないものを呼び出してくれたものだ。どうやらアレは時空を管理してる神……の名残というか、残滓といっていい存在だ。きっと変な空間の干渉を知たんだろう。時空間が辺に歪められて、引き寄せられて来たのがアレだった……本当ならこんな風に戦う様なことになる存在じゃない。
 そもそもが出会うことすら……だ。ナニカ変な影響も受けてしまってるのかもしれない。明らかにあの存在は都市核を狙ってるし……もしかしたら時空間での悪影響をこの世界だと判断してるのもしれない。
 そしてここでの世界の消失はまた別の世界の礎になるはず。もしかしたらそれが……楽園となる……とか? 楽園はもともとはなくて、新たな世界が楽園ということなのかもしれない。それならあの存在をここの神はつばをつけてたのかも? だからこそ、変な影響を受けてるのかも……それに……だ。
 
 あの模様だ。上半身の殆どにある螺旋の様な模様……あれはただの模様じゃない。それに……私のデータに残ってる姿にはあんな模様はない。あれは縛りだ。鎖といってもいい。あれはこの世界に縛られてる。
 
「ふん!」
 
 私は近くにやってきた。髪の毛を銃を振るうことで追い返す。けどこんな事をやってると撃つという銃本来の役目を果たせない。これでは持ってる意味がない。だって打ち付けるのなら、もっと適切な武器がある。少なくともこれじゃない。むしろ振り回しづらいし。勇者はもっと大きな両手を請け負ってる。奴の腕は特殊で、下手に避けるって事ができない。
 前の切り落とした腕はそこまでじゃなかった。けど今は避けることを許さない様になってる。上半身が全部出てるから、きっとその身の力が十分に発揮出てきてるんだろう。
 あの扉は空間や時間もきっと隔ててる。だからこそ、一部分ではその力を発揮する事ができなかったんだと私は分析する。でも上半身があれば、問題はないってことだ。
 
「フォートレス・展開」
 
 私はそうつぶやく。すると空間から、2つの盾がやってきた。盾といっても金属製のホームベースみたいな形をしてる一般的な盾ではない。完全自立型の便利な盾である。鋭利な三角形の形に、中心には宝石の様な石がハマってる。そして中心部分が白く、周囲は青い。そして飛んでる間中、その青い部分からカーテンの様にゆらめく光を展開しつつ、くるくると自転してる。
 
 私はどっしりと構えた。そして髪の毛の猛攻をフォートレスにまかせて、無数の髪の毛にロックオンをする。そして引き金を引いた。