UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 400P

2024-03-09 20:06:28 | 日記
『はわわわほわ! 大変です! パンパンですよ! まだやるんですか!?』
『あはは! 人間って面白いな。ずっとやってるよアイツラ。ほらほら』
『やめ! やめてください!』
 
 小さな天使っ子と悪魔っ子がそんなやり取りをしてた。それは野々野足軽が悪魔の力から生み出した存在。彼女たちは野々野足軽の命令で仮面を付けた男とそして悪魔を宿した女を監視してた。
 けどどうやら二人には中々に大変なことだったらしい。実際そこら辺は野々野足軽も配慮をするべきだった。だってあれからずっと彼らは男女の営みをしてる。最初はそれこそ二人だった。けど悪魔は動き出した。
 日に日に女性が仮面の男の狭い部屋に増えていく。そして今では四人くらいの女性が常にいて、夜だけに帰ってくる女性も三人位いる。仮面の男はそんな女性たちといつも組んづほぐれつやってる。
 その動きを悪魔っ子は真似して笑ってる。そんな悪魔っ子の行動に天使っ子は顔を赤くしてぷんすかやってた。二人は悪魔の女性を監視するために送られたわけだが、既に五日くらい実は経ってた。その間ずっとそばにいて悪魔の女性と仮面の男の行動をみてた。外に行くときもどっちかがどっちかについていってた。
 五日も経ってたら飽きてそうとかそろそろ駄々をこねそうな二人だったが、案外面白くやってるらしい。その間、実は一度も野々野足軽の方へと戻ってもいなければ、連絡もしてない。普通なら五日も飼い主? ご主人様? と会えなかったら、さみしさを感じてもおかしくないような気がするが、二人にはそんな感じはなかった。まだまだ生まれたばかりで純粋で、やんちゃな二人だ。そんな子供らしい二人だからこそ、五日も離れてたら我慢できなくなって勝手に帰ってくる……とかもしかしたら野々野足軽は思ってたのかもしれない。
 
 でも野々野足軽もしらなかった。見落としてたといってもいい。それは二人の時間の感覚である。二人はもとは悪魔の力からうまれた。その時の感覚はないが、天使っ子も悪魔っ子も生き物? ではない。きっと野々野足軽がいる限り、二人は生き続けることが出来るだろう。別にお腹も減らないし、排せつ物を出すこともない。そんな二人には人間的な時間の感覚はなかったのだ。だから二人はそんなに時間が経ってるなんて感じてなかった。
 長く時間が経ってると感じたら、天使っ子や悪魔っ子の方から野々野足軽へとアクションをしたかもしれない。けど二人はそんな事もしてない。だってそんな事を思ってないからだ。
 
 そんな風に二人はたのしくやってた。そして野々野足軽は毎日世界を回ってた。ドラゴンを倒してから、野々野足軽は新たな力をどうやって活用していこうと考えてた。けどまずは修行だ! という事で、野々野足軽は毎日世界をかっとんで普段から風の声を聴き、そして世界の風を感じる……そんな事を夢中でやってたら、野々野足軽は単純に仮面の男や悪魔の宿った女性の事を忘れてた。
 
『それで、鍛えるのもいいですが、悪魔は放置したままですか?』
「え? うん? ……あっ」
 
 それはアースが何気にいった言葉だった。けどそれで野々野足軽は思い出したのだった。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1039

2024-03-09 20:02:42 | 日記
「まあけど飛び出せないけどね」
 
 自立的に都市核はハマってる台座から飛び出そうとしてる。けどそれは出来てない。なにせちゃんとロック機構を仕込んでたからね。それに……だ。はっきり言ってあの台座だって私が用意したのだ。そんなやわな材質で作ってない。都市核が放ってる力……それで本当なら台座をぶっ壊し扉へと飛んでいく……とか教会の三賢人達は想定したのかもしれないが、そんな甘くなんてないよ。
 実際あの扉が開いたらどうなるのか……ちょっと興味がある。だって無いなんていえない。でも、まだ解析は完璧ではない。その状態で教会に扉を完成させるわけにはいかない。王様達はこの戦いで教会に勝つ――という事を目標にしてる。
 
「当たり前だね」
 
 そうしないといい思いをするのは教会だけになるからね。やつらは楽園へと行こうとしてる。そしてその扉がアレだと信じてるわけだ。だからこそ、この世界のすべてを生贄にあの扉を開こうとしてる。そしてそんなことになりたくないから王様達教会から離反した皆は頑張ってる。
 けど……だ。そもそもがこの世界は時限爆弾みたいな世界である。教会がもしも楽園への道を開かなかったとしたら、それでめでたしめでたしとなるのか……といえば全然そんな事はない。なにせ導火線に火はずっとついてるのだ。それがこの砂だ。この世界は砂が世界を埋め尽くすのが先か、人々が楽園へと脱出のすのが先か……そんな競争をしてる世界なんだ。
 だからこそ、ここでただ教会を叩き潰す……とかしただけじゃ足りない。なにせこの世界事態が危ないんだ。私達はこの世界に骨を埋める……なんてことはない。だから別にこの世界事態が時限爆弾だからって関係なんてない。けど、ここまで関わってしまったのなら
、そしてこれだけ皆が頑張ってるのに、勝利したとしてもそれがなんの意味もなかった……なんて嫌じゃん。
 だからこそ、私だってこうやって頭を痛めなからなにかないか? とG-01の解析能力をつかって探ってるのだ。やっぱりあの扉が怪しいからね。この世界をどうにかできたらいいんだろうけど、流石にそんな事は無理だ。まあシステムには干渉できなそうだけど……でもそれをやったら流石に神が黙ってないだろう。
 なら希望は楽園? 教会が言ってるだけだけど……皆でその楽園に行けるようにできないか? って探ってる。でも大量の命とかを犠牲にして開くあの扉をなかなか信用できないっていうね。そんな気持ちがあるわけだよ。
 
「でももしかしたらあの扉が繋がってる先は一つじゃなかったり……」
 
 あたりとハズレがあるかもしれない。私的にはあの扉は空間転移的ななにかじゃないのかな? って思うんだ。それで別の世界に送るっていうね。でもそれなら行き先がいくつかあってもおかしくないじゃん。もしかしたら一つに固定されてる可能性はある。まあその世界が本当に楽園なら最悪G-01でハッキングして無理矢理開けて皆を送ってハッピーエンドだ。
 けどもしも行く席の世界が楽園なんて言えるものじゃなかったら? この世界は結局はいつまでも居られないのなら、最終的には皆さんをあの扉の先に送ることに成る。それならなるべくいい環境にいってほしい。
 
 まだまだわかることは少ないが、それでももっと深く解析していけばあの扉を知ることが出来て、そしてその先だってわかる可能性はある。それに……だ。それに教会が扉を開こうとその工程を進める度に情報は飛躍的に増えてる。それだけ扉のシステムが活性化してるってことなんだろう。
 だからこそ、その直前までどうにかできると思う。
 
「待てよ、一斉に都市核を手放すのは駄目だけど……一つだけとかなら、解析に有利になるかも?」
 
 私はちょっとそう思った。