UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 402P

2024-03-11 20:39:57 | 日記
 野々野足軽はちょっとだけ目を閉じる。それは本当にただ目を閉じてるだけのように思えるが……力を持つ野々野足軽はそれだけでいろんなことが出来る。まあ別に目を閉じる必要もないんだが、そうなると視界が二重になるからとりあえず野々野足軽は目を閉じてみただけだ。そして真っ暗なはずの視界にはある一室が映し出される。
 そしてそこには仮面の男……そして野々野足軽が知らない女性が裸でまぐわってた。とりあえずわかってたから、その部分だけを野々野足軽はぼかす。ちゃんとプライバシーに配慮できる男子なのだ。
 
(悪魔がいない?)
 
 けど部屋の中には今ベッドでまぐわってる人の他に、もう一人いるのは確認できた。でもこれが全てかは野々野足軽にはわかんない。だから悪魔っ子たちに確認する。
 
「女の人は一体何人くらいいるんだ?」
『えっと一人と、一人と、一人と……』
 
 ――と悪魔っ子は一つずつ指を折るごとに一人といってる。そして最後に「一人がいっぱいだよ!」といった。うん、しょうがない。なにせ悪魔っ子も天使っ子もまだ生まれたばかりなのだ。なので野々野足軽はその指の動きで四人くらいかなってのを予想した。そしてさらにそれを確かめるために、その目に力を籠める。そしてさらに悪魔もいないことだし、野々野足軽はその仮面の男なのか、悪魔の女なのかどっちの部屋か知らないが、その部屋を力で満たす。
 そして新たな力を使う。それは風……でもその部屋で暴風を巻き起こすなんて傍迷惑な事をしようとしてるわけじゃないらしい。その部屋の中だけで、風を流す。野々野足軽の力の風。それを時間に見立ててる野々野足軽。すると……だ。野々野足軽の視界にだけ、今まさにまぐわってる二人以外の人影が表れた。わずかに薄いその人影。それは今まさにまぐわってる二人で間違いない。その二人が今とは違う事をやってる。ちょっと違う態勢でまぐわってる。
 
(もっと巻き戻れ)
 
 そう念じた野々野足軽。するとさらに二人がまるで逆再生するかのように動き出した。さらにはもう一人の女性も起き上がって服を脱ぎ……ではなくて着だした。そしてスーツ姿になるとつコンピにの袋をもってて、廊下の方へと消えていく。野々野足軽は今はこの一室だけを指定してるから、この部屋以外は見えないのだ。
 
 さらに、もっと前の時間に戻すと、さらに何人かの女性たちを確認できた。
 
「ふう……」
 
 野々野足軽はとりあえず力を解除して大きく息を吐く。新たな力。それは風だったのは間違いない。けど、風とは流れだった。そして時も流れてる。今の時の流れを野々野足軽は止めることも進めることも流石に出来ないが、でも、これまでの力と、今回新たに得た風の力を組み合わせることで、野々野足軽は過去の光景を観ることが出来るようになってた。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1041

2024-03-11 20:34:50 | 日記
 どうやら私はただの興味で世界崩壊の鍵を一つ開けてしまったらしい。まあけど……ほら、これって私だけのせいじゃないよね。だって元は教会だ!
 
「そう、これは教会が全て悪い!!」
 
 だってあいつらがあの扉を顕現させた。それがこの世界に本格的に火を付けたはずだ。それがなかったら、まだ緩やかにこの世界は崩壊の道を辿ってたはず。でも教会があの扉を顕現させたせいで、世界自体が最終局面へと入った。私がしたことは、その中で一つの鍵を開けたにすぎない。
 そう、だから教会が全て悪い。間違いない理論で、反論なんて誰もないだろう。まあここには私だけだし、誰も反論なんてしないけど……それに……だ。
 
「データは沢山集まってるしね」
 
 そう、確かに世界は崩壊の足音を早めた。それは確実だ。人々は嵩がまして行く砂に恐怖して、近くなっていく太陽に暑さを覚えてるだろう。近づくほどに太陽は命の光からその身を焦がす業火へと姿を変える。流石にまだその域には達してないが、その内そうなるのは確実だ。太陽に近づきすぎるということは、全てが灰になるってこと。世界は燃え尽くされて、何ものこらない。それがこの世界の最後なんだろう。
 
『勇者、アイ、私はこれから全演算能力を使って新たに得たデータの解析に入ります。世界の事は任せました』
 
 一つの鍵を差し込んで回したことで、世界の終焉は早まった。けどその副産物でその仕組み……そして世界の姿……それらのデータは一気に更新された。けどそれを解析するには他の事をやってる片手間に……なんてできない。これには私の拡張した脳の演算能力のすべてを費やす必要がある。
 なにせ世界の仕組み……全容……そして神の意図までを紐解こうとするのだ。生半可な処理だけでいけるとは思えない。
 
「手伝いましょうか?」
 
 アイがそんなことをいってくる。確かにアイが一時的にでもG-01へと戻ってきてくれるのなら、それは大変にありがたい。けど……いつまでもアイを頼りにしてるわけにはいかない。それに……だ。
 
『いいえ、貴方は勇者とともに危機の対処を。魔王はもういないのです。勇者と貴方が頼りです』
 
 ここに魔王が居たら、アイを戻らせてた。けどもう魔王はいない。ならアイにも頑張って貰わないといけない。確かに今は砂獣も波も退けた。けどまだこちらに都市核はある。
 それを奪うために教会は仕掛けてくるはずだ。