UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 406P

2024-03-17 20:00:37 | 日記
「ふふ……」
「なによ? ちょっとどいてくれる?」
 
 朝倉先輩と悪魔の女性は対面してる。女がいきなり朝倉先輩をどうやら壁際に押し付けたみたいな? 多分そんな感じなんだろう。だからこそいきなりの事でびっくりしてる朝倉先輩な訳だが、とりあえず目の前の女にそんな事をされる覚えもないから、彼女はそのギャルの見た目を利用してすごんでる。
 いつもはもっと高い声を出してるんだろうが、今の朝倉先輩の声は凍えるように冷たい声だった。けど、悪魔の女性にはそんなのは全然きいてない。むしろ悪魔はゾクゾクとしてなんか感じてるように見える。もしもクラスの陰キャが今の朝倉先輩の声をかけられるとそれだけで体が硬直とかしてもおかしくないが、悪魔にはその敵意とかも好物なのかもしれない。
 
「そんな事を言わないでよ。楽しいことをしましょう?」
「あんたみたいなヤバい女とやることなん……て……」
 
 どうやら朝倉先輩はギャルよろしく、視線を外すと負けた気になるのか、悪魔の女性をにらみ続けることをやめなかった。そうなると悪魔的には好都合だ。なにせどうやら悪魔は視線を合わせることで催眠に落としてる。なのでおどおどとして頑なに目を合わせないようにする人物よりも朝倉先輩のように気が強い女性の方が悪魔には都合がよかったのだ。
 
(やばい)
 
 とりあえず野々野足軽は朝倉先輩を力で守って催眠状態に落ちることを防いだ。すると悪魔は当然だけど驚く。
 
「なに?」
「……っつ……なに? なんか眩暈がしたような……」
「ほら、さっさと落ちなさい」
 
 そんな事をいって悪魔は強引な手段をとった。それは朝倉先輩の顎を持って無理矢理顔を固定させてより強く自身の力を使う構えをとったのだ。今のは何かの間違い……と思ったんだろう。なにせこれまではきっとずっと成功してる。初めて野々野足軽が悪魔を認識した時に妨害したが、それだけだったからきっと何かの間違いと思ったんだろう。だから今更失敗するなんて考えられないって悪魔は思ってる。
 でも……
 
(無駄だ)
 
 悪魔の力よりも野々野足軽の力の方が高い。だから悪魔の催眠が朝倉先輩へと届くことはない。
 
「やめっ――てよ!!」
 
 そういって朝倉先輩が悪魔の女性の手を振りほどく。すると流石にその声とかで周囲がざわざわとしだして注目を集めだす。そうなると流石に悪魔は困るみたいだ。けどまだ逃げ出すほどではないのか、周囲も気にはなってるが、どうしたらいいのか……と声をかけあぐねてる感じだ。どっちも美女だから、気後れしてる……ってのもあるかもしれない。
 
「なんで……なんでなんでなんでなんでなんで効かない!」
「聞かない? 見ず知らずのあんたのいう事なんて聞くわけないでしょ!」
 
 朝倉先輩は強めにそういうが、その手先は実は震えてる。いくらギャルみたいな見た目をしてるといっても、彼女はまだ高校生だ。わけわからない大人の女性にいきなり絡まれたら怖くなることは何もおかしなことじゃない。さっさと悪魔の女性が諦めてくれたらいいけど、そうじゃないのなら、彼女を助けるヒーローが必要だ。なので野々野足軽は山田先輩を探し始める。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1045

2024-03-17 19:55:46 | 日記
 自分たちは三人+大多数でこの扉から出てこようとしてる化け物に対処してる。きっとこれは砂獣ではないだろう。だからなんと呼べがいいのかわからない。扉から飛騨腕だけを出してるそれ。けどそれだけで破壊力は抜群だ。覆いかぶさるようにアズバインバカラへとその手を下ろそうとしてる。それに対してアイが銃を打つことで止めに入ってるし、自分も聖剣を使ってなんとか切ろうとしてるが、どうやらかなり頑丈だ。既に自分の力は世界を管理してる鬼に匹敵するくらいにはなってると思ってるが……あの腕をスパッと切れる程には至ってないらしい。
 
 軍や賞金稼ぎの人たちはアズバインバカラの方へと戻ってそこから弓とかで腕を撃退しつつ、砂に腕がついたら、そこへめがけて全軍で突撃して、それを攻撃しまくってる。
 けどそれが効いてるかは正直わかんない。とりあえず今はネナンちゃんも、そしてミレナパウスさんも周囲の人たちにバフを掛けることに専念してる。それにネナンちゃんは植物を成長させていき、そのツタを腕に絡ませることでなんとか拘束しようと頑張ってた。けどそれでもブチブチと音をたてて植物は簡単に引きちぎられてる。けどそれでも……なにもしないよりはましだろうと、ネナンちゃんは何回も挑戦してる。
 
 そうやってる内に、扉から肩の先、頭がでてきた。バカ長い髪に、縦長の頭。目は見えなくて、腕にもある螺旋の走りが顔にもある。けどその口は光ってて、まるでポッカリと穴があいてるかのようにみえる。
 
『お、おおおおおお……おおおおおおおおお』
 
 そんな声が漏れ出てる。そしてその髪が一斉に蠢きだして自分たちに襲いかかってきた。
 
「つっ!」
「うざったい」
 
 自分やアイは大丈夫だ。なんとか出来る。けど……そのたった一撃……その一回の攻撃で地上の人たちは沢山やられた。悲鳴が至る所で聞こえる。死んではないようだ。
 なにせミレナパウスさんが癒やしの魔法を使ってくれてる。それによって傷は回復するだろう。けど……明らかにこの化け物と地上の人たちでは実力に差がありすぎる。自分たちでなんとか……だ。地上の人たちは、こいつの髪の攻撃には蹂躙されるしかない。
 
 なんとか守って上げたいが……自分とアイがなるべく沢山の髪を引き受けることしかできない。けどそれでも……髪は多い。全部がこっちに来るわけじゃない。回復が間に合う間もなく被害は拡大していくことになる。そうなると……そんな想いがよぎる。けどその時、植物が寄り集まってアズバインバカラ……それにジャルバジャルも巻き込んでドーム状になっていった。
 
 ネナンちゃんがどうやら植物で守る体制に移行してくれたらしい。あれもいつまで持つか……だが、あんな小さな子が作ってくれた僅かな時……これを生かさないでどうする!?