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なでしこの敗因とミッドウェイ

2015-07-07 09:50:56 | 36🔶三十六計戦略 戦術について
FIFA女子ワールドカップ・カナダ2015決勝、対アメリカ戦は、太平洋戦争・ミッドウェイ海戦と似てるような気がする。

 それは、日本空母が最初に三隻失ったのは、降下して爆弾を落とす攻撃をおろそかにしたからだ。
今回の女子サッカーは、ミッドウェーの教訓を想い起こすような日米対戦であった。
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なでしこ絶望の16分4失点…3分のゴロCKで崩壊
日刊スポーツ 7月7日 8時5分配信

前半5分、ロイド(10)に2点目のゴールを許すなでしこジャパン(撮影・菅敏)
<女子W杯:日本2-5米国>◇決勝◇5日◇バンクーバー

 悪夢の4失点に、なでしこジャパン連覇の夢はついえた。前回大会、12年ロンドン五輪と同じ米国との決勝戦、開始からわずか5分の間にセットプレーから2点を奪われ、16分間の4失点で勝負は決した。高さを警戒する裏をかかれた低いボール、計算された選手の動き。勝利へ執念を燃やす米国の勢いにも押されて、日本が誇る粘り強い守備は崩壊した。

 いつもと変わらない笑顔だった。前回大会も、ロンドン五輪も、決戦前の選手はリラックスした表情を見せていた。初戦の骨折で帰国していたFW安藤も再合流し、連覇へ向けてムードは最高だった。「決勝を楽しみたい」と、選手たちも声をそろえていた。ところが、そんなムードはすぐに粉々に吹き飛ばされる。

【前半3分 0-1】

 右CKに対して選手たちは高さを警戒した。MFラピノーが蹴ったのは、予想に反して低いボール。相手選手について日本選手が左右に開くと、中央にポッカリ穴があいた。そこにエリアの大外から走り込んだのがロイド。DF岩清水のタックルも届かず、左足に合わされたボールはGK海堀を抜いてゴールに入った。

 岩清水は「ロイドが来るのは分かっていたが、予想以上のスピードだった」と振り返った。

 CK前には何度もエリア外のロイドを見ていた。グラウンダーのCKが蹴られた瞬間、視線はボールへ。ロイドから目線を切ったその瞬間、計ったようにロイドは動きだし、岩清水の背後から回り込むようにエリア内にトップスピードで潜入した。「失点は自分のせい」。動きを研究された岩清水の言葉はショックに震えた。

【前半5分 0-2】

 右コーナー近くのFK。再びゴール前に低いボールが蹴られる。DFジョンストンがヒールで流すと、日本の守備陣はパニックになる。高いボールならGK海堀も出られるが、低いボールは難しい。逆サイドから走り込んだFWモーガンが日本選手を引っ張ると、後方から来たロイドがフリーで右足を合わせて加点した。

 セットプレーの守備は自信があった。前回大会は失点0、今回もPKの1点以外はとられていない。高さで劣っても、体を寄せてジャンプを阻止してきた。しかし、米国のCKは低かった。MF阪口は「高いボールが来ると思ったので準備不足だったかも。2点目で『うわっ』てなった」と振り返った。コースが変わるかもしれないボールに気をとられ、選手へのマークは甘くなった。1失点目の修正が利かないうちに2失点目。MF宇津木は「米国が(セットプレーから)狙っているのは分かっていた。序盤で試合を決める気迫を感じた」と言った。

【前半14分 0-3】

 米国の右クロスを中央で岩清水がヘディング。クリアミスでボールを見失うと、走り込んだMFホリデーに豪快に蹴り込まれた。好調時なら傷口を広げないように他の選手がフォローする場面。集中力が切れたのか、ルーズボールに対する反応が遅くなっていた。

 岩清水は顔を覆った。「チームに申し訳ない」。試合前に話し合った「前半を0で」のゲームプランも完全に崩壊。痛すぎる3失点目の後、選手は円陣を組んで「1点ずつ返そう」と誓い合ったものの、動きは悪かった。

【前半16分 0-4】

 今度は基本的な部分で致命的なミスが続く。日本が攻め込んだところで、FW大野がバックパスをミス。受けたロイドが海堀がペナルティーエリアを出て前にいるのを見逃さずに右足を振り切る。ボールはW杯史上最長の55メートル弾となってゴールへと転がった。

 「U・S・A」コールに揺れるスタンドに向け、ハットトリックのロイドは勝利を確信するガッツポーズ。その後FW大儀見が1点を返し、オウンゴールで詰め寄ったが、序盤の失点は挽回できなかった。米国のサインプレーで崩されたDFがミスを連発。日本は立て直すこともできず、5ゴールを奪われて連覇を逃した。

新布陣「なでしこトレイン」、豪州守備陣かく乱

2015-06-30 13:29:14 | 36🔶三十六計戦略 戦術について
新布陣「なでしこトレイン」、豪州守備陣かく乱
2015年06月29日 08時28分
読売新聞から引用しました。

サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会は27日(日本時間28日)、
準々決勝2試合が行われ、4強が出そろった。
日本女子代表(なでしこジャパン)は豪州を1―0で下した。

          ◇

<なでしこトレイン>と命名されたセットプレーの新布陣が、豪州守備陣をかく乱した。

自チームのCKで、ゴール前中央に、身長1メートル73の熊谷をはじめ大儀見、阪口、岩清水と
ヘディングの強い4人が体を寄せて縦に並び、キックの時に散り散りに動き出す。
佐々木監督の指示で決勝トーナメント1回戦のオランダ戦で初めて採り入れ、
豪州戦ではCKの大半の場面で使った。

岩渕の決勝ゴールもCKから生まれたが、この時は<隊列>を組んでいなかった。
「相手が混乱している感じがあった」と、してやったりの岩清水。
セットプレーは、世界屈指のキッカーである宮間を擁するなでしこの強み。
新たに加わった武器は、準決勝イングランド戦でも効果を発揮するか。
(カナダ・エドモントン 宮崎薫)