森永のエンゼルマーク、カルピスの黒人マーク、花王のお月様マーク、福助の大黒マーク……。図像学的な方法論を応用しながら、著者が日本の著名な広告図像を論じた本である。広告図像11個を対象にここまで自由奔放に語ることができたのか、と驚いた。
森永のエンゼルマークは天使のマークであるかのように思われているが、実はこのマークはギリシア神話の愛の神であるクピドだという。決してキリスト教の天使ではないのだ。なぜクピドを天使として用いたのか。それはバロック時代に、カトリックの美術家たちによってクピドのイメージをカトリックの天使として用いていたことに起因していたという。
花王石鹸は顔石鹸から来ている、ということを初めて知った。
森永のエンゼルマークは天使のマークであるかのように思われているが、実はこのマークはギリシア神話の愛の神であるクピドだという。決してキリスト教の天使ではないのだ。なぜクピドを天使として用いたのか。それはバロック時代に、カトリックの美術家たちによってクピドのイメージをカトリックの天使として用いていたことに起因していたという。
花王石鹸は顔石鹸から来ている、ということを初めて知った。