人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第115回『至人は、すなわち世に遊びて僻せず、人に順いて己を失わず』(荘子)

2023年12月04日 | 日記

【人生を開く東洋思想からの伝言】

第115回

『至人(しじん)は、すなわち世に遊びて僻(へき)せず、人に順(したが)い
て己を失わず』(荘子)


「至人(しじん)」とは、「道」を体得した人物であり、

道とともに生きている
達人のようなことを老荘思想においては、

理想の人物像として指しています。


この意味や本質としては、

「どんな社会に身を置いても、つねに自分のペースを守ってハメをはずすこともなく、

周りの人たちと協調しながらも、主体性を失うことがない」


という人のことを指しています。

「人に順いて己を失わず」

このスタンスができるのが、いわゆる至人であり、

人生の達人の領域のように感
じます。

流れに従いつつも、物にとわられず、でも人に逆らわない。

一見、矛盾するようなことも、道とともに生きているので、

心は自由で
でも、縛られていない。

そのようなスタンスが本当にすごいですね。

私も、少しでもそのような達人を目指して精進していきたいと思います。


参考資料
『荘子の人間学』守屋洋著 日経BP社社

 

 

寒川神社 神嶽山神苑

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