【人生を開く東洋思想からの伝言】
第118回
『風を観(み)る』(易経)
易経の、「風の地上を行くは観(かん)なり。」
という言葉からの引用になります。
観とは、風が地上をあまねく吹き渡ること。
風地観の卦(か)は、
兆しを察する洞察力を説いていますが、
洞察と
風は常に流れゆく。目には見えず、耳で聞くこともできないでけれ
体感によってその強さや方向を知ることができるとのこと。
まさに、東洋思想の本質は、目には見えなことを感じる、観ること
観えないものを観える人のことを、
「玄人(くろうと)」と日本語
この「玄(げん)」という感じは、「くろい、くらい」とも
暗い中でも、本質が観える人のことを言います。
東洋思想を学ぶ事で、一番大切な事は、この観えないものを観える
感じることができるようになることかと、個人的には感じております。
本物の玄人に少しでも近づけるように、来年以降も精進していきま
参考資料
『易経一日一言』竹村亞希子著 致知出版社
MOA美術館 阿弥陀如来像