ドイツ・ボンで開催される本年度の世界遺産委員会審議を目前に、日本から申請されている「明治日本の産業革命遺産群」が韓国からの「異議」によって日韓協議がされるなど注目されています。西日本新聞の10日号には「異議」を提起された地域の関係者への取材がなされ、その率直な声が紹介されています。
大牟田からも三池炭鉱で働いた経験のある方の話が以下のように掲載されています。
===「構成施設の一つ、福岡県大牟田市の三池炭鉱で働いていた同市の宮脇好光さん(77)は「政府が言う通り、世界遺産の対象時期と韓国が問題にする時代は違う。しかし、終戦までを考えれば強制徴用を主張する韓国を否定できない」と双方の妥当性を認める。その上で「世界遺産とは、単に遺構だけでなく、負の歴史も含めた総体ととらえるべきだ。囚人労働や三池争議の歴史も含め、後世に伝えることが重要。その配慮をすることで折り合えたらと思う。」と期待を寄せた。」===
現地の声にもっと耳を傾け、世界遺産委員会の審議を文化・歴史の相互理解の場にしてほしいと思います。
(下:2015年6月10日西日本新聞「日韓の摩擦に困惑 産業革命遺産 九州の関係者 『お互いの感情傷つける』『負の歴史後世に伝える』」より)
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