「ロシアの侵攻から2年。戦火を逃れ、ウクライナから九州に身を寄せた」若者2人が紹介されています。
1人は「長崎大大学院に通うマルトバ・ユリナさん(26)は開口一番『戦争はここ2年のことではないんです。』」と話されています。「母国は2014年3月のクリミア併合以来、ロシアとの衝突にさらされ」、「全面的な戦いに突入した22年以降は、多くの命とともに歴史や文化もことごとく壊された」そうです。「なのに世界の関心が薄れていく気がしている。」「平和の礎と信じた国際法が簡単に破られ、学ぶ意義を見失った時期も」あったそうです。「ウクライナは旧ソ連時代の核兵器を30年前に放棄したが、ロシアは母国に核の威嚇を重ねていて」、「ザポロジエにある原発の危険性も身に沁みて」くるそうです。「長崎で国際平和実現のための学びを続けながら『ウクライナを忘れないで』と声を絞り出す。」と、記者は彼女の訴えを書かれています。
もう1人、「グレバ・カテリナさん(23)は鹿児島市の食品卸会社に就職して間もなく1年になる」方です。「仕事は充実し、母国と日本の架け橋になる目標もできた。頭から離れないのは、古里キーウ(キエフ)に残した母親の安否と母国の苦境。『自分の力では何もできない」。毎晩、無力感の苛まれる」そうです。「戦禍は簡単に収束しないと覚悟」しつつも、「『ロシアから自由になってほしい』今はひたすら、それだけを願」ってあるそうです。
(下:2024年2月24日 西日本新聞「母国案じ 九州で懸命に」㊤竹添そら「被爆地長崎県で学ぶ26歳留学生 『破壊続く 現状知って』㊦内田莞爾「鹿児島の卸会社に就職した23歳 自社食品 古里との架け橋に」より)
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