「働き手が足りず経営が立ち行かないーー。そんな苦境から倒産に追い込まれる介護事業所が相次いでいる。民間調査会社のまとめでは、2022年の倒産件数は介護保険ができた00年以降で過去最多」だそうです。
東京商工リサーチ調べの【介護事業所の倒産件数の推移】がグラフで紹介されています。グラフの注意書きで「※2021年では資金繰りに対する事業者への支援などで倒産件数は減少した」ことも分かります。〜ここも倒産ですか!介護保険料は値上げになっていますが、どう使われているのでしょうか?
新聞では、「東北地方で有料老人ホームなどを経営していた女性(51)」で、「22年夏に倒産に追い込まれた」方が紹介されています。
「10年以上前、ケアプランを作成する居宅介護支援事業所を立ち上げ、数々の企業努力後、「有料老人ホームを開設」、「小規模多機能型居宅介護事業所も併設」されたそうです。「事業が軌道に乗り始めた頃から人手が足りなくなり始め」、ハローワークに求人を出したり、ウェブの求人サイトに掲載」、「人材紹介会社にも頼んだが『紹介できる人材がいない』と言われる」状態、「19年からはセンサーやカメラを使って少ない人手でも質の高いケアができる機器の導入に向けて準備を始め」ていた矢先「コロナ禍が襲って」きたそうです。「業者が施設へ入ることができなくなり」、「コロナ禍はサービスの利用控え」、「介護職員もストレスが増え、3人が辞めた」〜〜「その後、女性自身、体調が惡くなり、廃業を決めた」そうです。「建物のリース代、運営資金、設備投資のためにうけた融資など多額の負債が積み上がっていた」そうです。「『職員がスキルアップをして質の高い介護をできるようなカリキュラムや能力評価の仕組みをつくるなど、介護の職場が魅力的になるようにしたかった。データを活用した介護もやりたかった』。女性はそう悔む」とあります。〜色々手を尽くし努力されたのにほんと残念でしょうね。
後段には「人手不足が慢性的となる中で、介護事業者にとっては、人材紹介会社に支払う手数料が経営を圧迫する事態が置きている」ことが取材されレポートされています。〜これから介護環境は一層厳しくなるようで暗い気持になります。
(下:2023年5月11日 朝日新聞「倒産相次ぐ介護事業所 今何が」-石川友恵「求人、来ない人材/コロナで利用控え/続く離職」-関根慎一「高額な紹介料 経営圧迫 進まないIT機器導入」より)
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