少子化の現在、日本社会の課題は?保育所の増加・充実・改善や出産手当の増額などがなされています。が、やはり課題山積みのようです。
その中の一つ、10月から始まった「産後パパの育児休暇」について、新聞の1面を使って現状と意識改革の提言が掲載されました。〜なにか変わってきているのでは?と思ったのが育休を取得された経験のある男性、青野慶久さんの意見です。(しかもその経験を活かして起業もされているようです)以下は、青野さんのお話の一部です。
「〈育休〉と言いますが、〈休〉という言葉を使いたくないくらい、仕事よりもはるかに大変です。『こんなもん、一人でできるかよ』と思いました。放っておくと死ぬ幼い子の命を預かるわけだから、どう考えても1人でやるのは無理です。夫婦2人でも大変で、社会全体で〈面〉で支えないと無理です。
子どもができて、育児に積極的にかかわることで〈社会人〉になりました、とよく言っています。それまで僕は、会社に行くだけの〈会社人〉でした。それが、役所に、保育園、病院に行って、『社会って広いんだな』と実感しました。
『社会に進出しないといけないのは、女性ではなくて男性である』が僕の結論です。
それなのに、男性の育休取得は進まない。原因は制度ではなく風土だと思います。」
〜まだまだお話は続きます。青野さんのお話に、疑問点を感じる方もあると思います。「育休の後復職、会社に居場所がなくなっていた」等は制度上にも問題ありでは? が、取得された方の体験、意見は未だ貴重、重要ではないでしょうか?〈会社人〉から〈社会人〉へ変わらないといけないというお話にはハッとさせられました。 これからも〈育休〉等のコミュニケーションやお話が続くと良いですね。
(下:2022年12月13日 朝日新聞【ホーラム】-担当-石田貴子/田中祐也「産後パパ育休 取れる?復職したら『あんたの席がない』■取得後は元の生活 」下段㊧積水ハウスダイバーシティ推進部木原淳子さん「意識改革助け合う気持ち生まれた」下段㊨サイボウズ青野慶久社長「時短で無理なく 風土変えていく」より)
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