4000m以上もの深海にある空母加賀を発見というポールアレン財団チーム、こうなったらなんでも見つけて来るなと言ってたら瞬く間に赤城を発見したらしい。
とどまるところを知らないね~
八八艦隊の巡洋戦艦として起工されたが空母として竣工した赤城。
加賀とほぼ同型艦だが、艦橋構造物が左舷と明瞭な識別ポイントがある。
この姿になっても20サンチ砲単装6門と重巡並の兵装を持つ。
そもそも大国アメリカにけんかを売る、とてつもない暴挙だ。
そんなことができるのは余程の自信家か敵を知らない者のなせる業だろう。
・・・ということだけど日本は対米戦に踏み切った。
山本五十六司令長官は、開戦回避派だ。アメリカへの留学経験があり、その実力の何たるかを知っている。
しかし、時流には抗しきれず、だったらと大胆な作戦計画を立てる。
初戦にハワイ真珠湾を叩き、その後も太平洋を所狭しと暴れまわる。ついには、ハワイ、オーストラリアまで占領する。それで敵の戦意を喪失させ講和い持ち込む。壮大だね。
みんな、まさかと思っているのでそこまで考えていない。しかし、ふたを開けてみると思いのほかうまくいった。
やばいこともいろいろぶち当たったが、目先の勝利にかき消されて顧みられることもなかった。
その“やばい”の集大成がミッドウェー海戦に当たるだろう。
・・侮り、慢心、油断・・ 失敗分析のキーワードにあたるようなことが一気に噴出した。
企業や集団、組織のあり方、運営などを語る上での教科書的な歴史的大敗となる。
日本は虎の子の主力空母6隻の内4隻、作戦参加空母としては全隻を一挙に失う。
近くに蒼龍、飛龍の2隻も沈んでいる。
空母蒼龍
空母飛龍 艦橋構造物を左舷に有するのは赤城とこの飛龍のみ
作戦のまずさが指摘されるが、搭乗員のスキルつまり戦闘力も相当落ちていたともいう。
戦闘が繰り返されれば勝ったとしても損害は出る。やはり総合力の争いになれば日本に勝ち目はない。
アメリカ視点だったら “ま~調子に乗ってる奴は適当にあしらって引っ込んどけ、そのうちへたばるわ!”みたいなもんだろう。
日露戦争は勝った日本の方がへたっていたという。山本も日露の経験者だ。だから大国を相手にするには正面で組んだらだめ、舞の海、炎鵬でなければという視点があったんだろう。
この後、横綱相撲に持ち込まれた日本は、海でも陸でも惨憺として崩れ去っていくことになる。
沈艦の戦士、英霊が“眠りの妨げ・・やかましい〜!” と迷惑がっているのか、“よくぞ探し出してくれた!”と歓喜しているのか・・私ごときでは全く知りうるところではない。
蒼龍、飛龍、それと米軍のヨークタウンが発見されるのも間近かかな〜・・・