インテリアの書

文字を「書く」のではなく「表現」する

教室 第2回目 甲骨文字の作品に挑戦

2012年09月02日 | インテリアの書
                   Aさんの作品 「夢」(半紙)

第2回目の教室では、まずは半紙に書いてこられた甲骨文字の添削から。
そのあと、甲骨文字での作品に挑戦。

最初の作品は、Aさんの書かれた「夢」。
思い切り右端に持っていく大胆な構図に対して、線と造形はあたたかく。
背景は、私の勝手なイメージで。
もっと淡いパステルっぽい色でと思ったけど、撮った写真が暗くて白い半紙が
グレーっぽく見えて返って暗い印象になるので、こんな感じに。。

この日は、絵になりそうな甲骨文字をいくつかご紹介。
光、月、星、虹、昔、夢、遊、芸、吉、楽、喜、豊。
組み合わせて、月光、遊芸、喜楽とかもできるかな、と。



この中から、それぞれに書いてみたい文字を伺いながら、参考に書いてみまして。
たとえば、光。 
静かでやわらかい光を、とのリクエストだったので、こんな感じに.




文字の意味を考え、感じ、イメージして書いてみてくださ~いとお話したら
皆さま、自由に楽しそうに書かれていました。


T政さんの「吉」

なんか、大きな口で笑ってるみたいで、いいことありそう!
釈文、名前もバランスよく。

  
T橋さんの「喜楽豊」

いいことたくさんあるように~と、3つの文字を。

なかなか崩すのは難しいですねぇ・・って仰っていましたが
「喜」の日の中の点の持って行き様なぞ、そしてそれに対して
「豊」の文字はちゃんと「喜」に向き合って対話していて。
「楽」は小さいけど、木の終筆が伸びやかで空間を支えているような。



K科さんの「楽遊」

なにげなく書かれているようで、全体のバランスがいい感じ。
線に変化をつけると、もっと面白くなりそうな。


K合さんの「楽」

こちらの「楽」は、半紙一杯に大きく。
糸の部分、4つの楕円が同じにならないように、と。
変化があって、楽しそうです。

今回、勝手に背景を遊ばせて頂いちゃいましたが、
それぞれどんな背景をイメージされたか、次回お伺いしたいと思います。

8月は変則だったので、次回はもう今週木曜日、9月6日午後1時半からです。